作物バイオ情報 2009年5月

ニュース

世界
– ブラジル、中国、インドが新興トップバイオテク国だ 
– 食品工業に技術が必須 
– GM作物の経済効果の評価 
– PGE 研究: GM作物のポジティブな社会経済および環境への貢献 
– OECDのバイオ経済及びバイオテクノロジーに関する活動 
 

アフリカ
– アフリカの小規模農家へのGM作物導入に関する議論 
– 2011年までにケニヤはBt ワタを商業栽培する 
 
南北アメリカ
– ブラジルの研究者がビタミンA増強トウモロコシを開発 
– 赤カビを黄色にすることでビタミンA欠乏を解消 
– カナダは、パイオニア社の高オレイン酸大豆を承認 
 
アジア太平洋
– Hu Jintao (胡錦濤中国国家主席)が研究者に技術躍進を果たすように激励 
– フィリピンのメディアは、バイオテクノロジーに光をあてた 
– 中国のBtワタをパキスタンで栽培 
– マレーシアはがバイオセイフィティ法の下での規制枠組を発表 
– CSIROは、GM小麦の規制下での開放系栽培を計画 

研究
– ヒト型抗体をタバコで作る 
– 軟腐病耐性ジャガイモが開発された 
– ゴールデンライスのベーターカロチンは効率的にビタミンAに変わる 
– 葉酸増強レタスが開発された 
– 高血圧を防ぐ組換えイネが開発された 
-木材からのプラスティックと燃料 
– 組換え植物によるHIV 抗体の生産 
 
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ニュース
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*世界 *

ブラジル、中国、インドが新興トップバイオテク国だ 
ブラジル、中国とインドは、米国に対抗することができる新興バイオテクノロジーグループの先に立っている世界の主要な国のうちの3つです。これは、Genetic Engineering and Biotechnology Newsに出たバイテク工業のリーダーとのインタビューに基づく記事である。
ブラジルのBelo Horizonte, São PauloとRio de Janeiro三大新興バイオクラスターであり、ここは農業バイテクが主体である。中国は力強いバイテク産業とバイテクパークを開発を先進地とした。上海と北京は、バイオ企業で最も大きなグループのホストをつとめている。同様に、次の~3年以内に、インドが公共/民間の合資会社を通して27のバイテクパークをもつと予想されている。
全報告は、以下のサイトにある。 http://www.genengnews.com/articles/chitem.aspx?aid=2883

食品工業に技術が必須 
世界中の食品工業界が技術を求めているとの「21世紀における技術の役割:食糧経済と消費者の選択」と題する記事にある。Elanco Animal Healthの著者Jeff Simmons、「これらの科学に基本をおいたテクノロジーと革新を使えなければ、その結果は壊滅的だと断言していえる。また、「我々は全て、過去10年にわたって安全かつ有効であるということを証明され、これからも利用可能な新しい農業テクノロジーが利用でき続けることに責任がある。」とも言っている。
Simmonsは、消費者が安全で可能な限り最大限の入手可能な食糧選択と食糧生産システム構築が食糧経済学的挑戦によって、「最終的な勝利を達成することができる。」と付け加えている。また、共同と選択の余地とテクノロジーが、食糧経済学的挑戦において「最終的な勝利」への方向性であり、必要条件を提示することになる。と著者が言っている。。
この論文は、以下のサイトにある。 http://www.elanco.com/images/Food-Economics-and-Consumer-Choice-White-Paper.pdf

GM作物の経済効果の評価 
発展途上国で次第により多くの農家が遺伝子組換え(GM)作物を使い始めるにつれて、組換え作物の利点を慎重に評価することが重要になってきている。国際食糧政策研究所(the International Food Policy Research Institute)による食糧政策のレビューは、工業化されていない農業における組換え作物のインパクトに関する応用経済学の論文の調査とこれらの組換え作物がどのように農家、消費者、農業関連全分野、国際貿易に与えた影響の評価方法を調査する。この分析は、発展途上国で国の政策立案者が使える客観的、有用な分析方法を探ろうとするものである。
「最初の10年間の農業開発における組換え作物の経済的インパクトの評価:方法論、発見と今後の方向」にある政策レビューは、以下のサイトにある。http://www.ifpri.org/pubs/fpreview/pv10.asp
PGE (PG Economics Ltd) 研究: GM作物のポジティブな社会経済および環境への貢献 
英国PG Economics Ltd,の Graham BrookesとPeter Barfoot 両氏による「組換え作物:1996-2007における組換え作物が社会経済および環境に与えたインパクト」と題する広範囲な研究の結果は、「バイオテクノロジーは、農業の先進技術とより効率的で環境にやさしい農業方法を生み出す役割の生来ある組合わせ利用を通して、バイオテクノロジーが経済的、環境的利得を上げた。」ことを明らかにした。
研究は、農場レベルでの経済効果、生産効果、殺虫剤と除草剤の使用の変化から生じている環境影響と温室効果ガス(GHG)排出を減らすことなどに焦点を当てている。
全報告を以下のサイトからダウンロードできる。 http://www.pgeconomics.co.uk/pdf/2009globalimpactstudy.pdf

OECDのバイオ経済及びバイオテクノロジーに関する活動 
生物科学は、製品と「bioeconomy」に到るサービスに付加価値をつけている。このbioeconomyは、大きな社会経済学的貢献を健康を増進、農業生産性、工業プロセスの改善、そして環境の持続性を通して貢献している。政府によるよく調整の取れた方策が、bioeconomyの可能性を活用し、バイオテクノロジー革命の利益を得るために必要である。これは、「2030年へ向けてのBioeconomy:政策の設計」に関するOECDび出版物による総論である。
レポートは、バイオテクノロジーの応用と研究開発資金の役割、人的資源、知的所有権とbioeconomyの規制について概説している。2030年までのシナリオは、bioeconomyを形づくることへの政策選択と技術的進歩の相互作用を示すことにあるとしている。
報告は、以下のサイトにある。 http://www.oecd.org/document/38/0,3343,en_2649_36831301_42570790_1_1_1_1,00.html

*アフリカ *

アフリカの小規模農家へのGM作物導入に関する議論 
国際的な専門家、重要な政策立案者と農民協会団体と民間部門の代表は、アフリカで遺伝子組換え(GM)作物を生産することの潜在的利点と課題を調べるために、月19~21日からエンテベで会った。「アフリカの農家への農業バイテクの提供:経済研究の意思決定への連携に向けて」と題する会議が、ウガンダ科学技術会議と生活と開発科学財団の協力のもとに国際食糧政策研究所(International Food Policy Reserch Institute, IFPRI)が開催した。
参加者は、GM作物を作ることがアフリカ諸国の農業開発において優先するものかを議論した。彼らは、小規模農家への遺伝子組換え作物栽培の経済的インパクトとGM技術を導入して、使用することに対する障壁に関する研究調査結果を互いに共有した。 Wellesley CollegeのRobert Paarlberg教授、「科学の切望:バイオテクノロジーが如何にしてアフリカが届かないのか?」の著者がその開会演説で、GMを導入するには、アフリカの政府が、より柔軟な生物安全規制法と提供者からの大きな支援を得るようにすべきだと述べた。
発表内容を含む会議全容が以下のサイトにある。http://africabiotech.wordpress.com/

2011年までにケニヤはBt ワタを商業栽培する
ケニヤのBtワタ研究の指導者であるDr. Charles Waturuは、同国が3年以内に組換えワタの商業栽培を開始すると述べた。Btワタは、およそ年間ケニヤ農業研究機構(KARI)の規制のもとでの実地試験(contained field trial, CFT)を実施してきた。ナイロビの近くのThikaにあるBtワタのCFTサイトに実情調査の任務であった農業部門省からの上級政策立案者まで話して、Dr. Charles Waturu、KARI Thika センター長が組換えワタは、すぐにも必要でこれによってこれまで害虫と病害のため大暴落していたものの生産を急速に促進できると言っている。ケニヤのワタの生産高は、昨年、20,000 bales以下となり、これは、1980年代中頃の70,000 balesの70%減少だった。ここの不足を補う為におよそ100,000 balesの輸入を余儀なくされた。
より詳しい情報は、Daniel Otunge氏に以下のサイトで連絡してください。 d.otunge@cgiar.org または、 Dr. Faith Nguthi に以下のサイトで連絡できる。 f.nguthi@cgiar.org


