作物バイオ最新情報2009年9月

世界

– 組換え小麦: 世界的な要望 
– 緑の遺伝子技術は発展途上国の貧困を減少 
– ISAAA はノーベル平和賞のNorman Borlaug氏(1914 – 2009)を悼み、哀悼の意を
捧げる 
– 国連報告: MDGゴール達成に世界はやや未達しそうである 

– FAO: 世界は、2050までに70%増の食糧が必要である 
世間の声に変化: 作物バイオ技術の政策決定者の話
 

アフリカ
– アフリカの科学へのより大きな投資と共同の呼びかけ 
– FAOによると旱魃でアフリカの数百万人が飢餓状態 
 
南北アメリカ

– USDAは、遺伝子組換えパパイヤの規制を緩和 
– 殺虫剤によらない大豆アブラムシの防除 
– ブラジルが新しい遺伝子組換えコーン品種を承認 
– Pioneer H-Bred, Asoyia は、超低リノレイン酸大豆の拡大に同意 

 
アジア太平洋

– Mahyco Inksは、lactin遺伝子について Bose 研究所との契約にサイン
– OGTR遺伝子組換えワタの商業栽培についてコメントを求めている 
 
ヨーロッパ

– 遺伝子組換え作物のケースバイケースリスク評価への手持ちデーターの効率的利用 
– Bayer CropScienceとPerformance Plants Inc は、旱魃耐性ワタについて契約 
– EUの遺伝子組換え作物に対するゼロ許容の方策は、経済に極めて悪影響を及ぼす 
– 英国スーパーは、遺伝子組換え食品を避けることはほとんどできない 

– 遺伝子組換え作物は気候及び環境変動を助ける 
– CIRAD は、バナナの全遺伝子配列を決定 

研究

– ゴシポールのないワタ種子の圃場試験は良い結果だった 
– ブラシノステロイドは、植物から残存殺虫剤を除くのを助けている

– 遺伝子組換えエンドウマメはニワトリの病気に対する保護作用がある 
– ジャガイモの遺伝子の第一段階の解析が発表された 

バイオ燃料補遺

– 代謝工学によるTrichoderma reesei のセルラーゼの増産 
– 東南アジアのバイオ燃料市場は上昇する 

– 小規模バイオエネルギー政策: 途上国における有用性のケーススタディ

————
ニュース

————

*世界 *

– 組換え小麦: 世界的な要望 
世界中で環境と農民フレンドリーな組換え作物の採択は、より高い生産高、生産コスト低下と品質向上が得られ、農民に相当な利益をもたらした。12年前の導入の以来、今日の組換え大豆、コーンとカノーラは、広くその地位が確立されて、世界的に相当な経済的インパクトを与えてきた。同じ利益を得るために、オーストラリア、カナダとアメリカ合衆国の小麦栽培者の9つの組織は、市場に出ていて遺伝子組換え小麦(GM小麦)の導入で歩調を合わせるとの共同声明を最近出した。
数種のGM小麦品種は、危険なマイコトキシンを生産するFusariumの問題をなくし、旱魃及び高温ストレスに耐性で、穀物澱粉組成が変わり腸の病気、糖尿病と肥満の発生を減らすために開発された。GM小麦が商業化されるまでにおよそ6~10年かかるだろうが、その実現は飢えと貧困の縮小に重要なインパクトを与えると考えられる。
スペイン語での報告は、以下のサイトにある。 http://www.fundacion-antama.org/noticia/trigo-modificado-geneticamente-una-demanda-global


– 緑の遺伝子技術は発展途上国の貧困を減少 
遺伝子工学の進歩は、発展途上国の小規模農民がテクノロジーの利便を容易に得られるようにすぐに利用できなければならないと、Martin Qaim氏の指導による調査に述べられている。インドでのBtワタの直接的および間接的な影響についての広範囲なデータと複雑な分析法を駆使した結果によると、インドで500万人以上の小規模農民がBt綿の栽培によるインパクトを受けた。農業での便益は、農村地帯でかなり収入を増やした。全体で1年につきほぼ20億米ドルの利益が得られた。そして、それの60%は困窮線の下にある家庭にもたらされた。特に女性の雇用増加による利益があげられる。
Qaim氏は、しかし、小さな農民へのこれらのテクノロジーの移転が十分に研究されてから、実行されなければならないと強調しました。「事実は、第一世代のGM作物がすでに貧困縮小に貢献したことで、これらの発展途上国での大きな可能性があるということも強調できる。」とQaim氏が言った。
報告はドイツ語で以下のサイトにある。 http://www.uni-oettingen.de/en/118836.html


– ISAAA はノーベル平和賞のNorman Borlaug氏(1914 – 2009)を悼み、哀悼の意を捧げる 緑の革命の父、ノーベル平和賞受賞、途上国の小規模で資産のない農家のチャンピオン、世界食糧賞の創設者である。
ノーマンボーローグ博士(貧しい者のための農業発展の象徴)は、95才で2009年9月12日に早逝されました。米国アイオワ州Crescoの農家に生まれ、飢えと貧困と戦い、高収量で病気耐性半矮性小麦の開発に関する先駆的研究、及び遺伝子組換え作物を利用することへ強い支持に関して個人的にも専門家としても農業分野に大きな足跡を残した。
1970年に、「この年代の他のどの人よりもパンを飢餓にある世界に提供するのを支援した。ここでパンを提供することで世界平和がもたらされるとのこと、そして人口爆発と食糧生産の劇的な競争に明るい見解をもてるようにした。」との結論をもって、ノーマンポローグ博士にノーベル平和賞が与えられた。
10億人を飢えから救ったことでノーベル平和賞を与えられることに、ノーマンボーローグは、我々に述べたことは「これで一寸だけ時間稼ぎが出来た。」ということである。そして、作物技術の改善への継続的な投資が明日の世界に食糧を供給できることになるための「必須のもの」であるとも述べた。は世界中の友人に「ノーム(ボーローグ博士の愛称)」として慕われていたが、ノームは、遺伝子組換え作物の熱心な主唱者でした。そして、それを彼は将来の食糧安全保障を確実にするために必要な技術の1つとして見ていた。そして、「過去の10年にわたって、我々は植物バイオテクノロジーの成功を目の当たりにしてきた。このテクノロジーは世界中の農民がより高い産出高を生じるのに役立っています、その一方で、農薬使用と土壌侵食を減らした。バイオテクノロジーの利益と安全は、世界の人口の半分以上の国で過去の10年にわたって証明されてきた。我々が必要とするものは、農民がまだ以前でより効果的でない方法を使用するほか仕方がないそれらの国のリーダーによる勇気です。グリーン革命と現在植物バイオテクノロジーはより多くの食糧生産の求めに応ずることができるのであり、これが将来の世代のための環境維持を図ることになるのである。」との見解を述べている。
2000年にボーローグ博士は、ISAAA創設者で議長であるクライブジェームズ博士とGlobal Coordinatorでフィリピン政府官僚ランディホーティアを伴って、フィリピン科学技術アカデミー(NAST)で会合をもち、食糧安全保障と科学が果たす必須の役割に関して彼らの意見と経験を共有を図った。この際に、ボーローグ博士はNASTの名誉会員となった(下の写真)。フィリピンへのこの訪問の間、ノーマンボーローグは、世界知識(Global Knowledge)センター(KC)の設立を通してISAAAの新しい知識共有システムの構築を支援した。ISAAAの知識センターの一つの役割は、電子メールでのISAAAのKnowledgeセンターニュース、Crop Biotech Update (CBU)、であり、現在200カ国650,000に読まれており、毎月5,000人増加している。現在200カ国に毎週650,000人の加入者に配布されて、1ヵ月のおよそ5,000で成長している。ノーマンボーローグは、世界中で、彼の個人の暖かさと完全性のため、そしてISAAA家族の非常に特別なメンバーとして、何百万もの貧しい人々の生活の改善への彼の独特の貢献として常に記憶されています。
下の自由詩は、クライブジェームズ博士(ISAAAの創設者で会長であり、前副CIMMYT会長(メキシコ))が30年来の師であり、個人的な友人でもあったノーマンボーローグ博士に捧げたものである。そして、その人は30年間の彼の師と個人の友人でした。自由詩は、Huexotzin氏によって書かれる韻文の改作である。Huexotzin氏は、メキシコのTexcocoの皇太子であり、1484年頃に亡くなったその曽祖父である有名なアステカ王Nezahualcoyotlの孫で、両者とも詩人であり植物学者であった。メキシコに対するノーマンボーローグのものすごい愛情があれば、彼は多分非常にTexcocoの後代の皇太子でソノーラのヤーキ渓谷で50年以上働いたことを名誉とし、誇りに思うに違いない。彼はヤーキ渓谷のことをしばしば「これは、私が本当にくつろいだと感じるところと私が安心しているところです」といっていた。

ノーマンボーローグ、1914 – 2009
「天国のパン – 我々がもう要らないというまで、我々に食させてください」
あなたは、私が死ななければならないと私に話します
私が育てるのを手伝った数100万のように
何か私の名前の残っているもの
何か私の名声の記憶されているもの
しかし私がメキシコで育てた小麦はまだ若い
してヤーキ渓谷遺伝子は、まだその人道的な歌を表している
「天国のパン」は、公式出来事(例えばダイアナ皇太子妃の葬式)で歌われる有名な英国の賛美歌で、ノームが生きた主要なゴール:飢えの緩和を捉えたものだ
      その他の多くの参加コメントが以下のサイトにある。http://www.worldfoodprize.org/press_room/2009/sept/borlaug-tributes.htm; http://normanborlaug.blogspot.com/2008/02/legacy-of-norman-borlaug.html#comments;とhttp://www.voanews.com/english/2009-09-13-voa14.cfm.
Dr. Borlaugのノーベル賞受賞講演は以下のサイトにある。http://nobelprize.org/nobel_prizes/peace/laureates/1970/borlaug-lecture.html


– 国連報告: MDGゴール達成はやや未達に終りそうである 
「危機的時期における開発に向けての世界的協同の強化」と言う国連レポートは、政府が発展途上国が貧困から抜け出すための財政的援助がかなり不足するようになる」ことを明らかにしました。「財政的経済危機が始まる前に、我々は発展のためにグローバルパートナーシップを強化することを計画した」と、ニューヨークの国連本部のレポートの開始の副事務総長アシャ-ローズMigiroが言いました。「我々は、現在、危機にあって、難しいゴールにポーズをとるためには、新しい後押しを必要とする。」と述べた。
国連のMillennium Development Goal(MDG)GAPタスクフォースによって策定されたレポートは、経済協同開発機構(OECD)のために国際通貨基金(IMF)、世界銀行、世界貿易機関(WTO)と機構を含む20カ国を国連機関がまとめて、援助、取引と負債の上で世界的な責任を追って、重要な薬とテクノロジーへのアクセスに関して進歩に続くために、2007年に事務総長Ban Ki-Moonによって作成された。
プレスリリースの詳細は以下のサイトにある。http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=32073&Cr=mdg&Cr1

