HOBIA NEWS No.280

目次
●  HOBIAの強み               HOBIA企画運営委員長 浅野 行蔵
●  会員企業紹介
  ■  (株)エコニクス
●  お知らせ
  ■  「フードインフォマティクス」セミナー
  ■  グリーンテクノバンク北方系機能性植物研究会
     研究会25周年記念シンポジウム  
    『道内農業・食品・健康ビジネス活性化戦略』
●  編集後記
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■ 「フードインフォマティクス」セミナー

近年の科学技術の進展により、「食」に関する様々な科学情報が大量に得られるようになりました。食品加工研究センターが組織いたします「フードインフォマティクス研究会」は、フードインフォマティクスというコンセプトに基づき、「食の科学情報」を道内食品企業が使いやすい形に数値化、データベース化して、多様化する消費者ニーズや健康志向の高まりに対応した新たな食品開発に活用できるよう、大学、公設試験研究機関、道内食品企業などの関係機関との連携・交流を通じて、技術の開発、技術情報の収集・発信などの活動を推進することを目的としています。
同研究会の発足に当たり、次のとおりセミナーを開催することといたしました。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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HOBIA NEWS No.279

目次
●  道内バイオ産業活性化に向けて    HOBIA副理事 東海大学副学長 西村 弘行
●  会員企業紹介
  (財)日本食品分析センター
  (株)日立ハイテクノロジーズ
●  お知らせ
  地域バイオ育成事業
●  編集後記
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作物バイオ最新情報 2009年12月号

ニュース
世界

• 中国は遺伝子組換えイネとトウモロコシに画期的な決定を下した
• 組換え作物の経済性を検討

• 国連報告によると食糧は再度高騰
• コペンハーゲンで農業林業グループが共同声明を出した
 
南北アメリカ

• 組換えアルファルファ反対派に農民団体が反論 
• ブラジルは新規除草剤耐性組換え大豆を承認
• ブラジル農家は従来品種よりも組換え品種を多く栽培
 
アジア太平洋

•  マレーシアのバイオ安全法が発効 
•中国で 遺伝子組換えイネがバイオ安全性の証明を得た
• フィリピンがSyngenta社の 遺伝子組換えGA21 トウモロコシを承認
• Btナスの安全性を確認: インドの科学と技術の大臣が承認
• 遺伝子組換え技術がソルガムのバイオマス特性を改善
• 台湾-韓国が種の遺伝子組換えトウモロコシの輸入承認

• ベトナムの政策決定者がバイオテクノロジーを支援
 
ヨーロッパ

• EU委員会は、Syngenta社の遺伝子組換えトウモロコシの食糧・飼料への利用を承認
• 精密育種によるアミロペクチンジャガイモの造成 
• トルコは遺伝子組換え品の輸入禁止を解いた
• ウクライナは、初めて組換え作物の登録申請を受け付けた
• ブルガリア国会は組換え作物栽培の法律を緩和

研究

• 遺伝子組換え作物の市場参入の障壁
• 遺伝子組換えによる耐病性及び害虫抵抗性キャッサババイオ燃料に関する補遺
• 温室効果ガス放出に関するバイオディーゼルのインパクトの評価報告
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ニュース
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*世界 *
中国は遺伝子組換えイネとトウモロコシに画期的な決定を下した
中国は、重要な遺伝子組換え作物3種(トロイカ)即ち繊維(Btワタ)、飼料(フィ