*南北アメリカ *

ブラジルの研究者がビタミンA増強トウモロコシを開発 
プロビタミンA含有量を増加したトウモロコシ品種が、来年にはブラジルで栽培される。ブラジル農業研究組合(Brazillian Agricultural Research Corporation, EMBRAPA)の研究者は、ベータカロチンの増加したトウモロコシ品種を開発中である。これまで、穀粒1グラムにつき9.2マイクログラムのベータカロチンを含有するトウモロコシを育種してきた。これは、伝統的な黄色のトウモロコシ品種のベータカロチン量の4倍だ。EMBRAPA研究者は、Harvestplus(食用作物の栄養をバイオで増強する国際農業研究(CGIAR)に関するコンサルタントによって始められた研究プロジェクト)に支援されている。
ビタミンAを強化されたトウモロコシ栽培品種の農学的な特性は、栽培シーズンに評価される。すべてがうまくいくならば、新しいトウモロコシ品種は2010年までに農家に届く予定である。EMBRAPAは、カッサバ、豆、サツマイモ、ササゲと小麦のバイオ栄養強化研究もしている。
詳しい情報は以下のサイトにある。
http://www.cnpms.embrapa.br/noticias/mostranoticia.php?codigo=525

赤カビを黄色にすることでビタミンA欠乏を解消 
アフリカと東南アジアの急性ビタミンA欠乏(VAD)の減少は、遺伝学者Daniel Skinnerが指揮するWashington 州、Pullmanの米国農務省研究機関(USDA-Agricultural Research Service)の研究の焦点である。アジアの発酵米食品に一般的な食用の真菌Monascus purpuerusをβカロチンを生産する遺伝子を入れて改良した。
スキナーと彼の共同研究者はMonascusのDNAに真菌Blakeslea trisporaからβカロチン遺伝子のつのコピーを導入して、オレンジ色の色素を製造するのを可能にした。βカロチン分析法によると、改良したMonascusが、適正な培養条件の下で、ニンジンとだいたい同じくらいβカロチンを生産することができることを示した。アジアとアフリカの食事でこの改善した真菌を摂取することでVAD(予防できる盲目、病気とひどい感染症による死の主要な原因)の防止に役立つことが期待される。
詳細は、 http://www.ars.usda.gov/is/pr/2009/090507.htmhttp://www.ars.usda.gov/is/AR/archive/may09/fungus0509.htmのサイトを見て下さい。
カナダは、パイオニア社の高オレイン酸大豆を承認
カナダ検査局(Canadian Food Inspection Agency、CFIA)とHealth Canada(HC)は、パイオニアHi-Bred社の高オレイン酸GM大豆の栽培と食糧及び飼料としてカナダで使用することを承認した。パイオニアによると、彼らのGM大豆からの油は、およそ80パーセントのオレイン酸を含む。フライや食品加工に使うと、オレイン酸の高濃度の油がより安定である。高オレイン酸大豆油は、工業への応用にも好適であり、石油系製品に代わる持続可能な利用が可能である。
GM大豆から作り出される油は人間の健康に有益であると考えられている。その理由は、高オレイン酸大豆油は、水素化処理が不要になり、トランス脂肪を無視できるまで減少できる。
パイオニアHi-Bred社の社長Paul Schickler氏は、「我々は、高オレイン酸大豆の圃場試験でよい結果をえている、また新しい栄養特性と特徴ある物性をもつ新しい油製品を求めている食品会社から強い関心を得ている。」と話している。高いオレイン酸大豆品種は、米国農務省(USDA)によって、現在チェックされている。
プレスリリースは、以下のサイトにある。 http://www.pioneer.com/web/site/portal/menuitem.ee6b81a9d95ce0034c844c84d10093a0/


* アジア太平洋 * 
胡国家主席はCAUで機能性遺伝学研究室と植物生理学及び生化学の国のキー実験室を訪問し、「農業研究者は世界の農業技術の最先端にあって国内農業の要請焦点を当て、Labを訪問して、彼のものがそれを望むことを表しました。そして、「農業研究者は世界の農業テクノロジーの最前線にいようとしなければならなくて、国内の農業要求に集中して、中国で現代の農業を進めるために、技術躍進を果たすように躍進してほしい。」と彼の希望を表明した。
メディアリリースは、以下の際のにある。 http://news.xinhuanet.com/newscenter/2009-05/02/content_11301147_1.htm and http://www.chinadaily.com.cn/china/2009-05/02/content_7738325.htm

フィリピンのメディアは、バイオテクノロジーに光をあてた 
2009年月12日にセービンリゾートホテル(Ormoc市)開かれたVisayas の印刷物及びラジオのメディアの実務者は、組換え作物についていの一般大衆への周知、知識と理解を創成することを課題にワークショップ参加して、「バイテクパニックは、もうない」と述べた。メディアワークショップは、農業バイオテクノロジー、バイオテクノロジー研究開発の世界的状況、バイオテクノロジー安全性とリスク評価と各国での導入状況について基本的な概念の把握に取り組んだ。
ワークショップの間に、Dr. Jose Bacusmo(Visayas州立大学(VSU)の学長)が以下のように強調した。「特にVisayas地域では、バイテクが恐ろしいとの誇大広報があるので、一般大衆にバイテクにつていて伝えることが必須であり、そのためにはメディアとの緊急着実な共同が必要である。」
メディアワークショップは、国際アグリ事業団(ISAAA)、東南アジアアグリバイオ情報センター(Agriculture Biotechnology Information Center、SEARCA BIC)の大学院教育と研究部、フィリピン農業、森林、天然資源研究開発会議(Philippine Council for Agriculture、ForestryとNatural Resources Research,PCARRD)と東南アジアバイオセーフティプログラム(Program for Biosafety Systems Southeast Asia、PBS SEasia)が共同で開催したものである。
詳細は、以下に emailを送るか bic@agri.searca.org 以下のサイトを見てください。 www.searca.bic.org

中国のBtワタをパキスタンで栽培 
新疆地域の中国の専門家は、Sindhとパンジャブ地域で農家の畑でBtワタを800エーカー栽培する為に、パキスタンの科学者との契約を結んだ。その地域の半分は、ドリップ潅漑を、残りの半分は、スプリンクラー潅漑方法を適用する。パキスタン農業研究会議(Pakistan Agricultural Research Council 、PARC)は、有色及び白色のワタの広大な生産に関係する全ての研究活動を追跡検討する。
共同の研究は、新疆生産社農業部の長であるQiquan Zhang氏の率いるいるチームととパキスタン農業研究会議会長のDr. Zafar Altaf の率いるチームの2者会議でぎろんされた。
全文は、以下のサイトにある。http://www.pabic.com.pk/13%20May,%2009%20Bt%20Cotton%20will%20be%20grown%20on%20800%20acres.html http://www.dawn.com/wps/wcm/connect/dawn-content-library/dawn/news/business/11-plan-to-grow-bt-cotton-with-chinese-help–08 http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=20095\13\story_13-5-2009_pg5_2

マレーシアはがバイオセイフィティ法の下での規制枠組を発表 
Biosafety法を見直についての産業からのいろいろな要求に応えて、天然資源省(NRE)、環境省、科学技術省(MOSTI)は、今の法律を改正するのではなく、新しい法律を定めると決めた。この決定は、MOSTIの大臣代理がBIOのアトランタ会議で発表した。副大臣Datuk Fadillah Yusofは、規則の最初の草案が策定され、それが確定する前に、産業界と相談が行われると述べた。大臣は、規則が如何にBiosafety法に準じているかを明確にし、基本法でグレー領域をはっきりさせると述べた。
以下のサイトにあるMalaysian Biotechnology Information Center のMahaletchumy Arujanan 氏から更なる情報が得られる。 maha@bic.org.my