– FAO: 世界は、2050までに70%増の食糧が必要である 
世界食糧生産は23億人と見積もられた新たな増加に対応する為に2050年までに70パーセント増加しなければならないと、国連食糧農業機関(FAO)が今週始めに言った。食物と動物用飼料に必要な穀物生産は、2050年までに約30億トンに達すると予測される。これは、穀物生産高がほぼ10億トン(今日は、21億トン)増大しなければならないことを意味する。FAOは、肉生産高が2050年までに億トン以上も増大しなければならないと言った。食物を求める要求は、人口増加と同様に上る収入の結果として増大することになる。
収穫生産増大の90パーセントがより高い産出高から来ると予測されていて、FAOは「主にサハラ以南のアフリカとラテンアメリカなどの発展途上国でおよそ1億2000万ヘクタール耕地を拡大しなければならない。」推定した。FAOは、「エネルギー価格と政策により、バイオ燃料向けに農業生産物の需要を増やすことになる。」とも言っている。
Hafez Ghanem FAO会長代理は、「2050年までに食糧については、世界的の可能性は比較的楽観的である。」言った。しかし「その時までに世界で誰にでも十分食べるようには自動的になるものではなく、相当の重要な挑戦をしなければならない。」と加えた。FAOは進行中の戦略を練るために2009年10月12-13日にローマで専門家のフォーラムを「2050年の世界食料供給法について」開催する。
議論の報告書は以下のサイトにある。http://www.fao.org/fileadmin/templates/wsfs/docs/Issues_papers/HLEF2050_Global_Agriculture.pdf


世間の声に変化: 作物バイオ技術の政策決定者の物語
政策決定者またはいわゆる高い意識の公衆は、ディベートの枠組み、政策の策定、「世論の影響、作物バイテクに関するより大きな認識の形成と理解により強く関与しようとしている。これらの政策決定者-農民、メディア、政策立案者、科学者、研究者、宗教指導者、工業部門代表、学生とその他は、バイオテクに関するディベートの方向と深みとそしてテクノロジーの受容性、導入、持続性を最終的に決めようとしている。
国際アグリ事業団(ISAAA)は、変化の声(作物バイオテクを伝える:政策決定者からの物語)Brief 40)を出版した。様々の聞き手が科学コミュニケーション運動に反応するかをハイライトして、作物バイオテクに関する総体的な声を築き上げようとするものである。
両方の出版物は以下のサイトからダウンロードできる。http://www.isaaa.org/kc/inforesources/publications/voicesofchange/brief-40-brochure-web.pdfhttp://www.isaaa.org/resources/publications/briefs/40/


*アフリカ *

– アフリカの科学へのより大きな投資と共同の呼びかけ 
モハメドH. A.ハッサン氏、第三世界科学アカデミー(TWAS)専務取締、は「アフリカの大学は改良・強化されなければならない、そして、各々のアフリカの国には少なくとも1つの世界クラス大学がなければならない。」というメッセージをアジスアベバ(2009年9月1-4日、エチオピア)で行われた途上国における基礎科学強化の為の地域及び統合的協力に関する会議で述べた。彼は、さらにアフリカの科学基盤(基金)の欠如を嘆き、国際的資金提供組織に多くのアフリカ諸国で基礎科学研究に資金を供給することで重要な役割を演じ続けるよう要請した。
ハッサン氏は、地域的国際的な協力が十分なレベルにあると教育の質とアフリカの研究の質を上げるのを助けるためになならないと強調した。「アフリカ大陸の科学者を世界的な科学界に溶け込ませて、アフリカの科学者が大陸の最も挑戦的な現実の問題の科学に拠点を置く解決を追い続ける十分な機会を創成する段階を踏んで行かねばならない。」と結論した。
報告は以下のサイトにある: http://www.twas.org/

– FAOによると旱魃でアフリカの数百万人が飢餓状態 
雨の不足による不作は、エルニーニョの影響が既にすでに深刻な食糧不安状況を悪化させていることと合わさって、東アフリカの食糧不安は深刻なものに既になっていると、国連食糧庁(FAO)がレポートで述べている。数100万が不安定な食物とすでに考えられるウガンダの2009年の最初の収穫高は平均レベル以下と予測されていて、4回連続した不作を意味している。FAOは、北ウガンダのAcholi地域だけでも、穀物生産が平均のおよそ50パーセント以下と推定されると述べた。
見通しは、近隣のケニヤでも厳しい。トウモロコシ収穫(年間生産の80%占める)は、正常レベルの28%以下の184万トンと推定される。すでに減少する穀物国家備蓄の減少で近隣諸国への輸出禁止と持続的な高い穀物価格は、事態をより悪くすることになっている。FAOは、エチオピアにも同じ予想をした。降雨の減少により、最もひどい地域では最高75%の収穫損失となった。
原報告は、以下のサイトにある。 http://www.fao.org/news/story/en/item/35570/icode/

*南北アメリカ *

– USDAは、遺伝子組換えパパイヤの規制を緩和 
科学的な徹底的なチェック、市民のコメント、環境アセスメントの後、米農務省の農業動植物健康検査機構(APHIS)は、それが条項X17-2に指定される遺伝子工学による(GE)パパイアの規制緩和するとした。組換えパパイアとその後代種は、現在、APHISによる規制なしで自由に流通・栽培ができる。
フロリダ大学はGEパパイアを規制撤廃するために嘆願書をAPHISに提出した。これはパパイアリングスポットウイルス抵抗性に組換え育種したものである。
更なる情報は以下のサイトにある。 http://www.aphis.usda.gov/biotechnology/fr_notices.shtml
 
–        殺虫剤によらない大豆アブラムシの防除 
Bryony Bonning 氏とAllen Miller氏をリーダーとするアイオワ州立大学の環境ストレスへの植物応答研究センターの研究者は、アブラムシに対する抵抗性を組み込んだ大豆を開発している。大豆アブラムシ発生はアイオワ州で億5000万米ドルを超える歩留まりの低下を起こしており、また、殺虫剤での制御に6400万米ドルかかっている。研究者は、このように、哺乳類に全く害がなくアブラムシのみに致命的である遺伝子を大豆に導入する方法を考案した。
1つの戦略は、完全な毒素を昆虫の消化器系によって壊されないまま体腔に導入することである。Miller氏 とBonning氏は植物ウイルスコートタンパク質を最近特定し、それが食べられてもアブラムシの体腔へと完全なまま通過する。彼らは毒素をウイルスのコートタンパク質と融合させて複合型毒素コートタンパク質がアブラムシによって食べられても破壊されていない致死的毒素はアブラムシ体腔に入ることになる。
「(潜在的な)経済効果は、総体として巨大である。」と、Bonning氏が言った。「殺虫剤使用が少なくなる。そのうえ、殺虫剤適用のための化石燃料使用も少なくなる。」農家は効果的な大豆アブラムシ制御のもう一つの策を手にすることになると彼は、強調した。
報告は以下のサイトにある。 http://www.news.iastate.edu/news/2009/sep/GIVFAphids

-ブラジルが新しい遺伝子組換えコーン品種を承認 
バイオ安全性に関するブラジルの全国技術委員会(CTNBio)は、新しい遺伝子組換え(GM)コーン3品種のブラジルでの商業リリースを承認した。つコーン品種(モンサントとSyngentaによって開発された)は、害虫抵抗性とグリフォサートを主成分とする農薬に対する耐性を重ね合わせた特性がある。3種目のGMOコーン(Syngentaによって開発された)は、害虫抵抗性だけを含む。今回の承認で9品種のGMコーンがブラジルで承認されたことになる。2008年に組換え作物作付が1580万ヘクタールとなり、ブラジルは世界の3番目に大きな組換え作物生産国である。
より詳しい情報は以下のサイトにある。http://www.ctnbio.gov.br/


– Pioneer H-Bred, Asoyia は、超低リノレイン酸大豆の拡大に同意 
パイオニアHi-Bred、デュポンビジネスとAsoyia社の間の新しい拡大合意が大豆栽培者に大きな便益をもたらすことになる。新しい合意書によるとパイオニアの品種(1%リノレイン酸という超含量)をRoundup ReadyとするAsoyia 者の品種を用いる大豆プログラムに導入できることになるので地理的に広い範囲をカバーできることになる。
「食品会社と消費者はより好ましい油糧製品を探索しており、大豆栽培者がその解決のための一つの解決策をもつことになる。」と、John Muenzenberger氏(特殊オイルのためのパイオニア経営管理者)が言った。「更なるパイオニアYシリーズ大豆の品種とパイオニアとAsoyiaとの拡大した合意書で、我々はこのより健康的な解決策をより広い地理的地域で栽培者とともに働くことができる。」と語った。
より詳しい情報は、以下のサイトにある。http://www.pioneer.com/web/site/portal/menuitem.9afbc9dc33ffe9aa4a624a62d10093a0/

*アジア太平洋 *

– Mahyco Inksは、lactin遺伝子について Bose 研究所との契約にサイン
インド連合科学技術大臣Prithviraj Chavan氏のもとで、Maharashtraハイブリッド種子会社(Mahyco)は、コルカタにあるBose研究所とJorhat のAssam農業大学(AAU)との一連のバイテク移転契約に2009年月28日にNew Delhiで調印した。これらのバイオテクノロジー移転に関する合意書は、コルカタにあるBose研究所で開発されたニンニクのレクチン遺伝子、とJorhat のAssam農業大学(AAU)がインド-スイスバイオテク協同(スイスは開発協同機構(SDC)とインドがイオテクノロジー(DBT)省の協同プロジェクト)の支援のもとに行っている改変したBt遺伝子に関するものである。
これらのバイオテクノロジーを手にすることでMahycoが害虫耐性ヒヨコマメのようなインドの最も重要な商用バイオテク製品を開発することになる。同時に、州立農業大学がインドで資産の少ない農民のために製品を開発することができるようになる。Chavan大臣は、バイオテクノロジーの応用が新世代ワクチン、診断法とバイオ医薬品の利用を通して保健に大きなインパクトを与えている。農業の場合には、遺伝子組換え作物、特にBtワタ、バイオ肥料、バイオ殺虫剤と分子育種技術が作物の質量共に改良されたものにつながるものである。
「国際協力と協同は、インドで最高水準のテクノロジーを革新し、進めて、相互の利益のために大部分の先進国との研究開発作業と最新技術の採用を容易にするために欠かせない。」、大臣が誉め称えた。彼も、公共機関にこの例を模倣して、特に雨に依存する農業状況と旱魃に適している作物の生産性と品質を高める技術を開発を呼びかけた。
インド広報局(PIB)からのプレスリリースは、以下のサイトにある。http://pib.nic.in/release/release.asp?relid=52228
Mahycoに関する上は以下のサイトにある。  http://www.mahyco.com/  
Barwale 財団の情報は、以下のサイトにある。 http://www.barwalefoundation.org/
インドの作物バイテクの情報は、b.choudhary@cgiar.orgk.gaur@cgiar.org にある。