ターゼトウモロコシ)、食品(Btイネ)の承認を完了する。とClive James博士(国際
アグリ事業団、ISAAA会長でISAAA 組換え作物年報の著者)が以下のように述べた。
ISAAA 2008 年報で、私は「遺伝子組換え作物のニューウェーブを予測した….導入の第一の波と切れ目のないつながりが連続的且つ広い基盤での面積増での強い成長を予測した。」この予測は2009年11月の後半に現実のものになり始めた。それは、1週ほどの短い間に中国の農業省(MOA)は2つのバイオ安全性に証明書を発行し、遺伝子組換えBtイネ(イネは、人類の半分を養っている世界で最も重要な食用作物)と遺伝子組換えフィターゼトウモロコシ(トウモロコシは、世界で最も重要な飼料穀物)を承認した。2つの承認には、中国、アジアと全世界での組換え作物への重大なポジティブな含みある。ここでMOAが行った非常に重要なことは、非常に慎重で十分な研究を実行し、およそ2~3年でこれら2種の極めて重要な遺伝子組換え作物をすっきりと完全な商業化を進めるために、新しい在来種および遺伝子組換え種にあてはまる標準的な登録実地試験の完成までまっていたことに注目すべきだ。今注目すべきことは中国が論理的年次計画で重要な遺伝子組換えトロイカ作物の承認を完了したことである – 最初は繊維(ワタ)で、2番目に飼料(トウモロコシ)で、3番目に食糧(イネ)でした。中国のためのこれらの3つの作物の潜在的利益は、巨大で、下記のようにまとめられる。
Btワタ 中国は1997年以降Btワタをうまく栽培して、現在、中国の700万人以上の小さな農家は、平均して、ヘクタール当たり生産高の10%増加、殺虫剤の60%減少したのでより持続的農業と小農家の繁栄に貢献し、ヘクタール当たり220米ドル(国全体で与えられるべきものであるヘクタール(全国的には10億米ドルに等しい)収入の増加を達成している。中国は、世界最大のワタ生産国でその560万ヘクタールの68%が2008年にBtワタが成功裏に栽培された。
Bt イネ Btイネは、年間40億米ドルの利益を生み出す可能性がある。これは収量が8%増加し、殺虫剤の使用が80%減少し、3,000万ヘクタールある中国の主要食用穀物がヘクタール当たり17kg生産されることになる(Jikun Huang et al, 2005)。中国の全てのイネの約75%がニカメイガに侵されていると推定され、これはBtイネで制御可能なものである。中国は、世界最大の米の生産国で1億7800万トンの米を水田で生産し、これには1億1000万の米農家(1農家4人家族として合計4億4000万人の人々)が従事している。この人々が直接農家としてこの技術の恩恵をうけるが、中国の13億人の米消費者も利益を受ける。Btイネは、中国がまさに自給自足を維持し、旱魃、塩害、虫害、

HOBIA第109回例会のご案内

日時:6月29日(火)

会場:北海道大学 研究交流会館(正門を入って左の建物)1F小講堂
HOBIA平成22年度 総会13:00~14:00
第109回例会 14:15~17:00

14:15~14:20 理事長挨拶  吉野次郎
14:20~15:50
講演1:Rapid Progresses of Recombinant Crops in China and other Asian Countries
中国及びアジアにおける組換え作物の急速な進展
演者 Dr. Randy Hauther (ISAAA)(国際アグリ事業団)同時通訳あります
【要旨】商業的遺伝子組換え作物栽培の導入はその第一大規模の商業栽培が1996年に開始されて以来世界で拡大を続けている。2009年には25カ国が遺伝子組換え作物を商業栽培し、しかもそのうち16ヵ国が途上国であり、工業先進国は9ヵ国であり、1億3400万ヘクタールに4種の主要作物が植えられており、それは2008年と比較して7%の伸びであった。
アジアで2009年の最も重要な進展は、中国がBtイネ(害虫耐性イネ)と高フィターゼトウモロコシ(飼料用トウモロコシ)にバイオ安全性の認定を与えたことである。これはこれらの極めて重要な食用作物と飼料作物の遺伝子組換え品種を3年以内に商業栽培を可能にさせるものである。この二つの重要な認証の影響の大きさは計り知れないものである、一重に中国に留まらず残りのアジアに、更には全世界に大きなインパクトを与えるものである。インドとフイリピンもまた遺伝子組換えワタとトウモロコシについてそれぞれ商業的導入の基盤を整備しつつある。更に、遺伝子組換え作物の研究開発は、アジア全体で拡大・進展し、目白押しの状況にある。その結果さまざまの遺伝子組換え製品が次の5年以内に商業ベースで手に入るようになると想定される。

16:00~17:00
講演2:「食品の機能表示をめぐる日本と海外の状況」
演者:小砂憲一氏  株式会社アミノアップ化学代表取締役会長
【要旨】日本では「健康食品」という法的定義が存在せず、薬事法、健康増進法、食品衛生法、景品表示法など複数の法律で取り扱われるために、色々な問題や混乱を引き起こしている。海外主要国ではヘルスクレームを表示する制度の確立と、サプリメントに対する法制化として明確に制度化されている。本講演では弊社製品の実例を紹介し、国内外の制度を紹介、概説する。

本例会は、NBIC(日本バイオ情報センター)との共催で行います。

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