CSIROは、GM小麦の規制下での開放系栽培を計画 
連邦科学工業研究機構(CSIRO)は、穀粒成分を変えた16品種の組換え小麦の規制課での開放試験の申請をオーストラリアの遺伝子技術規制質に提出した。この試験は、オーストラリアの首都領域の1ヵ所で、最大で1 ha、2009年月から2012年6月の間に行われる。
このアプリケーションのためのリスク評価とリスク管理計画(RARMP)によると、この開放試験は、ヒト及び環境にはほとんど危険をもたらさないと結論した。組換え小麦は、ネズミとブタへの栄養的な試験以外には用いられない。つまり、組換え小麦が、ヒトの食物または動物飼料には使われません。CSIROは、環境でのGM植物の拡散と残存を規制する特定の処置を採用することになっている。
更なる情報は以下のサイトにある。 http://www.ogtr.gov.au/internet/ogtr/publishing.nsf/Content/dir092



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研究
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ヒト型抗体をタバコで作る 
多くの研究で、モノクローナル抗体のような薬用タンパク質の効率的な生産を行う宿主としての植物の可能性が示された。現在大量のモノクローナル抗体(ウイルスベースの一時的な発現システムを用いて最高500mg/kg葉)を生産できる。しかし、大部分の薬用タンパク質は、生物学的活性発現のために翻訳後就職を必要である。正しく機能するために、ある種のタンパク質は、糖の被覆が必要か、グリコシル化される必要がある。植物細胞で行われる糖の被覆やN-クルコシル化は、動物細胞の場合と待った口kがっている。これらの違いが現在の植物で作った薬用タンパク質の商業生産の制限要素になっている。
フランスとカナダの研究者は、タバコの植物性N-グリカンの構造をヒト化する方法を開発した。それには、ある種の植物酵素の活性を止めて、キメラ(あいのこ)なヒトβベータ1,4-ガラクトシルトランスフェラーゼ(β1,4-galactosyltransferase)(哺乳類細胞でグリコシル化プロセスで重要な役割を演ずる酵素)の一過性な共発現を行わせることである。 ここで使用されたやり方は、理想的なN-グリカン構造の抗体の生産を行うるだけではなく、組換え型抗体が、1.5g/kg湿重量の葉のレベルで生産され。これは、類似の従来法の100%増であった。
Plant Biotechnology Journal に発表された論文は、以下のサイトから入手できる。  http://dx.doi.org/10.1111/j.1467-7652.2009.00414.x

軟腐病耐性ジャガイモが開発された 
maiginin 2に相当する合成遺伝子を導入することで、ニュージーランド植物及び食品研究所(New Zealand Institute for Plant & Food Research Ltd)は、Erwinia carotovora耐性のジャガイモを開発した。この土壌微生物は、ジャガイモ、ニンジンと他の野菜に恐ろしい軟腐病を引き起こす。この感染症は、しばしば収穫を完全になくなる大きな被害となる。
ニュージーランドの科学者が開発した軟腐病耐性ジャガイモは、合成遺伝子でmaiginin 2を発現する。カエル皮膚で最初に同定されたmaigininペプチドは、微生物に選択的に特性を示しと哺乳類細胞には全く毒性がない。このペプチドが多数の植物病原菌に広い活性を示すことがあきらかになった。これには、瘡痂や空洞病を起こすカビやバクテリアも対象に含まれている。
Maigininの遺伝子を工学的に処理するに当たり、このペプチドのタンパク分解酵素の作用を受け易いところと原核微生物に活性が上がるように変異を導入した。この組換えジャガイモは、3収穫期の栽培試験を行なった。この軟腐病耐性品種は、従来の品種と収量、農学的特性も全く同じであった。
Open Plant Science Journal に発表された論文は、以下のサイトから無料でえられる。 http://dx.doi.org/10.2174/1874294700903010014

ゴールデンライスのベーターカロチンは効率的にビタミンAに変わる 
タフツ大学、ベイラー医科大学と米農務省の研究者は、ゴールデンライスに由来するベータカロチンがヒトでビタミンAに効果的に変わることを明らかにした。人の成人のボランティアは、36日間1-1.5mgのベータカロチンを含有しているゴールデンライスを65~98g食べ続けた。そして、ボランティアから集められる血液サンプルのレチノール(ビタミンAの一つの形)の量を測定した。ゴールデンライスからのベータカロチンの4単位がヒトで1単位のビタミンAに変わっていることを確かめた。(特定の例示をすれば、1.9–6.4が 1 になる範囲で、3.8 ± 1.7 11.9が1になっていた。)

ゴールデンライスは、スイセンからのベータカロチン生合成遺伝子psyとErwiniaからcrt1遺伝子を持っており、グラム当たり35マイクログラムのベータカロチンを含む。
American Journal of Clinical Nutrition に発表された論文は、以下のサイトで読める。http://dx.doi.org/10.3945/ajcn.2008.27119


葉酸増強レタスが開発された 
特に妊娠中など急速な細胞分裂と成長のときに高い葉酸を含む食物を摂取することが重要である。葉酸(水溶性ビタミンB類)は、健全な赤血球の生成にも必要だ。葉酸欠乏は、幼児無脳症と脊椎破裂または神経管非閉鎖を起こし、大人では巨大赤芽球性貧血を起こす。多数の研究によって、葉酸補給が神経管欠損、脳卒中とある種の小児期ガンの発病率を著しく減少させることが示されている。
植物と微生物が葉酸を合成することができるが、動物は完全な葉酸合成経路がない。大部分は植物源からであるが、ヒトは約400µg/日を必要とする。主要な作物と野菜の葉酸含量を増やすことは、特に発展途上国の葉酸欠乏の効果的解決法であるとがわかる。
ブラジル農業研究社(EMBRAPA)とブラジリア大学の研究者は、高濃度の葉酸を蓄積するレタスの品種を開発した。これらのレタスは合成gchI遺伝子は、鶏由来の遺伝子で、葉酸生合成経路で中心的な役割を果たす酵素をコードするものである。GMレタス品種は、非組換え品種よりも2-8倍高い葉酸を含む。増強したレタスの葉酸量は、通常の即時で大人一人が一日に摂取すべき量(Dietary Reference Intake、DRI)の26%を供与できる。
Transgenic Research  に発表された研究報告は、以下のサイトで読める。 http://dx.doi.org/10.1007/s11248-009-9256-1

高血圧を防ぐ組換えイネが開発された 
高血圧を予防するために米を食べる?このアイディアは、はるかに遠い話と思われるが、不可能なことではない。日本の研究者は、抗高血圧症作用のあるγ-アミノ酪酸(GABA)とnicotianamine(NA)を著しく高濃度蓄積できる組換え米を開発した。高血圧は心血管疾患と脳卒中の主要な原因で、そして、世界中で10億人以上に影響を及ぼしている。
島根大学の赤間一仁氏と共同研究者は、4-炭素鎖のアミノ酸GABAの増加したイネを開発した。GABA(哺乳類の中枢神経系の神経伝達抑制物質)は、動物で血圧を下げることが示された。グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)(イネグルテリンプロモーター(GluB-1)の制御下にある。)をコードする修飾遺伝子をアグロバクテリウムによってイネに導入して作製した。
Kanako Usuda and colleagues, on the other hand, developed rice plants that produce the ACE inhibitor nicotianamine (NA). ACE or angiotensin I-converting enzyme is a key enzyme in hypertension and studies have shown that inhibition of its activity leads to reduced blood pressure. ACE inhibitors are widely accepted as the drugs of first choice for patients with hypertension and congestive heart failure. The scientists found that the ACE inhibitory activity of the transgenic rice-derived NA is very strong, even when compared with commercially available antihypertensive peptides. To minimize public anxiety over the GM rice, the selectable marker genes for antibiotic resistance were removed using the Cre/loxP DNA excision system.
臼田華奈子氏と共同研究者は、他方、ACE阻害剤ニコチンアミン(NA)を生産するイネを開発した。ACE(アンギオテンシンI-変換酵素)は、血圧を上げる重要な酵素である、その活性抑制が血圧低下につながることは、既に示されている。ACE抑制剤は、高血圧と鬱血性心不全患者のための第一選択の薬剤として広く認められている。今回の組換えイネ由来のNAのACE抑制効果は、大変強く、市販の抗高血圧症ペプチドと比較しても強いとわった。GMイネの一般の不安を最小にするために、抗生物質抵抗性選択マーカー遺伝子は、Cre/loxP DNA削除システムを使用して除去されている。
赤間と共同研究者の報告は、最新のTransgenic Researchに発表されており、以下のサイトにある。  http://dx.doi.org/10.1007/s11248-009-9272-1 臼田と共同研究者の論文は、Biotechnology Journalにあり、以下のサイトで読める。 http://dx.doi.org/10.1111/j.1467-7652.2008.00374.x