– OGTR遺伝子組換えワタの商業栽培についてコメントを求めている 
Dow AgroSciences Australia Ltdは、遺伝子技術規制局(OGTR)に遺伝子組換え害虫耐性ワタの品種を商業的開放系栽培を申請した。このワタの品種は、商品名であるWidestrikeとしてより知られているもので土壌微生物B. thuringiensisのCry1F Cry1Ac遺伝子を持っている。この遺伝子は、主な鱗翅類幼虫に対する抵抗性を付与するものである。Widestrikeは、米国とブラジルで栽培が承認されており、日本、韓国、メキシコでは、食糧及び飼料用に承認されている。このGMワタに由来する油と綿の綿屑は、2005年にヒトの食品としてオーストラリア・ニュージーランド食品標準局(FSANZ)からも承認された。承認されるならば、Widestrikeは南緯22o南側のオーストラリア南部のすべての綿の生産地帯で栽培できるようになる。
OGTRは、リスク評価とリスク管理プラン(RARMP)が「ヒトの健康と安全に関するリスクは無視できるものであり、また環境リスクも同様である。」との結論を協議するように準備を整えた、OGTRは、現在RARMPについてのコメントを求めている。
詳しくは以下のサイトにある。http://www.ogtr.gov.au/internet/ogtr/publishing.nsf/Content/dir091


-東ティモールに高収量のカッサバを導入
東ティモールのカッサバ栽培者にとってよい知らせである。つの高生産性カッサバの新品種は、『命の種』食糧安全保障プログラムによってこの国で最近リリースされました。東ティモール農水省、AusAIDとオーストラリアの国際農業研究センターの資金を得て、品種改良により主要作物の生産量を上げて、飢餓をなくしようとするプログラムが実施されている。カッサバは東ティモールの重要な主要な作物である。そこでは大部分の人々は慢性的な食糧不足に苦しみ、時には最高6ヵ月の配給制のもとにある。
新しい品種(Ai-luka 2 と Ai-luka 4)は、農民に好評で、現地のカッサバ農家は51-65%の産出高増加を予想している。ウィリアムアースキン氏(「命の種子」プログラムを走らせている地中海農業における豆類研究所(CLIMA)所長)は、「カッサバのような主食が65%くらい高い産出高に増加することは、そこでの生活を一変させる大きなものである。」と力説している。
CLIMAについての詳しいことは、以下のサイトにある。 http://www.clima.uwa.edu.au/

*ヨーロッパ*

– 遺伝子組換え作物のケースバイケースリスク評価への手持ちデーターの効率的利用 
リスク評価は厳しくあるべきである。一方、監査機関バリアが発展途上国で重要な作物に遺伝子工学を応用するのに必要以上に制限しないことや、妨害しないことが不可欠である。効果的な調整意思決定は、承認が求められる国で、当該作物の生物学と生態学に関する公表された情報の有効利用をしなければなりません。またその他の地域で受理された組換え作物に関する調整データーをも考慮するべきである。新しいデーターをとるのは、既存のデーターが十分な確実性で確認されたリスク仮説を保証できない場合に限られるべきである。
スイスのAgroscope Reckenholz-Tanikon Research駅とイギリスのSyngentaの「遺伝子工学による作物の個別的リスク評価に関する既存データーの有効利用」についてスイスのAgroscope Reckenholz-Tanikon 研究所及び英国SyngentaのJ. Romeisとその同僚が、例証としてインドで害虫耐性GMキマメから対象外の生物に対するリスク評価を用いることができるかを記載している。
報告は、Journal of Applied Entomologyに掲載され、以下のサイトから得ることができる。http://www3.interscience.wiley.com/journal/122406516/abstract.


– Bayer CropScienceとPerformance Plants Inc が旱魃耐性ワタについて契約 
CropScience社は、カナダに拠点を置くPerformance Plants Inc.と後者の収量確保技術(YPT)について、排他的なライセンス契約を結んだ。YPT技術は、カノーラで既に圃場試験が終わっている旱魃ストレスの条件での収穫高を保存することに非常に効果的である物である。YPTカノーラは、年の実地試験において最高26%の種収穫高増加を一貫してもたらした。
今回のライセンス契約は、YPT Technologyを使ってtrough tolerant cottonの開発と商業化をカバーするものである。します。Linda Trolinder博士(Bayer CropScience の経営部門であるBioScience の世界全体のワタの研究開発責任者)このPerformance Plantsとの取引関係を歓迎している。特に難しい気象条件でより高い産出高を確実にすることに関して、彼女はPerformance Plantsの革新的なYPTが世界的なワタ市場でさらにCropScience社のリーダーシップを強化に貢献することが期待できるとしている。Performance Plantsの社長、CEOであるPeter Matthewman氏は、「この合意は、我々の品種の商業的な可能性を更に確証するものである。」と言っている。
 詳しくは以下のサイトにプレスリリースがある。http://www.bayercropscience.com/bcsweb/cropprotection.nsf/id/EN_20090901_2?open&l=EN&ccm=500020


–        EUの遺伝子組換え作物に対するゼロ許容の方策は、経済に極めて悪影響を及ぼす 
「遺伝子組換え作物(GMOs)への対応の遅延とその許容度ゼロの方針は、欧州連合の食物供給に悪い影響を与える。」と、月曜日の会議でデンマークの食糧大臣Eva Kjer Hansen氏が言った。デンマークの食糧、農業と水産に関するウェブサイト発表された記事によると、HansenはEU委員会に新しい遺伝子組換え作物承認の速度を上げて、EUの許容度ゼロスタンスに起因している承認されていないGMOsが食品業界起こしている問題を解決するように要請した。
「許容度ゼロ方針の厳正な解釈は、EU全体の食物供給のために深刻な経済影響を及ぼす技術的問題である。」と、Hansenが言った。「我々に原料を輸出する多くの国では、GMO作物の生産高が、大きくしかも増大している。我々がGMOのない原料を輸入しようとすると、これらの国の生産者はますます残留するGMOが彼らの容器の中に輸送初期からないことを保証することが難しいとがわかる。」とも述べた。
更に大臣は、許容度ゼロ方針を支えるための議論は健康関連のものではない点を指摘した。「私は、委員会ができるだけ早く問題の解決することを望む。」と、彼女が言った。
原報告は以下のサイトにある。 http://www.fvm.dk/Default.aspx?ID=18488&PID=169747&NewsID=5742

– 英国スーパーは、遺伝子組換え食品を避けることはほとんどできない 
英国の大きなスーパーマーケットチェーンが政府官僚に遺伝子技術なしで作られた十分な原料が世界市場で得られないと不満を声に出すようになった。「スーパーマーケットは、GM食物の市場参入への道を開く」と表題をつけた報告が英国日刊テレグラフが公表した。ここで、植物油や油脂は既に大部分がGM大豆から出来ていることを明らかにした。入手可能な非GM原料は、すでに、価格上昇につながっている。
しかし卸売業者の英国協会は、食品は、既に英国の消費者がGM食品に対して受容するようになっているにもかかわらず非GM原料を使って製造され続けられている。英国の食品標準局による現在の評価は、2003年以降最も低く、インタビューされる人の4%だけがGM食品について懸念を示したに過ぎない。
詳しい報告は以下のサイトにある。 http://www.gmo-compass.org/eng/news/464.docu.html


– 遺伝子組換え作物は気候及び環境変動を助ける 
デンマーク人は、EUのなかでGM食品について最も精通していると感じている;彼らは遺伝子技術に最も低いリスクにある消費者でもあると認識しているとデンマークの食糧・農業・水産省からの新しいレポートに述べられている。報告は、また遺伝子組換え食品(GMO)が気候変動に対抗する植物を生産する有望な方法であると認めている。GMOsに関連した可能性とリスクの更なる研究にとって、食糧省は、農業(食物)の、そして、気候変動の影響を軽くするために、DKr 6500万をバイオテクノロジーの使用の研究に提供した。
「我々には十分な情報がないので、遺伝子技術を選ばないことは、我々として賢明でない – これらのテクノロジーには、気候と環境に関して我々と向き合っている挑戦に応ずることと同じく十分な食糧供給の問題に貢献できる可能性がある。」と、デンマークの食糧・農業・水産大臣Eva Kjer Hansen夫人が述べた。
レポートの結論は、デンマーク工業連合と協同して食糧・農業・水産省によって組織された会議で提示された。
レポートは以下のサイトにある。http://www.fvm.dk/News_display.aspx?ID=18488&PID=169628&year=2009&NewsID=5754

– CIRAD は、バナナの全遺伝子配列を決定 
途上国の為のフランス農業研究(CIRAD)とEvryのGenoscopeは、年以上にわたるバナナゲノムの600メガベースを解読するための協同生かを最近発表した。バナナは、サハラ以南のアフリカと太平洋の多くの発展途上国の重要な主食のうちの1つである。それはしかしパナマ病(fusariosis)、黒い葉線またはsigatoka(cercosporiosis)、あるいは『バナナBunchy Top Virus』に起因する病気を含む大きな病気によって脅かされている。バナナのゲノム配列は、耐病性、収穫高と栄養特性の品種改良に向けての特徴を確認するのを助ける大きい貢献である。
科学者は、Generation Challenge Programme(GCP)と大きなDNA断片 (BAC libraries), 分子マーカーと遺伝子地図をもつさGlobal Musa Genomics Consortium (GMGC)の支援とさまざまの分子ツールとCIRAD が開発した資源を利用して研究している。完全なシーケンスが次の年以内にインターネットで全く自由に利用できることが望まれている。
プレスリリースは以下のサイトにある。http://www.cirad.fr/en/actualite/communique.php?id=1173

——-
研究

——-
–        ゴシポールのないワタ種子の圃場試験は良い結果だった 
種子中により少ないゴシポールを生じる遺伝子組換えワタ品種の圃場試験で、先に行われた実験室及び温室でのこの品種が世界中の何百万もの貧しい人々のタンパク質の重要な源になることができるとの結果を確かめた。ゴシポールは、害虫を防ぐためにワタによって生産される有毒物質である。それ故に長くヒトや動物が利用できなかった。年間世界綿実生産高はおよそ4400万トンあり、その22%がタンパク質であることが示された。
新しい組換えワタ品種が、RNA干渉を使ってテキサスAgriLife Researchで、Keerti Rathore博士と同僚によって開発された。学術的ジャーナルでまだ発表されていないが、Rathore博士は、組換えワタ品種は世代の試験を温室で終了しており、今年は、小規模の圃場試験を行ない同様の結果を得ている。「我々は、植物の葉、花の器官と種を分析した」と、Rathore博士が言った。「ゴシポールと関連した防御化合物の濃度は、芽、葉と花で普通のワタと同様だったが、種ではゴシポールが超低レベルにあった。」とも述べている。
Rathore博士は、ゴシポールのないワタ品種の安定性を確かめるために圃場試験研究を続けると言った。また彼は、この合成物が低濃度の他の品種も試験していると述べている。
原報告は以下のサイトにある。 http://agnews.tamu.edu/showstory.php?id=1399
 Rathore博士のゴシポールのないワタ品種開発に関する原報告は以下のサイトにある。 http://dx.doi.org/10.1073/pnas.0605389103


