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食糧危機への対応に対してCGIRセンターが600万米ドルを受ける

アイルランド助成制度を通じてアイルランド政府は、440万ユーロ(647万米ドル)を国際農業研究機構(CGIAR)に途上国の食糧確保と貧困層の減少に渇する活動に提供した。
国際熱帯農業研究機構(IITA)は、€640,000 (US $940,800)の基金をサブサハラ地域の飢饉をなくする為の事業推敲に受け取った。この他に選ばれた研究機関としてBioversity International, 世界ジャガイモセンター (CIP)と国際家畜研究機構 (ILRI)が入っている。
海外発展省のPeter Power氏によると援助が食糧価格の高騰に応じて支援されるものである。同氏は「最高レベルの農業研究が農業の状況とこれからの農業の持続性に大きな役割を演ずることになる。」といっている。また更に最貧の人々で、気候変動に最も影響を受けやすい人々を助ける研究に注目している。より詳細は以下のサイトにある。http://www.iita.org/cms/details/news_details.aspx?articleid=1766&zoneid=81

バイテクパパイヤの進展状況のまとめ

パパイヤに関する問題についてのバイテクの関心は、決して小さくなってはいない。バイテクパパイヤの開発に関わる多くの研究者が世界中に出てきているとiotechnology Annual Reviewの一つの章でEvelyn Mae Mendozaのグループが述べている。これらの研究者の中にパパイヤのリングスッポトウイルス(ppsv),ダニ、Phytophthora.などの病害に抵抗性のある品種の開発をすることが含まれている。また他のクループは、アルミニウムや除草剤に耐性を示すパパイヤや商品寿命の長いもの、結核や動物に多い病気である嚢虫症に対するワクチンを生産するものまである。
Mendozaのグループは、パパイヤは最初のGMフルーツであり公立試験用で開発そして商品化されたものの最初でもある。これには現在14カ国が関与しており、RRSV耐性パパイヤの開発に共同或は独立に研究を進めているとのことである。
このジャーナルの購読者は、総説を下のサイトから取れる。http://dx.doi.org/10.1016/S1387-2656(08)00019-7

チャールズ王子のGM対するコメントへの科学者の対応

今週のウェールズ王子であるチャールズ王子の十分に広められたお言葉に対して科学者が対応した。その科学者の中にはJohn Innes Centreの 植物生物化学者であるAlison Smith教授も含まれており、王子のお言葉には、間違った情報を吹き込まれた結果であり、この問題に対して論拠のある議論にはなっていないと指摘し、更にRothamsted Research InstituteのIan Denholmは、GM技術は先入観なしに考えるべきものであり、農業問題の解決に如何に役に立つのかを把握すべきであると加えている。報道陣への情報開示はhttp://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/science/article4526133.ece. またこのことに関する論説及びコメントは以下のサイトにある。http://www.newstin.co.uk/sim/uk/73903558/en-010-004926015.

ダニに対しての抵抗性を増したGMパパイヤ

 ハワイ農業研究センターとUSDA-ARS太平洋農業研究センター( Pacific Basin Agricultural Research Center)の研究者がスノウドロップ(snowdrop)レクチン(Galanthus nivalis agglutin [GNA])遺伝子を入れた組換えパパイヤが carmine spider ダニ (Tetranychus cinnabarinus)に対してより優れた抵抗性を示すことを報告した。レクチンは、天然界に存在するタンパク質で特異な炭水化物に結合することが知られており、植物、動物、細菌、カビに存在する。
 Heather McCafferty氏とその共同研究者はKapohoというダニがつきやすい商業品種を組換えた。このグループは、バイオリスティック法で胚形成カルスにGDN-DNAを含むプラスミドを導入した。実験室内での試験では、全体の再生能力は組換え植物を摂食したものはそうでないものの3分の1程度しかなかった。研究者によると、組換え体植物で接触する時間も少なく、この摂食行動もタンパク質の摂食抑制を証明するものだ。
McCafferty氏とその共同研究者は、この組換えパパイヤが他の病害に対する抵抗性の試験を行なう予定である。またGNA発現パパイヤのハワイの生態系への影響も検討する予定である。この報文は、Plant Science journal のサイトhttp://dx.doi.org/10.1016/j.plantsci.2008.05.007.にある。 

いもち病と紋枯病に耐性の組換えイネ

 インドのBagoda大学の科学者たちは、世界中で米の生産に損害を与えているいもち病と紋枯病に耐性の組換えイネを開発した。科学者たちは、ダリアからとった抗カビ力のあるディフェンシンをコードする遺伝子(Dm-AMP1を導入して作成した。Dm-AMP1の発現レベルは、組換え植物全体の可溶性タンパク質の0.43%から0.57%を占める程度を構成的に発現していた。組換え遺伝子の構成的な発現が、いもち病と紋枯病の生育をそれぞれ84%、72%阻害した。組換えタンパク質は、アポプラスト経路(細胞間の拡散可能な領域)に特異的に発現されていた。この領域でカビの細胞膜が膜の不安定性を引き起こし、カビの増殖を減少させるのである。
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