木材からのプラスティックと燃料 
環境にやさしいプラスチック、バイオ燃料とその工業用及び家庭用化学製品製造のための根本的な原油にとって代わる資源を長く夢見てきた。近年では、太平洋北西部国立研究所で、広く存在する砂糖をバイオ燃料とポリエステル類製造のための主要な基本要素に変える大きに進歩が行われた。Z. Conrad Zhang と共同研究者は、ブドウ糖(自然の最も大量の砂糖)をhydroxymethylfurfural(HMF)(石油系化学製品の有望な代わり)に変える方法を考案した。最大のブドウ糖の源泉は、植物バイオマスである。。
「ブドウ糖からHMFを商業的に勝ち残れる収量を得ることは、非常に挑戦的でした。」と、Z. Conrad Zhangが言いました。「これまでは低い収量であったことに加えて、さまざまの副産物が生じたため精製が高価になる為、化石燃料を基本に置く化学品と競争できなかった。」言った。
より詳しい情報と全報告は、以下のサイトにある。http://www.pnl.gov/news/release.asp?id=255

組換え植物によるHIV 抗体の生産 
ロンドン大学のSt George’s研究室では、殺微生物剤として使うと、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)を殺すことができるタンパク質の開発に大きな前進を成し遂げた。その上、発展途上国で入手可能にするのに十分な量のタンパク質を植物で生産する方法を開発した。研究成果は、FASEB Journalジャーナルの最新号に発表されている。
Julian Ma and colleagues combined two known protein microbicides, b12
Julian Ma氏と共同研究者は、つの既知のタンパク質殺菌剤(b12モノクローナル抗体とcyanovirin-N)を一つの分子に結合して、この分子にはその個々の構成要素と比較してより大きな抗HIV力があることを示した。実用的な融合分子を組換え作物で生産した。
プレスリリースで、FASEBJ編集長Gerald Weissmannは、以下のように述べた。「この研究は、決して小さな突破口を開いたものではない大きなものである。つまりHIV拡大を防ぐ新薬を生み出したのみならず、それを最も必要とする人々が十分入手できるようにしたことである。」この論文の要旨は以下のサイトにある。 http://dx.doi.org/10.1096/fj.09-131995

作物バイオ情報 2009年4月

ニュース
 
世界
– NSFとゲイツ財団が農業研究で協同する
– 組換え殺虫作物に対する誤謬に満ちた解析への反駁
– FAO: 途上国は未だに食糧の高価格に悩まされている 
 
アフリカ
– ケニヤがGMトウモロコシの試験を開始する 
 
南北アメリカ
– Purdue 大学の研究によるとラウンドアップに過度に依存すると除草剤剤耐雑草を招くことになる 
– AdvantaとArcadia が耐塩性ソルガム開発でチームを組む 
– 根に対する線虫耐性ジャガイモを開発 
– ARSは細菌性葉面斑点病耐性Iceberg Lettuceを開発 

 
アジア太平洋
– ゲーツ財団がスーパーライス開発プロジェクトを支援  
– インドでハイブリッドイネ開発に新規公私協力計画 
– Current ScienceがISAAA のインドにおけるBt耐性ナスの報告のまとめを掲載 
– 東南アジアに冠水耐性イネの普及を開始 
– ココア生産向上にオーストラリアとインドネアが協力 

 
ヨーロッパ
– ヨーロッパでのGMトウモロコシと大麦の圃場試験 
– 組換え作物に対するヨーロッパ消費者の意向調査
– Bayerと Evogeneが高収量イネの開発で協力 


研究
– 組換えタバコからの抗HIV 剤の開発 
– 組換えトウモロコシは牛乳生産に全く影響を与えない 

 
 
バイオ燃料補遺
– バイオ燃料用ポプラの持続的育成にその内生菌を活用 
– インドネシアの油やし工業はその持続的事業へと踏み出した
– バイオ燃料資源としてのReed Canary Grass 
– 中国の発電会社は、国産潅木からのバイオ燃料で稼動 

– SCOPE バイオ燃料報告: バイオ燃料移送策を再考察 
 
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ニュース
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*世界 *
 
NSFとゲイツ財団が農業研究で協同する
米国科学財団(NSF)とビルとメリンダゲイツ財団は、4800万米ドルを発展途上国の小自作農農業に向けての研究プロジェクトに提供すると発表した。各々の組織は、BREAD(Basic Research Agricultural Development)と呼ばれるプログラムに、5年にわたって2400万米ドルずつを提供する。プレスリリースによると、プログラムは自分の食物と収入のもととしている作物収穫に頼る小さな農民を悩ましている旱魃、害虫、病害などの研究課題に対して競争的に提供する。
NSFは、アメリカに拠点を置く機関が遂行する研究プロジェクトを支援する。ゲイツ財団は、他方、「米国の受賞者」を通しての国際的パートナーにその資金を与える。
「これは、先進および発展途上のさまざまの国でアメリカとそれらの科学者の間で国際協力を促進する独特のである。」と、Deborah Delmer氏(BREADプロジェクト主任)が言った。「我々は、世界的な科学界のメンバーが集まって、その研究専門知識を世界の農業が今日直面している課題の挑戦してくれることを願っている。」と同氏は更に付け加えた。
BREAD プロジェクトの詳細は以下のサイトにある。 http://www.google.com/webhp?sourceid=navclient&ie=UTF-8
プレスリリースは、以下のサイトにある。http://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=114493&org=NSF&from=news
 
組換え殺虫作物に対する誤謬に満ちた解析への反駁
Löveiらによる記事(組換え殺虫剤耐性作物と天敵:実験室内実験の詳しい総説Environmental Entomology 38(2)、293-306の(2009)に、Bacillus thuringiensisのCryタンパク質に基づく害虫耐性作物が対象外の生物に相当な否定的な影響を及ぼすかもしれないとの主意を発表した。この分野の専門家が、隔月発行のジャーナルの4月号に強く反論した。しかも素早く対応する必要があるとしても、これが隔月出版であるため、早急な反駁を収載できなかった。そこで、A. M. Sheltonと14人の同調者は、Transgenic Researchの編集者に手紙を送った。(真正面から、「組換え殺虫剤耐性作物と天敵に対する反駁」として発表した。)
Sheltonとその共同研究者の反論は、Löveiらは、リスク評価に不適切で、間違った手法を用いて既にある多くの総説や並行分析と相容れない結論を導いているするものである。Sheltonは15名の共著者の懸念を以下のようにまとめている。「Löveiらの報告は、不適切な要約を行っており、公表された対象外への影響のデーターを否定的に偏ったしかも誤った解釈を統計学的手法で出しており、何ら意味のある生態学的な内容を吹くものでない。」また、これらの15人の国際的科学者の懸念は、このLöveiらの報告が、その表面的なところだけを捉えて、規制に関与する当局に与える間違った影響である。
反駁報告は、以下のサイトにリンクされている。 http://www.springerlink.com/content/q7hk642137241733/. この報告は、DOI: 10.1007/s11248-009-9260-5として出版され、自由に見ることができる。また、Transgenic Researchの6月号にも出版される。.
 