– ブラシノステロイドは、植物から残存殺虫剤を除くのを助けている
中国の浙江大学の科学者は、作物へのブラシノステロイドの使用が植物が特定の残存農薬を除くのを助けることができると報告した。「ブラシノステロイドは、人間のおよび環境で農薬暴露のリスクを低下させるのにふさわしい有望な、環境にやさしい、天然物質であると考えられる。」と、Jing Quan Yu博士と同僚がJournal of Agricultural Food and Chemistryに発表した。
ブラシノステロイド(BR)は、植物成長と分化で重要な役割を演ずる一群の30個以上のステロイド化合物である。20年前最初に確認されて以来、これらの化合物は、環境ストレスへの応答や、細菌・菌類・ウィルス病原体に対する植物防御にも関係することがわかってきた。
研究者は、キュウリを24-エピブラシノリド(EBR)(1種のBR)で処理し、それから植物をchloropyrifos(CPF)(幅広いスペクトル市販殺虫剤)を含むさまざまの農薬を散布した。EBRは植物でかなり農薬の毒性と残留量を減らしたことを研究者が見出した。EBR処理は、P450モノオキシゲナーゼとグルタチオンS-転移酵素遺伝子のような農薬解毒に関与する遺伝子発現を増加に相関していた。これは、BRがこれらの農薬の代謝系を調整することによって農薬に対する植物の耐性を強化することを示唆している。
この報告は以下のサイトにある。 http://dx.doi.org/10.1021/jf901915a


– 遺伝子組換えエンドウマメはニワトリの病気に対する保護作用がある 
ドイツの研究者がコクシジウム症(チキンの重要な病気でEimeria属の原生動物に起因する)に対して抗体を表す遺伝子が組換えられたエンドウの品種を開発した。このコクシジウムによる下痢症は、世界中で鶏産業に24億米ドルの年間の損失を引き起こしている。無毒性であるか減毒性Eimeria株による予防接種戦略が50年の間通常使われてきた。しかし、寄生虫の大規模な生産は比較的面倒で高価である。家禽に組換え作物に抗体を発言させて飼料として食べさせることは寄生性感染症を予防する費用効果がよいアプローチであると、科学者は、信じている。。
Sergej Kiprijanovと同僚は、鶏の飼料で普通のエンドウを供給したより、寄生虫に抗体を含むエンドウ(飼料に細かく切って混ぜ込む)を食べさせると鶏がコクシジウム症にかなりかからなくなることがわった。プレスリリースでは、Kiprijanov博士は、「直接予防接種の方法と比較して、ここで記述される受動免疫法は、商業的に行いうる簡単で非侵襲性の方法である。生産コストは比較的やすい上に、現在の農業技術を利用できる。しかもこれは他の抗寄生虫剤と一緒に使えるものである。」と述べた。
BMC Biotechnology の公開報告書が以下のサイトにある。 http://www.biomedcentral.com/imedia/2111458107274596_article.pdf?random=454013
詳しい情報は以下のサイトにある。 http://www.biomedcentral.com/bmcbiotechnol/


– ジャガイモの遺伝子の第一段階の解析が発表された 
ジャガイモゲノムの最初のドラフトDNA塩基配列は、Potato Genome Sequencing Consortium(14カ国からの39人の科学者の国際的チーム)からリリースされた。得られた青写真は、ジャガイモ育種に革命を起こすものであると科学者は述べている。ジャガイモゲノムがわかることで、ジャガイモ研究者がジャガイモの収穫高、品質、栄養価と耐病性を向上させる上で大きな助けとなると予想される。
ジャガイモ(トマト、ナスとコショウの近縁作物)は、世界の3番目に重要な作物である。ジャガイモは非常に適応力が大きく、多種多様な気候と地域で栽培できる。少なくとも7000年の間栽培され、アフリカとアジアの多くの地域でも最近重要性を増した。
ジャガイモゲノムは12本の染色体があって、億4000万の塩基対であると推定され、ヒトゲノムのおよそ4分の1のおおきさである。ドラフトシーケンス(95%の全ジャガイモ遺伝子をカバーする)はhttp://www.potatogenome.net/で誰でも利用できる。しかも次の6ヵ月以内に改訂版が出ることになっている。
詳しくは以下のサイトにある。 http://www.potatogenome.net/images/2/2e/PGSC_Press_Release_0909.pdf


—————–
バイオ燃料補遺
—————–

– 代謝工学によるTrichoderma reesei のセルラーゼの増産
http://www.biotechnologyforbiofuels.com/content/pdf/1754-6834-2-19.pdf

Hypocrea jecorina(Trichoderma reesei)は糸状菌類で、酵素セルラーゼを多量に生産することが知られている。セルラーゼは、バイオ燃料エタノール発酵のためにリグノセルロースバイオマスのセルロース分子を単糖に分解するために使われる酵素である。トリコデルマ属が高いセルラーゼを生産することは知られていたが、分子生物学レベルで、さらに多くのセルラーゼ生産をするための改良は行なわれていなかった。セルロース生産と最近のゲノム配列に関する新しい知見をもとにした代謝工学によってセルラーゼ生産能力向上を「狙い撃ちした改良」で行なえるようになった。「代謝工学」は、ある狙った物質の生産を上げる為に細胞内の代謝経路を遺伝的及び生化学的に最適化する技術である。近年では、オーストリアウィーンの工科大学化学工学研究所遺伝子工学・応用生化学研究分野の科学者は、最近、このようなことがトリコデルマ属で行えることを概説した。公開アクセスジャーナル(Biotechnology for Biofuels)の彼らの論文でこのカビのセルラーゼ生産制御と代謝工学をまとめ、代謝工学による狙い撃ちした改良の戦略を概説した。
Genetic and Metabolic Engineering は、以下のサイトにある。http://www.ejbiotechnology.info/content/vol1/issue3/full/3/http://en.wikipedia.org/wiki/Metabolic_engineering
Trichoderma reesei (Hypocrea jecorina) の微生物分類学は以下のサイトにある。 http://www.uniprot.org/taxonomy/51453


– 東南アジアのバイオ燃料市場は上昇する 
http://www.biofuelreview.com/content/view/1985/1/

Biofuels Digestウェブサイトは、東南(SE)アジアのバイオ燃料市場の予想と機会を分析するレポートを溶接した。「東南アジアのBioethanol 市場」と題する報告は、次世代のバイオ燃料のための「生産促進」が地域でおよそ16億米ドルの収益を生み出すと述べている。SEバイオ燃料市場のこの予想される成長の牽引要素は、以下の通りである。(1)最近の工業成長による大きな市場形成、(2)「新加入者の増加」)と(3)「最高の市場位置決めのための激しい競争」。巨大な市場の可能性はバイオエタノールの利益の認識の不足と高いエタノールの混合に起因するかもしれない潜在的問題の解決を改善することを見つける必要性によって少なく見積られていることも報告されている。

– 小規模バイオエネルギー政策: 途上国における有用性のケーススタディ 
ftp://ftp.fao.org/docrep/fao/011/aj991e/aj991e.pdf
http://www.thebioenergysite.com/articles/285/benefits-from-small-scale-bioenergy-initiatives
http://www.thebioenergysite.com/articles/310/ethiopia-ethanol-stoves

バイオ燃料生産とその利用に関する多くの国策は、ほとんどが輸送用燃料の為の大規模生産に関係したものである。しばしば見られたシナリオは、エネルギー作物(大きな栽培地で生産されるか地域の契約栽培農家から得ることになっている。)を処理する大規模バイオ燃料生産施設を想定している。この場合の地域開発への便益は、地域の農民が原料になる作物を耕作し、それを大規模バイオ燃料生産工場に売ることによる付加的収入によるものである。小規模バイオエネルギー施策の焦点は、村落規模でのバイオ燃料生産とその村落での直接利用(料理とか地域での発電など)にあるが、その他に地域における生活の質の向上を目指すこともある。オ国際連合食糧農業機構 (UN-FAO) ときれいなエネルギーのための政策創成システム(Policy Innovation Systems for Clean Energy Security、PISCES)によるレポートは、15の興味あるケーススタディを上げている。そこには、小規模地域バイオエネルギー施策が途上国の小さな集落の生活の質を向上するのを助ける例も含まれている。この施策は持続的に地域の自然、財政、人間性、社会的、物理的な基盤を押し上げることが示されている。レポートも事例研究から学分ことができることを洞察をし、成功事例の成功要因を分析している。これは、小規模バイオエネルギー施策を実施するにあたり、その地域の要素設定に大いに役に立つ読み物でもある。報告に期されている事例には、エチオピアのエタノールストーブ、インドJatropha電化と地方の種族の村のバイオディーゼル揚水ポンププログラムが上げられている。

農作物の特性並びに収量・品質情報ライブラリーのご紹介

経済産業省の「広域的新事業支援ネットワーク拠点重点強化事業」において、HOBIAが目指す事業展開、経営革新やベンチャー企業創出の実現のために、生産者から製造者までの素材・製品のネットワークを機動的に活動させる「フーズ&アグリ・バイオネットワーク構築」を目的とした一環の情報を財団法人北農会より提供して頂きました。

「農作物の特性並びに収量・品質情報」

               情報提供 (財)北農会 ℡011-251-3325

       [Ⅰ] 北海道における小麦品種と今後の展望
       [Ⅱ] 窒素供給と作物収量・品質

情報内容は、下記URLからご覧下さい。
http://www.hobia.jp/agri/post.html

HOBIA NEWS no.273

目次
●  「地域バイオ育成推進講座 in 十勝」
●  グリーンテクノバンクのフォーラム北方系機能性植物研究会
農業・食品・健康産業活性化シンポジウム
●  お知らせ
  会員様の紹介
  寄附分野「微生物新機能開発学分野」開設式及び記念講演会の  ご案内
  札幌市経済界フォーラム ~食とスポーツを通じた企業経営と  地域貢献~
  「北海道広域TLO通信(メールマガジン)」の発行について
●  編集後記
****************************************************************************************************

Continue reading

組換え作物勉強会

日 時: 12月10日 18時-20時
場 所: 北大学術交流会館 第2会議室 定員24名

講 師: 大舘国昭 南幌町の農家)

第25回アメリカ大豆品質展望コンファレンスから
11月19日の表記コンファレンスに参加した。組換え大豆が主流を占める
北米の大豆事情と北米大豆の作柄予想とこれに伴う日本大豆市場への
影響を学んできた。中味としてはアメリカの大豆を、日本のバイヤーに売
り込むための、品質の説明を含むものであったが、これからの日本の大
豆の生産者として感じたことを述べてみたい。また組換え大豆の状況も
述べてみたい。

2009年8月 ニュース

世界

– FAO は世界サミットに向けた新食糧安保構想を提唱
 
アフリカ
– Sahel での除草剤耐性イネのインパクト評価  
– OFABがエジプトで発足 
 
南北アメリカ

– 馬の尾(アカザなどを含む雑草)の遺伝子構造解析完了 
– EnrichTMは穀物への燐の利用を増進する 
– プエルトリコがバイオテクノロジー促進法に署名 
– 甚大な被害を及ぼす “Cruise Sheep ウイルス” ワクチンをタバコで生産

