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Btトウモロコシのミドリクサカゲロウの成虫へのリスクはほとんどない

Bacillus thuringiensis (Bt)に由来するCryタンパク質を発現する害虫耐性の組換えトウモロコシを栽培した再の一つのリスクとしてその非標的昆虫に対する副作用が挙がられてきている。極く普通のミドリクサカゲロウ(Chrysoperla carnea)の成虫は、トウモロコシの花粉を食餌としている非常に良く見られる昆虫でトウモロコシの殺虫性のある Bt花粉に良く暴露されているものであるといえる。
スイスチューリッヒンのAgroscope ARTのYunhe Li, Michael Meissle 及びJörg Romeisは、殺虫性タンパク質であるCry3Bb1(Event MON 88017)及びCry1Ab (Event Bt176)を発現している組換えトウモロコシの花粉がC. carnea成虫に与える影響を様々の要因についてこれらの花粉が与える影響を調査した。更に、これら花粉の危険性を把握する為に精製したCry3Bb1 またはCry1Ab toxinを通常トウモロコシ花粉に含まれる量の10倍量含む人工餌料をこれらの成虫に与えた試験も行なった。最悪の条件でもこの成虫は植物の由来に関わらず試験した毒素には全く影響されなかった。この二つのtwo Cry proteinsは、上記の二つの実験でともに全く悪影響が見られなかった。これらの結果は、これらのBt毒素を含む花粉は、C. carnea成虫には、全く害がないことを示している。
 PLoS ONE に報告されてある全文を以下のサイトから入手できます。
http://www.plosone.org/article/info:doi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0002909


気候変動がアブラムシの増加の原因

Rothamsted研究所の科が学者によるとアブラムシが暖冬の影響により大発生している。科学者たちは全ての種類の飛翔型アブラムシの観測を英国において42年にわたって行なってきている。今年は、第一番目のアブラムシは、42年間平均よりも4週間早く現れた。桃―ジャガイモアブラムシ、Myzus persicae英国で最も被害の大きなものの一つは、平均気温が1℃上昇するごとに週間早く現れると知られている。
Rothamsted 研究所の昆虫調査部門のRichard Harrington とその共同研究者は、英国における気候変動の最もはっきりしている影響の一つは、温和な冬季の到来頻度である。その結果、新しい食餌を探しているアブラムシが顕著に早期にしかも多数のものが現れてきている。これは農業者にとって悪いニュースであり。とくに春及び初夏に被害が甚大となる。
詳細な説明は以下のサイトにある。
http://www.bbsrc.ac.uk/media/releases/2008/080806_aphids_climate_change.html

 

オーストラリアでのGM綿の制限つきの圃場試験を探るコメントをまとめた

オーストラリア政府の健康と加齢省の遺伝子組換え規制局は、綿実油の脂肪酸組成を変更した遺伝子組換え綿の制限管理下での野外試験に関するコメントを求めている。研究は、組換え綿の農業上の特性を評価することにある。つまり野外放出した場合の種子の発芽率、繊維の収率と質、種子の収量、油の含量、脂肪酸組成を調べることである。この試験は、New South Walesで最大2haを2008-9年に一つの圃場で試みるものである。
全報告は以下のサイトにある。http://www.ogtr.gov.au/internet/ogtr/publishing.nsf/Content/dir085-4/$FILE/dir085notificon.rtf

ヴィクトリア州第一次産業省(DPI)はGM白クロバーの圃場試験を申請した

オーストラリアの遺伝子技術制御機構(OGTR)は、ヴィクトリア州第一次産業省(DPI)からのGM白クロバーの意図的開放系への放出に関する許可申請(DIR089)を受け取った。DPIは、North South Wales shire of Greater Humeにおいてアルファルファモザイクウイルス感染抵抗性の遺伝子組換え白クロバーの新品種の研究を実施の予定。
より詳細な説明は、以下のサイトをご覧下さい。
http://www.ogtr.gov.au/internet/ogtr/publishing.nsf/Content/dir089-4/$FILE/dir089ebnotific.rtf
申請に関する質問は、以下のサイトにお願いいたします。
ogtr@health.gov.au.

バイオテクノロジーは農業発展の鍵である

農業と消費者問題、食品とその公正流通の連合体大臣であるMr. Sharad Pawarは来るべき10年における農業発展の鍵がバイオテクノロジーであると認めている。インドの国立種子協会(NSAI)によって月8-9日に開催された「農業生産を倍加する種子及び作物」に関するセミナーを開始するに当たって、Mr. Sharad Pawarはバイオテクノロジーを農業に応用することは生物的及び非生物的ストレスに高いレベルで抵抗性を持つ作物品種の開発を約束するものであると強調した。
2007-8年の230.67M トンの穀物生産を記録したことを強調して、インドは2008-9年においても同様の生産性を上げることができるだろうとしている。インドは、農業が極めて大切であり最大の生物生産物であるという流れに従うことになると同氏が述べている。インド政府は先端科学を多様な発展に応用すること及び研究開発に投資を大きくすることの助けになるような環境を創造することを開始することに執心している。農業生産を改良するには極僅かの資源しかないところで、遺伝子組換え作物は農業者、加工業者、消費者にとって極めて重要なもう一つの選択肢である。同時に、ヒトと動物の健康にも大きく関係するものであるとMr. Pawarが述べている。
さらに同氏は、種子産業は食糧確保に向かって強化すべきであるし穀物や豆類の質の高い種子を開発することに大きな注意を払うことの重要性を述べている。また、同氏は良質の種子の供給に民間企業が働いていることに謝意を表した。NSAIについての詳細は以下のサイトにありますhttp://www.seedassociationofindia.com/  
またNSAIの所長のスピーチは以下のサイトにあります。aicba1@yahoo.co.in
インドのバイオテクノロジーの情報は b.choudhary@isaaa.orgk.gaur@cgiar.org に問い合わせてください。