FAO: 途上国は未だに食糧の高価格に悩まされている 
食糧価格の下落と世界的穀類供給が改善されたにもかかわらず、発展途上国はまだ高い食糧価格に悩まされているとFAO(国連食糧農業機関)が警告した。FAOの作柄予想と食糧状況報告によると、食糧価格は、調査した58の発展途上国のうちの47で、昨年のものと比較してかなり高い。FAOは、状況がサハラ以南のアフリカで最悪であると言っている。トウモロコシ、雑穀、モロコシの価格は、1年前と比較して89パーセントの国々でより高い。
FAOも、「飢えホットスポット」(食物非常事態が続く国)を指定した。アフガニスタン、スリランカとミャンマーのようなアジア諸国は、「飢えホットスポット」としてFAOリストに載った。戦争で荒廃したコンゴ民主共和国のようなアフリカ諸国では何百万人もが重大な食糧不安にさらされ、そこでは、スーダンとソマリアと同じく食糧供給が半分になっている。
全体報告は、以下のサイトにあります。http://www.fao.org/news/story/en/item/12660/icode/ また、FAOの作柄予想と食糧状況報告は、以下のサイトからダウンロードできる。http://www.fao.org/docrep/011/ai481e/ai481e00.htm
 
*アフリカ *
 
ケニヤがGMトウモロコシの試験を開始する
ケニヤの農業研究所(KARI)は、昆虫耐性組換えトウモロコシ品種の実地試験を行っている。GMトウモロコシ品種は、4つのテッポウムシ種とアメリカ産行列毛虫ヨトウガの一種(Helicoverpa armigera)(ケニヤが毎年約400,000トンのトウモロコシを失う原因になる害虫)に抵抗性を示す。Joel Mutisya(KARIの研究者)は、トウモロコシが政府による安全評価の後、開放栽培されると述べている。これらの品種は、現地で栽培されている品種と交配して、ケニヤの条件に合致した品種を作れるとしている。
詳しくは、以下のサイトにある。 http://biotechkenya.com/site/crops/kari-adopts-bt-maize
 
*南北アメリカ *
 
Purdue 大学の研究によるとラウンドアップに過度に依存すると除草剤剤耐雑草を招くことになる 
Purdue大学の研究者によると、Roundup Ready作物に過度に依存すると、雑草を制御するグリフォセートの能力を弱めることになるだろうとしている。Bill Johnson(雑草科学の教授とこの報告の筆頭著者)は、グリフォセート耐性の雑草が現われて、その製剤の使用の効果的が低下してするのは時間の問題であると警告した。「我々はオオブタクサを含む抵抗を高めた雑草を持っている。これはRoundup耐性雑草のうちの一つである。」と、Bill Johnsonが言った。Bill Johnsonと共同研究者は、問題の雑草を制御するためにインディアナ、イリノイ、アイオワ、ミシシッピ、ネブラスカとノースカロライナで農家を調査した。彼らの報告は、Weed TechnologyJounalの最新号にある。
調査によると、Roundup耐性品種と在来品種を輪作することが最も効果的だった。輪作は、グリフォセート耐性雑草の発生を遅らせることに効果的であることが示された。Bill Johnsonは、農家は、RoundupとRoundup Ready品種を貴重な財産とみなして、この技術を守るようにしなければならないと言った。
この調査は、Roundup Ready 作物開発会社のモンサントの支援で行った。
全報告は、以下のサイトにある。 http://news.uns.purdue.edu/x/2009a/090414JohnsonSurvey.html Weed  
Technology Journalに収載された報告は、以下のサイトにある。http://dx.doi.org/10.1614/WT-08-038.1
 
AdvantaとArcadia が耐塩性ソルガム開発でチームを組む 
カリフォルニアに拠点を置くArcadia Bioscience IncとAdvanta(多国籍種会社)は、塩分耐性なモロコシの品種開発と商業化に関する協定を結んだ。合意の条件の下で、Advantaはモロコシでアルカディアの塩耐性技術の使用に対する独占的な世界的な権利を得た。Arcadiaは、商業的な販売収益の前払い、マイルストーン支払いと株式を受ける。会社は、窒素の利用を効率化した品種についても今年始めに類似した合意をした。Arcadiaによると、彼らの塩耐性技術は、作物が塩分ある水中で通常のモロコシと同じ収量と品質を得ることがでる、モロコシの栽培可能面積を増やすともに、淡水の必要性を減す。
プレスリリースと詳しい報告は以下のサイトにある。 http://www.advantaindia.com/sorghum.pdf
 
根瘤線虫耐性ジャガイモを開発 
米国農務省のAgriculture Research Service(ARS)は、コロンビア根瘤線虫(CRN)(毎年米国ジャガイモ産業に約4000万米ドルの損害をもたらす微細な虫)に抵抗性の新しいジャガイモ品種を開発した。線虫(それは米国で太平洋北西部と他の主なジャガイモ生産地にはびこっている)は、通常、化学燻蒸剤でコントロールされている。化学薬剤を使うCRNの制御は、効果的であるが、非常に高価である。米国のジャガイモ栽培者が害虫を抑えるために毎年2000万米ドルが使われている。
CRN抵抗品種は、野生のジャガイモ類縁種(Solanum bulbocastanum)から得られた。しかし、野生種と栽培種は、染色体的に相容れない、つまり、生存可能な子孫を作れない。そこで科学者は細胞融合法を用いた。研究者はS. bulbocastanumと栽培種の細胞を融合して、その後、戻し交配を繰り返して、不必要な形質を取り除いた。野生のジャガイモからRMc1抵抗性遺伝子に相関している目印遺伝子のあるものを選択してハイブリッドの抵抗性レベルを測定した。
新しい品種は、商業栽培の前に2年間の圃場試験が実施される。
報道全文は以下のサイトにある。 http://www.ars.usda.gov/is/pr/2009/090417.htm
 
ARSは細菌性葉面斑点病耐性Iceberg Lettuceを開発
米国農務省のARSは、レタスの新しい品種を育成した。Iceberg lettuceの7種の新品種が、カルフォルニア、SalinasにあるARSの作物改良保全部から商業栽培のために供与された。この新品種は、細菌性斑点病(BLS)(病原細菌Xanthomonas campestrisに起因するカリフォルニアのアイスバ-グレタスの一般的な病気)に抵抗力がある。病原金はレタスの葉に黒い斑点を生じ、それが拡がって黒い大きな斑紋になる。この病気に対する農薬の散布は、コストが高いので良い方法ではない。
ARSの遺伝学者 Ryan Hayes氏は、「レタスのBLSを制御するには耐病性の品種を育種するのが最も効果的であり、経済的てある」と言っている。 
更なる情報は、以下のサイトにある。http://www.ars.usda.gov/is/pr/2009/090413.htm.
 
* アジア太平洋 *
 
ゲーツ財団がスーパーライス開発プロジェクトを支援  
Zhai Huqu氏(中国Agricultural Sciencesアカデミー(CAAS)会長)はBill and Melinda Gates財団とストレス耐性(ひどい冠水、旱魃、低温、重金属汚染土壌など)のスーパーイネの新しい品種開発に関する国際プロジェクトについて契約を結んだ。「アジアとアフリカの資源の乏しい人々のためのグリーンスーパーライス」と呼ぶ3年プロジェクトにGates財団は、1800万米ドルを与える。
中国農業科学アカデミー(CAAS)のイネ学者は、フィリピンに拠点を置く国際イネ研究所(IRRI)、プアフリカライスセンター(WARDA)、中国赤で実の遺伝及び発生生物学研究所、上海農業遺伝子センターから研究者と共同で研究することになる。
より詳しい内容は、以下のサイトにある。http://english.cas.ac.cn/Eng2003/news/detailnewsb.asp?infoNo=27655
 
インドでハイブリッドイネ開発に新規公私協力計画 
インド農業研究所(IARI)(インド農業研究会議(ICAR)の基幹研究所)は、インドでのハイブリッドイネの開発研究促進のための様々の極めて効率のよい公私協力モデルを開発した。IARI、インド財団SeedsとServices協会(IFSSA)とBarwale財団はPusa RH 10(IARIが開発した最初のスーパー微粒子香りイネハイブリッドの親品種の種増殖のためにの覚書(MOA)には以前に既に署名していた。IFSSAに加えて、IARIもPusa RH 10のハイブリッド種子を生産する18の他の種会社とも覚書(MOA)に署名した。IFSSAとの協力は、2008年のKharif(収穫)期にPusa RH 10の栽培地が50万haに達する結果を生んだ。
B. R. Barwale博士(IFSSAとBarwale財団の会長)は、Rs. 34.62 lakhsをPusa RH 10の親品種の売り上げからニューデリーにあるIARIの会長Dr. S. A. Patilの十万支払った。このやり方は、Dr. Mangala Rai(ICAR 会長)によって確認され、かれは、効果的な公私関係が構築され、持続的食糧保証の鍵であるハイブリッドイネの偽中の促進に至ると述べた。
この公私協力モデルの詳しい情報は、IARI のDr. A.K. Singhと以下のサイトでコンタクトしてください。 ak_gene@yahoo.com, また、 Dr. Dinesh Joshi ( IFSSA ど Barwale Foundation)には、以下のサイトを利用してください。 dineshjoshi@barwalefoundation.org バイテクの促進については、以下のサイトに連絡してください。b.choudhary@cgiar.orgk.gaur@cgiar.org.  
 