– 究極の旱魃耐性芝生/ Pasture Grass  を創生
 
アジア太平洋

– フィリピンは冠水耐性イネ品種を開放系栽培へ 
– Monsanto と Dowの8形質導入コーンの輸入を日本が同意 
– Malaysian Biotech Corp は、農業バイテクに関するバイオ投資白書を発表  

– アジアの農民がバイオテクノロジーに賛意を表明 
– 霜害耐性穀物品種開発の育種家支援プロジェクト

– 遺伝子組換え作物のオーストラリアでの真の姿を AFAAが述べた 
– 中国での遺伝子組換えイネはどうなっているか? 
– 台湾が更に他の組換えトウモロコシ品種を承認
– 日本とEMBRAPAが旱魃/高温耐性大豆について協力 

 
ヨーロッパ

– ベルギーで遺伝子組換えポプラの試験が開始 
– EFSA は、組換えトウモロコシ MON810 を再評価

-胴枯れ病耐性ジャガイモがもうすぐ出現するか 
– ヨーロッパは医薬生産遺伝子組換え植物の開放系栽培の指針を公表 
-英国では消費者は遺伝子組換え食品をそれほど心配していない


研究

– 遺伝子組換えトウモロコシは線虫を集めて強力なハムシモドキを殺す
– タバコでの組換えタンパク質を増加させる新しい機構
– 代謝制御工学による植物中のビタミン B6 含量の増加 

– ひどい損害をもたらすイモチ病耐性の遺伝子を発見 
– 遺伝子組換え作物からの心臓に優しい油 


バイオ燃料補遺

– セルロース分解能を改良するためのTrichoderma reesei おける交雑の利用
– “ロゼッタ酵素、Rozettazyme”: セルロースからのエタノール生産のための合成セルロソーム 
– “不合格“スイカジュースの飼料または/及びアルコール発酵の窒素補給剤としての利用 
– 固定床発酵用に改良した微生物は、バイオ燃料であるブタノールの生産を改善した

————
ニュース

————

*世界 *

– FAO は世界サミットに向けた新食糧安保構想を提唱
食糧農業機関(FAO)は、FAOと国連のメンバーの外務、共同開発、農業を担当する大臣にローマで2009年11月に行われた食糧保証に関するサッミト宣言を考慮するようにとの文書を送った。
世界食糧保証サミットの目的と可能な合意決定を定めるのに力を発揮した事務局は、2025までに飢餓の完全解消と2050には92億人になると予想される世界の人々に確実に、十分で安全なしかも栄養も十分な食糧を供給することを提唱に盛り込んでいる。文書で取り上げられている事項は、新しい実効ある世界食糧保証制度、途上国での農業生産への公私の投資の増加、研究組織およびその能力育成の構築、食糧の質と安全性、そして、植物及び動物の害虫や病気の国境を越えた移動管理に関する提案を含むものである。
FAOのプレスリリースは、以下のサイトにある。 http://www.fao.org/news/story/en/item/29219/icode/

*アフリカ *

– Sahel  での除草剤耐性イネのインパクト評価  
サハラ以南のアフリカの農民は、特にセネガル川バレー(SRV)で、除草剤耐性技術を採用できるならば、大幅に利益を得ることがでる。これは、Crop Protectionジャーナルに発表された予想析法の結論である。アフリカのライスセンター(WARDA)のMatty Demont氏と共同研究者とセネガル農業研究所(ISRA)は、SRVへの除草剤耐性イネの総価値は、へクタール当たり€22から €26(36から43米ドル)に相当し、農民は、ヘクタール当たりその内16ユーロ(26米ドル)または3分のを得ることになる。また、農工業は、ヘクタールあたり6から10ユーロ(10乃至17米ドルを得ることになる。研究者は、「助成支給された化学製品と比較的安い除草労賃を利用できるのが農民であることを考えると、農工業の利益は極僅かである」と述べている。
報告は以下のサイトにある。 http://dx.doi.org/10.1016/j.cropro.2009.05.012


– OFABがエジプトで発足 
アフリカ農業バイオ技術公開フォーラム(OFAB)のエジプト部会が、先週、カイロで始まった。OFABは、主要な農業バイオ政策決定者にネットワーク、知識と経験の共有の機会を与え、アフリカの農業に科学と科学技術の利点を導入するに当たっての新しい共同の方策を検討した。政府当局、メディア、科学者と民間の代表が、この開設に出席した。
 Mohamed El Garhy 教授(農業研究センター(ARC)の副所長)は、「バイオテクノロジーは、農業部門の大きな手助けとなる」、そして「バイオテクノロジーの応用がアフリカでの農業分野が直面している各種の挑戦への大きな助けになる」と述べた。Ahmed Bahieldin教授(農業遺伝子工学研究所(AGERI)の所長)は、アフリカの農業分野が直面している最も重要な挑戦と如何にエジプトがそれらを支援できるかについて議論した。彼は統合的戦略の使用を強調し、バイオテクノロジーの使用に高い優先度があるとした。Randy Hautea博士(国際アグリ事業団、ISAAA)の国際コーディネーターは、エジプトと北アフリカでのバイオテクノロジーの情報伝達におけるエジプトバイオ情報センター(EBIC)の役割を強調した。

OFAB-エジプト部会は、アフリカ農業テクノロジー財団とISAAA AfriCenterとの共同協定を通して運営されることになる。
 OFAB立ち上げについての詳細は、 Ismail Abdel Hamid 氏( isamail@isaaa.org.)と連絡を取ってください。


*南北アメリカ *

–  馬の尾(アカザなどを含む雑草)の遺伝子構造解析完了 
馬の尾は、世界中で問題になっているアカザなどの雑草を含むAmaranthus属に属している。馬の尾という雑草の遺伝情報は、イリノイ大学のKeckセンターでpyrosequencing法で最近同定された。この技術は、通常、完了する年以上がかかるゲノム配列に革命をもたらした。Pyrosequencingに使う機器は、並行して小さい反応セルの全てで配列反応を行い、1 7時間半で配列決定が完了する。
馬の尾のゲノム配列はウェブサイトから入手できて、雑草の研究に利用できるとともにそれがどのようにして出現し、栽培植物との相違点、各種近縁及び遠縁の雑草との関連及び除草剤抵抗性出現の考えうる進化とメカニズムの研究に利用できる。
より詳しいプレスリリースは、以下のサイトにあります。 http://www.aces.uiuc.edu/news/stories/news4860.html

– EnrichTMは穀物への燐の利用を増進する 
燐は、植物の通常の発育成長に必須の元素である。自然界では、無機体の燐は、極端なpHレベルでは他のイオンと結合しているため植物が容易に利用できない。Seed Enhancements and Nutrients for Precisionと言う会社が発見したシュードモナスの新しい種は、土壌中の無機体燐を利用できる形態にするものとして農家が利用できるようになった。
 EnrichTMとして市場に出されるバクテリアは、その生き残りのために特に燐を必要とする。これは無機燐を可溶化する有機酸を生産し、そのうえ有機リン酸塩の利用性を強化する酵素を生産する。このようにして、これはそれ自身が必要とする環境を作り、植物が利用できるように土壌中の燐の量を増やす。
 詳しいプレスリリースは、以下のサイトにあります。 http://www.precisionlab.com/itemimages/enrich_release.pdf


– プエルトリコがバイオテクノロジー促進法に署名 
プエルトリコ知事Luis Fortuno氏は、「プエルトリコの農業バイオビジネスの促進及び開発に関する法律した。」。また、プレスリリースでは、Sharon Bomer Lauritsen氏、(食糧及び農業バイオ工業機構(BIO)取締役副社長、以下のようにのべた。「プエルトリコ立法議会とFortuño知事の協同で連邦の農業バイオ研究開発を促進する法律に署名したことは、彼らの複合リーダーシップと先見性を讃える。」
Lauritsen氏は、更に以下のように述べた。「新しい法律は、どの自治体のその地域で統制しようとする試みを先取りするものである。プレルトリコをふくむ16以上の州政府(プエルトリコを含む)が農業バイオテクノロジーを統制しようとする試みを先取りするようしたものである。北アメリカも農民及び我々の加盟会社が異なっている規則と標準の混ざり合いを同じテクノロジーに適用することがないようにしたものである。」
 Bioのプレスリリースは以下のサイトにある。 http://bio.org/news/pressreleases/newsitem.asp?id=2009_0812_02


– 甚大な被害を及ぼす “Cruise Sheep ウイルス” ワクチンをタバコで生産
  H1N1インフルエンザウイルスの最近の発生で、科学者と市民は、ウイルスがどれくらい速く新しくて危険な形に突然変異することができるかを再び思い知らされた。しかし、ワクチンの発見と生産は、そんなに速くなく、まだ高くつくプロセスである。感染症センターとアリゾナ州立大学ワクチン学のCharles Arntzen 氏は、特にノロウイルスまたは「cruise sheep virus」と戦うために、遺伝子工学処理をした植物で、これらに対抗するワクチンを作ることを研究した。「このウイルス病は極めて危険性が高く、病院閉鎖、保育所や年輩者の日中の保養施設の正常な日常業務、ビジネス勤務予定、を破綻せしめるものである。」とArntzen 氏が述べた。
研究チームは、直径25ナノメートル(ノロウイルスと同じサイズ)についてタバコ植物で「ウイルスのような」ナノ粒子をデザインした。小粒子は、ウイルス本来の外側タンパク質だけからなる。これは、 人間の免疫系によって認識されるものであるが、感染性のある物質は全くない。
Arntzen氏は、アメリカ化学会の第238回年会でこのワクチンは12乃至18ヶ月ごとに投与して新しい型のノロウイルスに対抗力を向上できると発表した。Arntzen氏は、植物バイオテクノロジーがノロウイルスとインフルエンザウイルスのように突然変異しやすいウイルスに対抗するのに安価で、より速くワクチンを製造するユニークな方法を提供できると述べた。
詳しくは、以下のサイトのプレスリリースにあります。 http://portal.acs.org/portal/acs/corg/content?_nfpb=true&_pageLabel=PP_ARTICLEMAIN&node_id=222&content_id=CNBP_022762&use_sec=true&sec
_url_var=region1&__uuid=66ff3fde-325e-425a-b5c7-e0db4f1372cb


– 究極の旱魃耐性芝生/ Pasture Grass  を創生
旱魃に非常に耐性であるであるブルーグラス類似の芝生またはpasture grassを育種することは、米国農務省ウッドワード(オクラホマ)の農務省南部平原農業研究所の遺伝学者Jason Goldman氏とその共同研究者のゴールである。これは、小麦と他の一年生作物に代わるものとして南部大平原の多年生の涼しい気候での飼料用牧草を育種する計画の一部でもある。
育種計画はテキサスブルーグラスの高温と旱魃抵抗性をblue grassの新品種を作ることを狙っている。そして、ケンタッキーblue grassの優れた芝特徴と種子生み出すことを狙っている。そのうえ、ハイブリッドは真に確実にしている同一の子孫を実らせるケンタッキーブルーグラスの能力も保持していなければならない。
研究者は、芽のDNAサンプルからブルーグラスハイブリッドであることが確実な9つのDNAプライマーを同定した。これらのマーカー(目印)も、他のblue grassとテキサスブルーグラスの子孫を追跡するのに使える望ましい形質か好ましくない形質かを検討するための目印とすることで望ましいか好ましくない形質との関連性を見るのにも利用できる。
詳しいことは以下のサイトのプレスリリースにあります。: http://www.ars.usda.gov/is/pr/2009/090817.htm


*南北アメリカ *

– フィリピンは冠水耐性イネ品種を開放系栽培へ 
フィリピンの種子工業会議(NSIC)は、国で最初の洪水耐性のイネ新品種は異邦利用を承認した。NSIC Rc194(別名Submarino 1)は、インドの品種(FR13A)から国際イネ研究所研究所(IRRI)とカリフォルニア大学-デイビスによって発見された冠水耐性遺伝子を導入したIR64である。
新しいイネ品種(従来法で育種開発された)は、しばしば台風に見舞われる国の農民にとってよい知らせである。Submarino 1には、IR64と同じ収穫高(およそ4.5t/ha)であるが、10日間完全に冠水されても成長熟・結実できる。
フィリピンライス研究所(PhilRice)は、Submarino 1を広めており、育種家向けの種子に0.3 haを、この雨季(2009年度)のための種子に0.5 haを割り当てた。今年の2009の雨期(WS)は、実を結びます。フィリピンライス研究所は、2010年の雨季向けの商業栽培用の種子を農民に分けられるようにすると言っている。
詳細は以下のサイトにある。 http://www.philrice.gov.ph/index.php?option=com_content&task=view&id=877&Itemid=1

– Monsanto と Dowの8形質導入コーンの輸入を日本が同意 
モンサント社とダウAgroSciencesは、新しい形質(害虫耐性、除草剤耐性)遺伝子組換えコーンであるSmartStaxの輸入の完全な承認を日本政府から受けたと発表した。SmartStax は、以前に米国の環境保護局とカナダの食品管理局(Food Inspection Agency、CFIA)から、認可承認を受けている。プレスリリースでは、モンサントとダウは、「SmartStaxコーンの食物、飼料と環境への安全性について、個々に検査を受け、日本で政府機関承認を得た。」と言った。
SmartStax(モンサントとダウとの2007年の共同開発製品)は、地上及び地下の両方の害虫に対する抵抗性を減らすリスクを大きく減少させる形質を取り込んでいるとされる。両社は、来年400万エーカー以上の組換えコーンを市場に出す予定である。
プレスリリースは、以下のサイトにある。 http://www.dowagro.com/newsroom/corporatenews/2009/20090731a.htm

– Malaysian Biotech Corp は、農業バイテクに関するバイオ投資白書を発表  
農業は、製造とサービス部門に次ぐマレーシアの成長ための第3のエンジンである。それは、バイオテクノロジーがこの部門の価値創成を変革し、強化するためのツールとして国家バイオテクノロジー施策(NBP)の下の最初の起爆剤としての重要性を認められたものである。NBPの施策公表以来、主に科学、技術、及び革新省とマレーシアのバイオテクノロジー社(BiotechCorp)によって、この施策を実現するために政府が様々の努力を行ってきている。
これらの努力への最新の追加事項は、農業部門に関する包括的な情報をまとめて白書アである。これで世界と地域でのシナリオの概要が示された。本白書は、潜在的投資家と協力者のために農業バイオテクノロジー部門に関連したいろいろな面に関する直接の情報を提供するものである。ここにまとめられた領域は、作物、天産物、家畜、海産物及び農業である。白書は、この領域の鍵となる成功要因、ビジネスチャンスと研究開発に関することを論じている。
より詳しい内容は以下のサイトにある。 http://www.biotechcorp.com.my またはマレーシアバイオ情報センターのMahaletchumy Arujanan氏(maha@bic.org.my)に連絡を取ってください。

–  アジアの農民がバイオテクノロジーに賛意を表明 
アジアの農民は、世界中のバイオテク作物を栽培している1300万人の農民に代わって現代のバイオテクノロジーがどのように彼らの生活を変え、その農地のよりよい管理の助けになっているかを話した。つのアジア諸国からのバイテク農民が、植物科学工業会社を代表するCropLife Internationalの地域支部のCropLife Asiaによって開催されたフィリピンでのパン-アジア農民交流会議2009に集まった。そして、農民は、食物、飼料、燃料と繊維保証の世界的な挑戦における遺伝子組換え作物の優位性を農業バイテクの専門家からの説明を受けた。
「農民は、BtとGM技術の最大の受益者である」と、Saturnina Halos博士(農務省のバイオテクノロジー顧問のチームの議長)が言った。農民交流プログラムは、Quirino州の高地の遺伝子組換えコーン農場の視察で終わった。「私は、私の仲間の農民に、GMが人類にとって非常に重要であるので、遺伝子組換え作物の善悪についてを伝えたます。」と、Supat Cherdsang氏(タイからの農民リーダー)が言った。
フィリピンの農業バイテクについての最新情報は、以下のサイトある。http://www.bic.searca.org または以下のサイトにメールで問い合わせ下さい。bic@agri.searca.org.


– 霜害耐性穀物品種開発の育種家支援プロジェクト
オーストラリアは農業・食糧省は、アデレード大学とクイーンズランド州一次産業及び漁業省とオーストラリアの小麦と大麦に対する霜害のインパクト調査の4年計画を協同で実施している。2008年度の霜害は、オーストラリアの穀物栽培者にとって約1億900万ドル(USD 9100万)であった。Grains 研究開発社に資金援助を受けたプロジェクトに関与する科学者は、この調査結果が霜害に抵抗性のある高収量・地域適性のある品種を育種するのに役に立つものと望んでいる。
このプロジェクトは、9品種の大麦と3品種の小麦がこの地域での霜害に対する状況とその遺伝的特性の関係を調べている。「穀物への傷害はいつでも起こるが、月から9月までまたは不稔の結果穂と茎への傷害が最も大きなものである。」と、Ben Biddulph氏(研究リーダー)が言った。「異なる霜による具体的な傷害の範囲がどのようなメカニズムのよるかを理解することが、植物育種家がよりよい霜害耐性品種開発することにつながる」とも言った。
プレスリリースは、以下のサイトにある。http://www.agric.wa.gov.au/PC_93530.html?s=1001

– 遺伝子組換え作物のオーストラリアでの真の姿を AFAAが述べた 
一般市民は、反対する組織化された運動ではなく、遺伝子組換えの科学を良く知るべきである。「すべての遺伝子技術研究とその成果としての製品は、人間の健康と環境安全性を確かめるために、オーストラリアでは非常に厳重に管理されている。一部の人々がこれらの製品を避けるほうを選ぶかもしれないが、彼らは他の人がそれを選択するのを妨害しなければならいのでしょうか?」とPaula Fitzgerald氏(専務取締役、Agrifood Awareness Australia)は、質問している。
「ご都合主義的に無理解と歪曲感をもった遺伝子組換え作物反対運動家は科学を無視している。GM作物の安全性に疑いを起こし、オーストラリアの食物供給の安全性に疑問を投げかけているのはまさに無責任である」と、Fitzgerald氏が言った。オーストラリアのパースはGrains West Expo 2009のサイトで、テクノロジーに関するさまざまの見解を理解することを狙っている。
詳しい情報を得るには以下のサイトにメールして下さい。 AntheaSolomon@afaa.com.au


– 中国での遺伝子組換えイネはどうなっているか? 
遺伝子組換え(GM)米は、すぐに中国の食事の一部になるだろう。「中国は組換えイネの研究に取り組んで、その商業化を強く考慮している」と、農業省担当副大臣のNiu Dun氏が言った。Cao Mengliang氏(中国国立ハイブリッドイネ研究開発センターの分子イネ研究者)と機軸を同じにするもので、同氏は以下のように加えた。「テクノロジーの安全性に関する研究は、完了した。市場にそれを出すべきかどうかに関する議論が、現在最終段階にある。現在、安全証明書が商業化前に必要な最後の事柄である。」
中国日報によると、中国の農業政策センターはGM米が農薬使用を80パーセント削減し、産出高がおよそ6パーセント増加するとのことだ。中国は、現在およそ億トンの米を生産し、2020年までに16億に増大することになっている人口では、6億3000万トンの米が必要である。
全報告は、以下のサイトにあります。 http://www.chinadaily.com.cn/china/2009-08/25/content_8611098.htm

–  台湾が更に他の組換えコーン品種を承認 
台湾の保健省は、国に輸入のためにSyngentaの4形質積み重ねた組換えトウモロコシ製品の輸入を承認。この最近の承認で、DOHは全体で11の形質積重ねトウモロコシ製品の輸入を承認したことになり、これには方法、3方法回、4方法1回の形質積重ね品種も含まれる。米国穀物会議のポートによると、積重ねた品種の最近の承認は、「疑う余地なく米国トウモロコシの輸入をなめらかにする助けとなる。」と述べた。
台湾は、2009年月(昨年と比較して20パーセントの増加)に、423,955メートルトンのトウモロコシを輸入しました。
原報告は以下のサイトにある。 http://www.grains.org/news-events/1871-approval-of-biotech-events-in-taiwan-creates-opportunity-for-us-corn

– 日本とEMBRAPAが旱魃/高温耐性大豆について協力
日本国際農業科学研究センター(JIRCAS)、国際協力事業団(JICA)と日本科学技術事業団(JST)からなる日本政府代表は、のための日本インターナショナルリサーチセンターの日本の政府代表者は、LondrinaのEmbrapa Soja(ブラジル農業研究社と協議をして、旱魃と高温に耐性のある大豆品種の開発プロジェクトに関して詳細を打つあわせることとしている。年計画のプロジェクトに関する議論は、各々の研究活動に対する責任、科学的交換の計画等に関するもので両者が覚書に署名した。
  日本政府による支援は、EMBRAPAがその研究室を改良するためのものである。更にEMPRABA Sojaの研究者であるAlexandre Nepomuceno氏は、「この技術協力プロジェクトで利用できる資源で、圃場試験の実施を拡大できる、またバイオ安全性と旱魃や高温のような環境ストレスに耐性のある大豆の商業品種開発に向けての新しい組換え技術の利用戦略に関する研究の開始が可能になる」と述べた。

ポルトガル語の報告は以下のサイトにある。http://www.cnpso.embrapa.br/noticia/ver_noticia.php?cod_noticia=572