Current ScienceがISAAA のインドにおけるBt耐性ナスの報告のまとめを掲載 
インドのトップ科学ジャーナルCurrent Scienceは、その最新のものにISAAA Brief 38の「Bt Brinjal, インド(ナス/Aubergine)の開発と規制」の詳細な総論を発表した。その総論は、Dr. T.M. Manjunathによってなされたもので、Current Science第96巻No. 7(2009年4月10日発行.)に出ている。総説の著者は、「Bt Brinjalの安全性とこれによる利点を疑う人々は、先ずこの本を読んで科学的に明確な説明を知るべきである。また、この役に立つ、タイムリーな本を書いた著者の努力にお祝いを述べたい。この本はBrinjal(ナス、Solanum melongena)栽培の全てを総説し、重要害虫である鱗翅類、Leucinodes、害虫(果実と芽に穴をあける果物と撮影穴(FSB)Leucinodes arbonalisを制御できるBt Brinjal開発の際の努力の全てを記載いている。」と述べている。
この本は、インドの組換えBt Brinjalハイブリッドの開発と規制をまとめ、
そのうえ組換えBt Brinjalについて行われたインドの規制関係当局によって行
われた広範な規制関係事項を完全に捉えている。この同じ領域の科学者によって行われて厳しい総説は、ニューデリーのISAAA南アジア事務所から入手可能で、また、http://www.isaaa.orgから無料でダウンロードできる。1932年に創刊されたCurrent Scienceは、インドのバンガロールにあるインド科学アカデミーの科学機構(IISc)との協力で、Current Science協会によって出版されている。
Current Science の総説は以下のサイトにある。 http://www.ias.ac.in/currsci/apr102009/992.pdf ISAAA Brief 38については、以下のサイトと連絡を取ってください。b.choudhary@cgiar.org または k.gaur@cgiar.org.
 
東南アジアに冠水耐性イネの普及を開始 
多くの農家と米を主食とする貧しい消費者は、氾濫が恐ろしい災害であると見ている。しかし、イネ育種家は、FR13A(氾濫が1週間以上の続いても、すぐに回復できる特性)に気づいていた。それは1980年代に、Dr. David Mackill(インターナショナルライス研究所(IRRI)の育種家)がアジアの洪水を起こしやすい地域に植えられているFR13A(『洪水耐ある』ということを意味しているFR)を現代の高収量イネ品種にその特性を移すことができる可能性を見たことに始まる。
はじめは、Dr. MackillとIRRIの育種チームは、農家にイネ品種を供給できなかった。その理由は、主にFR13Aから遺伝子受容イネに洪水耐性遺伝子を移す際に他の遺伝子も同様に移動するためであった。Dr. Mackill博士と彼の大学院生Kenong XuがDNA(SUB1と呼ばれる)の正確な範囲を発見した時だけ移ることを見出して発展が始まった。Dr. Xuと彼の妻Xia、UCデイビスの研究者であるはPamela Ronald がFR13Aを洪水耐性のあるようにする役割を果たす特定の遺伝子(SUB1Aと命名)の位置を定めたことが出来たことに始まる。
バングラデシュの試験田で気の遠くなるような研究とテストの後、SUB1特性を持っている新しいイネの品種、Swarna Sub1、が供給された。結果のすべてはポジティブだった。そして、2年以内に、IRRIはBill と Melinda Gates 基金の支援のもとにアフリカと東南アジアの貧しい農家に「プロジェクトストレス耐性イネ」の下で少なくとももう2種のイネの品種を供給する予定である。SUB1研究の成功を受けて、Bill と Melinda Gates 基金が生物現象によらない旱魃や、塩分ストレスなどへの耐性についても支援があることを期待している。
報告の全文は、以下のサイトにある。http://beta.irri.org/news/index.php/200904066053/Rice-Today/Africa/Scuba-rice-Stemming-the-tide-in-flood-prone-South-Asia.html
 
ココア生産向上にオーストラリアとインドネアが協力
ココアは、インドネシアの何百万もの小自作農家の主な収入源である。コートジボアールとガーナに次いで、同国は世界の3番目に大きなココア生産国だ。しかし、先年には、ココア生産は害虫と病気そして木が古くなったことと土壌肥沃度低下のため、最高50パーセント削減されました。Australian Centre for International Agricultural Research (ACIAR)の助けを借りて、事態は変わろうとしています。病気耐性で高い収穫量のココア品種を開発するために、ACIARは様々の研究機関(例えばLa Trobe大学、シドニー大学とMars Symbioscience)からの科学者をまとめた。国のココア栽培者の半分以上を生産するスラウェシ地域で改良品種の試験が行なわれる予定である。
プロジェクトの一部として、農家は遺伝的に優れた品種を見つけ出すように訓練を受ける。また、簡便な害虫と病気の制御方法についても訓練を受ける。
全報告は、以下のサイトにある。http://www.aciar.gov.au/cocoa
*
* ヨーロッパ *
 
ヨーロッパでのGMトウモロコシと大麦の圃場試験 
数種の遺伝子組換え作物品種ガ、今月、アイスランド、ルーマニアとスペインで限られた、非商業的な開放栽培を予定されている。これらの例示を以下に示す。
Pioneer Hi-Bred AgroServicios Spain は、組換えトウモロコシ5品種を開発した。これらのトウモロコシ品種は、スペインの重要害虫(例えばwestern corn rootwormの幼虫とアワノメイガ)に抵抗性を持つように改良されている。数品種は、グリフォセート、グルフォシネートとacetolactate synthase (ALS)阻害除草剤に対して耐性も示す。
Syngentaのトウモロコシ品種Bt11 とGa21とそのハイブリッドがスペインでの開放試験できるように、スペインでの公的なトウモロコシ品種登録法に必要な試験を行う。
モンサント社とパイオニアHi-Bred社は、それぞれNK603とDAS-59122-7の害虫耐性トウモロコシ品種をルーマニアで開発した。
ORF Genetics社は、アイスランドで成長因子を発現する組換え大麦を開発した。
特定の処置(試験栽培後、200メートルの隔離距離とGM作物を廃棄の破壊を維持することのような)が、導入遺伝子流出を防ぐために導入される。環境リスク査定では、開放系栽培は、ヒトや動物の健康に、または、環境に有害な影響を与えないことは既に証明されている。。
詳しい報告は以下のサイトにある。http://gmoinfo.jrc.ec.europa.eu/gmp_browse.aspx
 
組換え作物に対するヨーロッパ消費者の意向調査
ヨーロッパの調査によると、GM製品の一般の受け入れが近年上がっている、そして全体的な商人の増加は、GM作物の特定の特性に関するものが増加している。1999年には回答者のわずか10%は、遺伝子技術で前向きな姿勢を示した。遺伝子技術の方の回答者の前向きの反応は、毎年、明らかに増加した。2005年に、50%の回答者はバイオテクノロジーをポジティブであると考えた、そして、30%の回答者は遺伝子技術をよいと考えた。2008年に英国Grocery Distribution協会によって実行されたごく最近の調査によると、回答者の大多数(58%)は中立的答えをしたのは、GM食物に関して十分な知識がないためであった。調査によるとヨーロッパの消費者は、GM製品に関してまだいくらか控えめであるが、それが好きでないことを必ずしも意味するというわけではなかった。調査結果のまとめを以下に示す。
全体のごく一部がGMOについてよく知っているが、GMOについての情報の大きな要望があること示された。
調査対象の40%以上の消費者がGM製品にポジティブな反応を示した。
遺伝子技術の一般大衆の受容性は、1999年以降着実に増加している。
消費者は、環境及び消費者にGM製品が明確なポジティブの有益性があるとした。
買い物をするとき、およそ80%の消費者はGM製品を特に避けていいない。
安価なGM製品は、よりよく消費者の注目を惹いている。
一般的に言われていることに反して、GM製品は、ヨーロッパの市場でかなりの可能性があると言えよう。
更に詳しい情報は、以下のサイトにある。 http://www.gmo-compass.org/eng/news/stories/415.an_overview_european_consumer_polls_attitudes_gmos.html
 