*ヨーロッパ*

–  ベルギーで遺伝子組換えポプラの試験が開始 
遺伝子組換え作物実地試験のベルギーでの禁止は、現在終わっている。フランダースバイオテクノロジー研究所(VIB)は、より少ないリグニンとより多くのセルロースを生産する遺伝子組換えポプラを制御され、管理された開放系栽培のベルギー連邦政府からの承認を得た。それは、2002年以降この国での最初の実地試験である。
ヨーロッパBiotech Newsのレポートによると、実地試験の許可を取得するために、VIBは州(ベルギーの最高裁判所)の会議に行かなければならなかった。2008年月に、それがベルギーのバイオ安全性顧問会議とフランダース地域の環境担当大臣から承認を受け取った後でさえ、VIBの試験申請は拒否されていたものである。
リグニンは、植物に構造的強さと病原体と害虫の予防手段となっている。しかし、リグニンをエネルギーの豊富なセルロースから切り離すことは、時間がかかり、経費もかかる。リグニンの含量を変えた組換え植物は、より安くてより緑の方法でエタノールを作る鍵でありえる。VIB研究者がテストしているポプラの木は、グラムあたり20パーセントより少ないリグニンと17パーセントのセルロースを含む。温室の試験では、遺伝子組換えポプラは従来の品種より50パーセント多くのエタノールを生産することが分かった。
原報告は、以下のサイトにある。 http://www.eurobiotechnews.eu/service/start-page/top-news/?no_cache=1&tx_ttnews%5Btt_news%5D=10354&tx_ttnews%5BbackPid%5D=12&cHash=55358c4963


– EFSA は、組換えトウモロコシ MON810 を再評価
ヨーロッパ食品安全局(EFSA)は、欧州連合で遺伝子組換え(GM)トウモロコシMON810の既存の認可を再承認の申請に関してその科学的な評価をするために2009年9月にこれらに関して決定権をもつ人々を集めている。
市民協会からの先のコメントに応えて、EFSAは以下のような点を示した。

  • GMOパネルは、関連事項に適切な化学的な研究を行ったと確信している。
  • GMOパネルは研究を軽く見たり無視したりせず、 MON810の栽培が対象外の生物である蝶や他の昆虫に副作用を及ぼす可能性は極めて低いと結論した。
  • MON810に存在するか理論的に発見される可能性のある全てのタンパク質を検討し、パネルは、安全性の懸念はないとした。

全文は以下のサイトにある。http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902771813.htm

-胴枯れ病耐性ジャガイモがもうすぐ出現するか? 
150年以上も前にアイルランドで破壊的脅威を起こした胴枯れ病菌Phytopthora infestansは、現在でも世界中のジャガイモ栽培者の脅威である。この病原菌は、栽培者に病原体は毎年栽培者に30億ポンド(50億米ドル)の費用を生産減と科学薬剤のために浪費させている。近年では、英国のDundee大学の研究者は、ワーウィックHRIとアバディーン大学と共同研究を行って、ジャガイモ胴枯れ病をおさえるために新しい戦略の開発で役に立つ重要な病原性遺伝子を特定したと報告した。
Paul Birch氏をリーダーとする科学者は、宿主の防御を抑制する病原菌によって分泌される効果のあるタンパク質を指令している500以上の遺伝子を同定した。そして、これらのタンパク質の中に、同氏らはRXLRという遺伝子群を発見し、これらは、病原菌が宿主に病原体タンパク質を導入する為に必要であることを発見した。「我々は、RXLRの発見に心を躍らせている。これが宿主の内部にタンパク質を導入して植物の防御機構を見つけるためのきっかけになるからである」とPaul Birch氏が述べた。研究者は、彼らの発見が多種多様な植物病(ジャガイモ胴枯れ病だけでない)をおさえる方法の開発につながると期待している。
より詳しくは以下のサイトにある。 http://www.bbsrc.ac.uk/media/releases/2009/090810_potato_blight_looks_promising_food_security.html


– ヨーロッパは医薬生産遺伝子組換え植物の開放系栽培の指針を公表 
ヨーロッパのFood Safety局(EFSA)は、医薬または産業酵素を生産する遺伝子組換え作物の栽培のために最初のヨーロッパのガイドラインを公表した。ガイドラインに従って、申請者は遺伝子組換え植物とその非トランスジェニック対応する植物の違いとこれらの違いが植物の機能と成長に及ぼす影響を特定する必要がある。EFSAは、比較分析が重要であり、特に「人間、家畜と野生動物による意図しない摂取、組換え作物を扱う農民や労働者の取り扱い中の暴露、また周辺に住んでいる人々の露顕」に関しての比較分析が重要であると言っている。
ガイドラインではまた申請者は、環境に組換え作物が漏出することを防ぐ方策を詳述する必要があるとしている。安定して生物活性物質を生産する植物に関しては、申請者は組換え植物が草食されることや潅漑や廃水を通して漏出することを防ぐか、減らす方策を考案する必要がある。申請者は、最悪のシナリオを含むすべての環境状況の下での封じ込め評価のデーターを提供する必要がある。
EFSAは、組換え植物を栽培するにあたっての「リスク」を考慮するだけである。ヨーロッパ医薬局(EMEA)は、植物が生産する物質の安全を評価することを担当することになる。
Nature誌に公表された報告によると、米国食品医薬品局(FDA)と米国農務省(USDA)が設定した規則をこの指針は「馴染むようにした」ものである。  

ガイドラインは以下のサイトから、 http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902783659.htm 、またNature誌の購読者は以下のサイトから詳報を入手できる。 http://www.nature.com/news/2009/090807/full/news.2009.630.html


– 英国では消費者は遺伝子組換え食品をそれほど心配していない
英国食品標準局(FSA)の年4回の諸費者調査によるとほんの21パーセントが食品の組換え作物由来の成分を安全問題にかかわるもと考えているに過ぎない。これは、この調査の直前の結果と比較して、かなり低い。そのうえ、懸念の問題を確認するよう求められてはじめて、インタビューされる人のわずか4パーセントが組換え食品問題をとりあげた。食中毒と食品の脂肪、塩と砂糖の量が回答者の一番上の安全問題だった。これに続いて、33%が食品価格をそして添加物の使用と農薬の残存を食品安全の関心事としてあげた。
報告は以下のサイトにある。 http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/fsatrackersurvey.pdf


——-
研究

——-

– 遺伝子組換えトウモロコシは線虫を集めて強力なハムシモドキを殺す
スイスのthe University of Neuchâtelの研究者は、揮発性の化学物質を出して線虫を集め恐れられている西洋ハムシモドキの幼虫に抵抗性遺伝子を組換えたトウモロコシを開発した。これは、格言に言われる「敵の敵は、友人だ」に当たる。
草食性昆虫に攻撃されると植物は多数の揮発性の化学物質を発する。これらの化学物質は、様々の機能を持っている。その中には、天敵の引きつける力、または科学者が「間接的な防御」と呼ぶものが含まれる。ハムシモドキに攻撃されたトウモロコシは、たとえば、線虫を引きつけるために、(E)-β-カリオフィレン(EβC)を発する。しかし、研究者は数十年にわたる育種の研究後、大部分の北アメリカトウモロコシの品種は、もはやセスキテルペンを発生しなくなり、有益な線虫を引きつける能力を失った。
マックスプランク化学生態学研究所から共同研究者とNeuchâtelの研究者は、オレガノからEβC-シンターゼ遺伝子を取り出し、通常この化合物を発しないトウモロコシ品種に導入した。遺伝子組換えトウモロコシの実地試験は、University of MissouriのコロンブスにあるBradford研究所で行われた。ミズーリのブラッドフォードResearch大学で行われました、そして、ハムシモドキに荒らされている区域で線虫を放出したところ遺伝子組換え体は有意に根の障害が少なくなり、非組換え体よりも60%少ない西洋ハムシモドキ(Diabrotica )成虫が出てきた。
「殺虫剤を使う代わりに、ハムシモドキの幼虫の天敵の使用は、ずっと環境にやさしかった」と、この研究プロジェクトに参加したJörg Degenhardt 氏が述べた。研究者は、商業的に生存可能な品種を開発することができなかったが、遺伝生物学的に害虫抵抗性を強化することが可能であることを示した。
PNASに出版された報告は、以下のサイトにあります。http://dx.doi.org/10.1073_pnas.0906365106更に詳しい情報は既に発表されている人々とは以下のサイトで連絡してください。
http://www.ice.mpg.de/news/prelease/Pressem_Degenhardt2009_en.pdf

 
–   タバコでの組換えタンパク質を増加させる新しい機構
組換え型タンパク質の過剰発現は、植物で望みの表現型を得る戦略のうちの1つである。エラスチン様ポリペプチド(ELP’s)は合成バイオ高分子で、融合ポリペプチドは植物で様々の組換え型タンパク質の蓄積を強化することが示された。ロンドンのAgriculture and Agri-Food CanadaのRita Menassaと同僚は、緑色蛍光タンパク質(GFP)に融和するELPタグを開発して、タバコ細胞の細胞質、葉緑体、アポプラストと細胞質網状構造(ER)で組換え型タンパク質蓄積を増やす際の有用性とその機構の研究を試験した。
 その結果ERがエラスチン様ポリペプチドを蓄えて、かなり組換え型融合タンパク質蓄積を強化した唯一の細胞小器官であることが分かった。そのうえ、新型のタンパク質体が、ERで異種組換え型タンパク質が分解するのを保護する役割を果たすとわかった。これらのタンパク質体は、植物の種子で自然に見つかるプロラミンに基づくタンパク質体に、サイズと形態学が良く似ている。哺乳類の由来のELP-GFP融合タンパク質は、過剰発現の際に植物細胞でこれらのタンパク質体によって保護されているようである。
 詳細は、以下のサイトにある要旨と短報を見てください。l http://www.biomedcentral.com/1741-7007/7/48/abstract



– 代謝制御工学による植物中のビタミン B6 含量の増加 
ビタミンB6は、水溶性ビタミンで3つの形態:ピリドキシン、ピリドキサールとピリドキサミンをとる。B複合体は、重要な生化学反応を引き起こしている多くの酵素の補因子の働く。自分でビタミンB6を合成することができるバクテリアと植物と対照的に、動物はその食事からビタミンを摂取する必要がある。特に高齢層では、ビタミンB6欠乏は、認識機能障害、アルツハイマー病、心血管疾患と様々のガンに関与している。それゆえに、栄養価値改善のために植物中のビタミンB6濃度を上昇させることは、科学者の興味を惹いている。
米国Donald Danforth Plant Science Centerからの研究者は、Plant Biotechnology Journalに代謝工学的にシロイヌナズナの種子中のビタミンB6含量を増やすことが可能であると報告した。遺伝子PDX1とPDX2の過剰発現は、シロイヌナズナでその非組換え対応品種と比較して組換え体では種子で倍多いビタミンB6を蓄えるに至った。Hao Chen とLiming Xiongは、その発見、特に種子が食物や飼料の主体のもので貴重な発見であると報告した。
報告は以下のサイトにある。 http://dx.doi.org/10.1111/j.1467-7652.2009.00433.x


ひどい損害をもたらすイモチ病耐性の遺伝子を発見 日本の科学者が恐ろしいイモチ病に抵抗性を示す遺伝子を特定した。この遺伝子を高収量のイネ品集に導入することで数百万人の食糧を確保できる。

世界的問題
 米は、世界の半分以上の人口を支えている。それは、小麦の次に、世界で番目に広く栽培されている。この作物は、2008年に1億5500万ヘクタール以上に植え付けられた。アジアのおよそ25億人は、大部分はインド、中国、インドネシアとバングラデシュのような発展途上国いる人々は、米とその製品から70%以上のカロリー摂取をしている。そのうえ、アジア(アフリカとアメリカ)の10億以上の家庭は、生計の主なところを米に依存している。 

世界的な米生産は、しかし、多数の難問に直面している。国連食糧農業機関(FAO)によると、病気、害虫と雑草は、30パーセント以上の歩留低下の要因である。イモチ病は、イネで最も重くて広範囲にわたる病気のうちの1つである。真菌Magnaporthe oryzaeに起因し、この病気は田全域に及ぶものである。大部分のイネ栽培品種は、イネイモチ病にかかりやすい。
日本では、福岡修一博士(農業生物資源研究所)によると、200,000トンも、毎年この病気で収穫を失っている。

変容する標的
 Magnaporthe oryzaeは、易しい標的ではない。多数の研究者は、イモチ病に対して抵抗性を示す遺伝子を特定した。しかし、病原体はこれらの抵抗性遺伝子に対して容易に抵抗性を獲得する。その上、これらの遺伝子を備えている米栽培品種は、通常農学的にその農業特性が劣っている。 
 近年では、福岡修一氏をリーダーとする日本の研究者は、イモチ病に対しいてより長続きする抵抗性を示す新しい遺伝子を特定した。遺伝子(pi21)は、重金属結合領域と推定のタンパク質-タンパク質インタラクションをもつと推定されるモティーフのあるプロリンの多いタンパク質をコードしている。それは、日本で長い間日本で栽培されてきたイモチ病抵抗性品種の質的形質部位(QTL)にまで遡ることができる。しかしこの品種は、量が良くないので人気がない。

報告は以下のサイトで続いて読んで下さい。 http://www.isaaa.org/kc/cropbiotechupdate/researchfeatures/default.html#
Novel_Gene_Promises_Durable_Resistance_Against_the_Dreaded_Rice_Blast.htm


– 遺伝子組換え作物からの心臓に優しい油
オメガ-3脂肪酸が豊富な食事が心血管疾患のリスクを減少させることは、多くの調査で示されている。これらの脂肪酸の摂取がメタボリックシンドロームやシンドロームXの徴候を減らすことが示されている。オメガ-3脂肪酸の主な食事の源、特にエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の源は、油の多い魚(例えばいわし、サバとサケなど)である。
Rothamsted Researchと英国のヨーク大学の研究者は、組換えシロイヌナズナや亜麻の種子でオメガ-3脂肪酸を大量に蓄積するように品種を開発した。遺伝子導入植物は、サクラソウ(Primula vialii)からのΔ6-デサチュラーゼ(ステアリド酸の生合成経路の中の重要な酵素)をコードする遺伝子を発現させてある。研究者は、組換え亜麻は、「トリアシルグリセロールの13.4%がステアリド酸であると報告した。この濃度は、唯一の自然な商業植物源(Echium spp.)または組換え大豆油にあるのと同じである」と報告した。
ステアリド酸増量亜麻仁油には優れた健康に有益な特性があると研究者が述べた。Echiumと組換え大豆からの油とは異なり、これにはγ-リノレン酸(心臓の健康保持に良くないと考えられている脂肪酸)が存在しない。しかもオメガ-3/オメガ-6比率が高い特徴がある。
Plant Biotechnology Journal の報告は以下のサイトにある。 http://dx.doi.org/10.1111/j.1467-7652.2009.00436.x



—————–
バイオ燃料補遺
—————–
– セルロース分解能を改良するためのTrichoderma reesei  おける交雑の利用
(以下のサイトにある報告を見るには、購読料が必要です。)
http://www.pnas.org/content/93/15/7755.full.pdf+html?sid=d31224eb-f7dc-4c73-8ad3-4e0d4bc9c224
http://www.livescience.com/environment/090810-ideas-fungus-biodiesel.html
http://www.thebioenergysite.com/news/4319/scientists-force-fungus-to-breed-to-create-biofuel

真菌、Trichoderma reeseiは、大量のセルラーゼ酵素(セルロースエタノール生産のために一般に使われる酵素)を生産するその能力のために、長く認められてきた。セルラーゼ生産のさらにより高いレベルのためにTrichoderma reeseiを改善することの困難さは、この菌が無性生殖をするためとの認識である。「Trichoderma reeseiが無性生殖をするとの仮定中で、この真菌を改善するためには、その遺伝子に変異を与えるには、放射線または化学薬品の量を変える技術に限られていた。」、これは、しかし、ランダムで測できない突然変異を引き起こすだけだった。これに対して、有性生殖微生物は、遺伝物質の交換や混合ができるので遺伝的な改質がやりやすいと報告されている。ウィーン工業大学(オーストリア)からの科学者はTrichoderma reeseiが真菌のもう一つの種Hypocrea jecorinaと遺伝的に同一である証拠を見つけた。しかもそれが有性生殖ができることを見つけた。つの微生物の主要な違いは、「Hypocrea jecorinaは雄と雌の役割をできるのに、Trichoderma reeseiは雄の役割しか出来ない」。つまりTrichoderma reeseiが有性生殖できる可能性を示した。科学者は、この発見が有性生殖能のあるTrichoderma株を用いることでより安くてより良いセルラーゼを作り更にこれを用いてバイオ燃料を作るより費用対効果がよい方法開発へとにつながる期待している。この研究の詳細は、米国科学アカデミー紀要(PNAS)(上記のURL)に発表されている。


-“ロゼッタ酵素、Rozettazyme”: セルロースからのエタノール生産のための合成セルロソーム 
http://biofuelsdigest.com/blog2/2009/08/04/nasa-researchers-assemble-rosettazyme-synthetic-cellusome-potentially-increasing-cellulosic-conversion-efficiency/
http://www.sciencedirect.com/science/journal/01681656

リグノセルロースバイオマスからのバイオ燃料エタノールの生産において、セルロース分子は、酵素で単糖に分解される(「加水分解される」か、「糖化される」)、続いて酵素によってエタノールに変換される。バイオマス抵抗体とはリグノセルロースバイオマスのセルロース分子の酵素分解に対する抵抗性を示すものを指し、しばしばセルロースからのエタノール生産技術の商業化において主なるボトルネックになっている。セルロソームの利用は、このバイオマス抵抗体を狙った試みをする一つの研究領域である。 分子生物物理学センターウェブサイトでは、セルロソームは「嫌気性菌によって生産される大きな細胞外酵素複合体で、容易に糖類に分解できる細胞壁多糖類(例えばセルロース、ヘミセルロースとペクチン)である」と定義される。「構造的には、セルロソームは、「足場タンパク質」のまわりにいろいろな酵素が配置され形である。近年では、科学者の国際的チームは、セルロソームについているセルラーゼ酵素は、遊離した酵素よりも分解活性が高いと報告している。彼らは、設計した多酵素構造体を 
「rosettazymes」とよんでいる。彼らの研究の詳細は、J. Biotechnologyに発表される。(上記のURL)」
セルロソームに関連するものは、以下のサイトにある。http://cmb.ornl.gov/research/cellulosome/cellulosome-design-for-cellulosic-ethanol


– “不合格“スイカジュースの飼料または/及びアルコール発酵の窒素補給剤としての利用 
http://www.sciencedaily.com/releases/2009/08/090826073546.htm
http://www.biotechnologyforbiofuels.com/content/2/1/18
(上記サイトには全報告のpdf版が収載されている。)

アメリカ合衆国農務省Agricultural Research Service(USDA-ARS)の南部中央研究所の研究者が、「不合格品」スイカジュースがアルコール発酵の直接原料または、窒素補助剤として使えることを発見した。廃棄されるスイカジュースがエタノール生産の原料となる可能性を示す経済シナリオが示された。年間のスイカ収穫のおよそ20%は、「不合格品」(表面の傷や形の悪さ)となる。リコピンとL-シトルリン(健康のための付加価値「機能性食品」)は「不合格品」スイカジュースから抽出できる可能性がある。その量は、およそ加工される「不合格」スイカのトンあたり500リットルになる。スイカジュースは、発酵できる糖を約7%―10%と15~35マイクロモル/Lの遊離アミノ酸を含むと言われている。糖含有量はエタノール発酵のための良い糖原となり、またアミノ酸含有量からエタノール発酵の良い窒素補助剤となる。研究者は、残留アミノ酸を含むリコピンのないスイカジュースが「そのまま唯一の原料として、または、希釈剤、貯蔵補助剤とグラニュー糖または糖蜜への窒素補足として発酵性の原料となる。」こと見出した。「スイカジュースを希釈剤、補足的な栄養剤、と窒素源として用いることで、pH3糖濃度25%(w/v)まで加工した砂糖または糖蜜を完全に発酵できた(g砂糖につき0.36~0.41gのエタノールへの転換)またpH 5では、g砂糖につき0.41~0.46gのエタノール生産、または最高35%(w/v)
の糖濃度まで完全発酵を行った。」

完全な報告は、誰もが利用できるジャーナルウェブサイト(バイオ燃料のためのバイオテクノロジー、上記URL )で入手でる。。

– 固定床発酵用に改良した微生物は、バイオ燃料であるブタノールの生産を改善した
http://aiche.confex.com/aiche/2009/webprogrampreliminary/Paper162963.html
http://researchnews.osu.edu/archive/butanol.htm
http://www.greencarcongress.com/2009/08/yang-20090820.html

ブタノールは四炭素アルコールです。そして、それはその対応する二炭素物(エタノール)より良いバイオ燃料と考えられる。それは、通常、農業原料を使ってABE(アセトン-ブタノール-エタノール)発酵をClostridiaで生産している。ブタノールのより良いバイオ燃料としての特徴(エタノールと比較して)は、(1)より高いエネルギー密度、()より高い疎水性(既存の燃料輸送パイプで水が入らない。;また、より腐食性がなく、より高い濃度でガソリンと混合できる)。しかし、発酵生産微生物へのブタノールの毒性のために、ブタノール生産の商業化におけるバリアは、その低い生産量、低い生産性と低い生産濃度である。低い生産濃度は、ブタノールを発酵ブロスから分離するためのコストを押し上げることになる。オハイオ州立大学からの科学者は、繊維性ベッドバイオリアクター(FBB)で一つの連続的経路での発酵するブタノール生産性と最終生産濃度を改善しようとした。彼らは繊維性ベッドバイオリアクター(FBB)でClostridium beijerinckiiの非胞子形成変異体株を固定して、さらなるブタノール生産を(培地組成と発酵管理に関して)を最適化した。科学者も、「FBBベースの最適化と変異株利用を合わせて、より高いブタノール耐性の方へ向かわせて[ブタノール]生産の高いClostridium beijerinckii株のより急速な造成を行えると言及している。