Bayerと Evogeneが高収量イネの開発で協力
Bayer CropScienceとイスラエルに拠点を置くEvogene ltd.は、高い生産性と収量のイネの開発に協力している。3年の協同の条件の下で、Evogeneによって発見された候補遺伝子をBayer CropScienceのイネ品種に導入してその開発計画の高収量ハイブリッドイネを開発する。い柔軟な雑種の米の成長のために、バイエルCropScienceの米研究パイプラインにもたらされます。Bayer社は、これらの遺伝子をイネに用いる専有商業化権を持っている。財政的な合意期間は、明らかにされてない。
プレスリリースは、以下のサイトにある。 http://www.bayercropscience.com/BCSWeb/CropProtection.nsf/id/EN_20090421?open&l=EN&ccm=300040
 
 
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研究
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組換えタバコからの抗HIV 剤の開発 
イギリスと米国の科学者は共同でgriffithsin(GRFT)(ピコモルレベルでヒト免疫不全ウイルス(HIV)に対して効果的であることが示されたタンパク質)を高濃度で蓄えている組換えタバコを開発した。Griffithsin(紅藻Griffithsiaから初めて分離されるたは、ウィルス外套グリコプロテインと結合することによって、細胞間HIVの伝播を止めることがでる。
科学者は、460平方メートルの温室でNicotana benthamianaから60グラムのgriffithsinを収穫することがでた。この量のGRFTがおよそ100万人用のHIV剤生産できると推定している。他の抗レトロウイルス薬は、ここまで大規模な生産には高価すぎるものである。
タバコで生産されたgriffithsinがHIV株A、B、C,対して効果的と分かった。 AとC株は、薬剤が緊急に必要である地方であるSubサハラ砂漠のアフリカとインドの亜大陸で拡がっている。他の薬剤がリンパ球増殖を高めないところかから、GFRTが他の薬剤に勝る利点があることを示している。
PNASに出版された報告は以下のサイトから手に入る。http://dx.doi.org/10.1073/pnas.0901506106 ハイライトが収載されている  Nature は以下のサイトにある。http://dx.doi.org/10.1038/news.2009.208
 
組換えトウモロコシは牛乳生産に全く影響を与えない
バイエルンの農業省の依頼による2年間の飼料投与試験の結果は、遺伝子が組換えトウモロコシが牛の健康とミルク生産に全く影響を及ぼさないことを明らかにした。研究(バイエルンのミュンヘンTechnical大学といくつかの他の研究施設で実行されました)は、かなりより長い試験期間と現在まで行われる他のどの試験よりも多くの頭数を用いたものである。
血液、ミルクと排泄物サンプルを組換えトウモロコシ品種MON810を与えた牛から集めた。これらは、従来の遺伝子的に同質のトウモロコシ品種を与えた牛から採ったサンプルと比較した。科学者は、2.5ミリグラム以上のBtタンパク質が組換えトウモロコシを与えた牛によって毎日摂取されると推定した。彼らは、BTトウモロコシ組換え遺伝子産物は全くからミルクに移らないことを確認した。
全報告は、以下のサイトにある。http://www.coextra.eu/country_reports/news1378_en.html ドイツ語の要旨は、以下のサイトにある。 http://www.transgen.de/pdf/dokumente/fuetterungsstudie_bayern03-09.pdf
 
 
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バイオ燃料に関する補遺
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バイオ燃料用ポプラの持続的育成にその内生菌を活用 
http://www.bnl.gov/bnlweb/pubaf/pr/PR_display.asp?prID=874
http://aem.asm.org/cgi/content/abstract/75/3/748 (全文の取得には購読料が必要)

ポプラは、セルロースエタノール生産のためのバイオ燃料資源として利用できる成長の早い木のうちの1つとして報告されている。調査中の他の潜在的バイオ燃料資源と同様に、持続可能な栽培方法について調査されている。これらの「持続可能な」戦略のうちの1つは、バイオ燃料資源栽培のための利用限界地の利用だ。利用限界地で成功するバイオ燃料資源の能力を増やすことは、活発な研究領域だ。近年では、米国エネルギー省(US-DOE)のBrookhaven National LaboratoryとHasselt大学(ベルギー)からのは、「植物に共生しいている微生物は、利用限界地での植物の成長を改善する。」ことを確認した。彼らは、植物成長に有益な影響を及ぼしたポプラとヤナギから若干の「内在性バクテリア」(病兆を引き起こすことなく宿主植物の中に住んでいるバクテリア)を確認しました。ポプラの切片にEnterobacter sp.638とBurkholderia cepacia BU72を繰り返し接種することで50%もバイオマス生産が増加した。利用限界地のポプラ生産を増大する内在性バクテリアによる植物-成長を促進するホルモン類の生産が、考えうるメカニズムとみなさている。彼らの研究の結果は、Applied and Environmental Microbiologyで報告されるところである。利用限界地に生育するポプラのバイオマス生産と炭素没収可能性を向上させる目的で、更なる研究が進行中だ。
 
インドネシアの油やし工業はその持続的事業へと踏み出した
http://www.panda.org/wwf_news/?161661/Indonesian-palm-oil-industry-takes-step-towards-sustainability
http://www.thebioenergysite.com/news/3485/indonesian-palm-oil-industry-moves-to-sustainability  

世界自然保護基金(WWF)ウェブサイトは、主要なインドネシアのプランテーション会社が国の中の持続可能なパーム油の最初のメーカーになったと証明されたことを報告した。Musim Mas Group Plantationsは、「そのプランテーションが持続的なthe Roundtable for Sustainable Palm Oil (RSPO) 原則と定義に対応することが証明された。」最初のインドネシアの会社だ。これは、パーム油が社会的に、環境的に信頼できる方法で生産されることを確証する最初の標準だ。「RSPOは、アブラヤシ栽培者、油プロセッサー、食品会社、小売業者、NGOと投資家をまとめて、熱帯多雨林域が新しいアブラヤシ農園のために犠牲にならない、またすべてのプランテーションがその環境影響を最小にし、地元の人々とプランテーション労働者の基本的な権利が完全に尊重されることを確実となるようにはたらいている。」パーム油はバイオディーゼル資源で、バイオディーゼル製造と用途について、その利用の持続性について議論されたところである。インドネシアは、パーム油の世界最大の生産者とみなさsれている。Liantong Gan、Muim Mas’ Sustainability Department、長官は、証明が「よりインドネシアの会社が先例に従うのを奨励する」ことを望むとしている。
RSPO Principlesに関連した情報とSustainable Palm Oil Productionのための定義は、以下のサイトにある。
http://www.rspo.org/PDF/CWG/RSPO%20Principles%20&%20Criteria%20for%20Sustainable%20Palm%20Oil%20(final%20public%20realease).pdf
 
バイオ燃料資源としてのReed Canary Grass 
http://www.thebioenergysite.com/news/3561/reed-canary-grass-as-biofuel

クサヨシ(Phalaris arundinacea)は、伝統的にヨーロッパ地域の飼料作物として生育されていた。そして現在は非食糧作物として北ヨーロッパで生育されていると報告されている。フィンランドでは、潜在的バイオエネルギーが作物と考えられている。bioenergysiteウェブサイトはフィンランドの研究者がクサヨシが温室効果ガス排出を減らすこともできると報告している。その理由は、「燃焼(そのうえ、肥料の製造から)で空気にリリースされるより多くの炭素が、クサヨシの耕作を通して、土壌中に吸収される。」と言っている。今年フィンランドでクサヨシから作り出されるエネルギーは、風力によって発生されるエネルギーに相当すると想定されている。1ヘクタール当たり、500ユーロ~600ユーロが、奨励金がクサヨシを耕作農家に与えられる。
クサヨシに関する更なる情報は、以下のサイトにある。
http://www.inhs.uiuc.edu/chf/outreach/VMG/rcanarygr.html
http://www.encrop.net/GetItem.asp?item=digistorefile;129965;730¶ms=open;gallery

 
中国の発電会社は、国産潅木からのバイオ燃料で稼動 
http://www.cleantech.com/news/4367/china-get-first-biomass-plant-using
http://www.treehugger.com/files/2009/04/chinese-biomass-power-plant-will-use-native-plants-replace-80000-tons-coal.php

Cleantechウェブサイトは、中国の会社(Baotou Kaidi Sunshine Energy Investment Company)が原料として2本の自生の潅木を利用する発電所の建設の計画を発表したと報告した。その自生潅木は、(1)シーバックソーン(Hippophae rhamnoides)と(2)シベリアのエンドウ潅木(ムレスズメarborescens)である。設備(内モンゴルに建設予定)がおよそ1億4700万米ドル、犠牲にする力は生物量の130,000トンから年につき電気の1億5000万キロワット(kW)をもたらすと想定されている。。潅木は伝えられるところでは強くて、ストレス(例えば旱魃と低温)耐性だ。一旦発電所の運用が開始されると、この自生の潅木バイオマス量の使用は、化石燃料である石炭を1年につきおよそ80,000トン置き換えられると想定されている。
これらに関する情報は、以下のサイトにある。
http://www.ienica.net/crops/seabuckthorn.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Hippophae_rhamnoides
http://www.mnpower.com/treebook/fact19.html

 
 
SCOPE バイオ燃料報告: バイオ燃料移送策を再考察 
http://www.transportenvironment.org/News/2009/4/75-scientists-call-for-end-to-biofuels-targets/
http://cip.cornell.edu/biofuels/files/SCOPE00.pdf
http://cip.cornell.edu/biofuels/

国際学術会議連合(ICSU)の環境問題科学委員会(SCOPE)は、最近、「現在の液体バイオ燃料に関するやるべきこととの目標」を再評価の必要性を訴えるレポートを公表しました。「バイオ燃料と環境の緊急評価:概要と鍵となる発見」と題する報告は、現在のバイオ燃料作物の栽培は。「問題を含むものである。」と述べている。バイオ燃料の想定される利点が、バイオ燃料作物耕作が土地、水と他の資源を食糧安全保証と森林伐採にたぶん至ることで帳消しになっていることにある。レポートのハイライトは、以下の通りである。(1)有機廃棄物のために生産されるバイオ燃料は、通常、エネルギー作物から作り出されるそれらより「より穏やか」、(2) 多年草からの低投入セルロースバイオマスの耕作は、より環境利益をもたらすと思われる。(3)現在開発中の「液体へのバイオ燃料」”biofuels-to-liquids”(BTL)技術は、セルロースバイオマスを使うエタノール生産よりも優位性があるかも知れない。
レポートの全容は、コーネル大学ウェブサイト(上記のURL)から得られる。

道立食品加工研究センターが「ビジネスシーズ フォーラム」を毎月開催します。

食品加工研究センターは、開設以来、17年間蓄積してきた研究成果(シーズ)を広く紹介する「ビジネスシーズフォーラム」を7月から定期的に開催します。
 このフォーラムでは、研究内容のみでなく、活用したビジネス成功例を発表するほか、事業化に向けて企業側から見た課題・問題点などについて、参加者と発表者とのフリーディスカッションを行って、民間企業への技術移転や新たな研究テーマへの展開に結び付けていくものです。
 なお、次回以降の「ビジネスシーズ フォーラム」は、毎月第4木曜日14時から、当センター研修室で開催(12月は休会予定)いたします。
 
■第1回について
食品加工に伴い、発生する農水産物の加工副産物や残渣の高付加価値利用などがテーマ。
現在は費用負担して廃棄処理している鮭やホタテ貝殻、果実のジュース搾りかすなどを高付加価値商品に活用している事例をご紹介します。
 
・日 時  平成21年7月31日(金) 14:00~16:00(受付13:30)
・会 場  北海道立食品加工研究センター 研修室
・対象者  食品関連企業、業界団体、技術支援機関、金融機関など
・内 容  テーマ「未・低利用資源の有効利用」
       ①「鮭加工副産物の有効活用に関する研究」
         応用技術部プロセス開発科長 清水英樹
       ②「ホタテ貝殻の有効利用に関する研究」
         応用技術部機能開発科長 柿本雅史
       ③「農産加工副産物に含まれる機能成分を活用した新規健康食材の開発」
         食品開発部農産食品科長 太田智樹
・定 員  60名(参加費無料)
・お申込  次のアドレスに申込書があります。
       http://www.foodhokkaido.gr.jp/
       FAX、Eメール等で7月24日(金)までにお申込みください。

■申込み・お問合せ先
北海道立食品加工研究センタ- 企画調整部 有馬、樽井
〒069-0836 江別市文京台緑町589番地4
TEL(011)387-4113  FAX(011)387-4664メールアドレス  arima@foodhokkaido.gr.jp

近畿バイオインダストリー振興会議、北海道バイオ産業振興協会交流会

開催日時:平成21年7月16日(木) 15:30~18:00 
開催場所:函館市産学官交流プラザ オープンスペース
(北海道大学大学院水産科学研究院マリンサイエンス創成研究棟内)
参加費:無料(交流会への参加:2,000 円)
 
@プログラム
テーマ:「
水産関係のバイオベンチャーあるいはベンチャー創出につながる技術開発」
・15:00~     受付
・15:30~15:40    
HOBIA挨拶
・15:40~16:10

「インターフェロンを応用した魚類ウイルス病に対する新しい免疫法:Poly(I:C)免疫法」  北海道大学大学院 水産科学研究院 海洋応用生命科学部門 海洋生物工学分野
准教授 西澤 豊彦 氏
・16:10~16:40
「北海道産チョウザメ養殖をめざして」
  北海道大学大学院 水産科学研究院 海洋応用生命科学部門 増殖生物学分野
教授 足立 伸次 氏
 
・16:40~16:50  休憩
 
・16:50~17:20
「酵素のアーミング技術と魚の感染症予防への応用」
兵庫医療大学薬学部医療薬学科生体分析化学研究室
准教授 芝崎 誠司 氏
・17:20~17:50
「マグロの養殖技術とその利用」
近畿大学農学部水産研究所白浜実験場
准教授 家戸 敬太郎 氏
 
・17:50~18:00
総合討論
 
・18:30~20:00
交流会(会場:同プラザオープンスペース)

バイオキャンプ イン サッポロ

バイオキャンプ イン サッポロ
普段の生物の授業では味わえない面白さが、ここにあります!!
DNAを取ってみたり,入れてみたり・・・
ノーベル賞を受賞した「光る遺伝子 ~GFP~」 も使ってみましょう

平成21年8月4日(火)~8月6日(木) (3日間)
北海道大学 農学部 N22講義室 (N250)

高校生を中心にした希望者  無料 定員25名

お申し込みは・・・
名前,住所,電話番号,メールアドレス,性別,学校名,学年を明記の上,以下の宛先まで,FAXまたはメールでご連絡ください.
FAX: 011-708-1611 Mail: メールお問い合わせフォーム

NPO法人 北海道バイオ産業振興協会
申し込み締め切り 7月20日(申し込み先着者を優先いたします)

第1日目 月4日(火)
9:30 ~ 11:00 
  講義 「遺伝子」ってなんだろう?
  地球上の生物の起源と遺伝子。生物の進化の不思議
11:00 ~ 17:00 (お昼休みを挟んで)
  実習1. 大腸菌への形質転換
  特定の「遺伝子」を大腸菌に入れてみよう

第日目 月日(水)
9:00 ~ 10:30
  実習2. 遺伝子は大腸菌に入ったか?
  その確率ってどのくらい?遺伝子の検出方法について
10:40 ~ 17: 00 (お昼休みを挟んで)
  実習3. あなたの遺伝子を増やしてみよう
    PCR法という方法を使って、あなたが将来お酒に強いか、弱いかを調べてみましょう

第3日目 月6日(木)
9:00 ~ 12:00
  実習4  遺伝子の動きを見よう
  遺伝子が動くと何が起こるか?
13:00 ~ 14:30
  実習5. 遺伝子を運ぶプラスミド
      プラスミドって何だろう?
14:30 ~ 17:00
  実習6. 観察と考察
      実験のまとめ
17:00
  終了式