シンジェンタ種子会社は、カルフォルニアにあるR&D Ag. Inc.とチームを組んで耐熱性ブロッコリーを開発することとなった。協定によると耐熱性ブロッコリーに関するR&D Agの特許許諾をシンジェンタが受ける。また更に、シンジェンタは、更なる研究の権利、共同開発で出てくるR&D Agの熱耐性種子とシンジェンタが開発した種子とその技術の融合による雑種(あいのこ)の世界市場への占有権利を受ける。協定の金額的な面は開示されていない。
ブロッコリーは、特定の生産地域と生育時期に生育できる冷涼な気候に限定された作物である。耐熱性の品種は、ブロッコリーの作付面積を拡大できる可能性をひらくものであり、生産者により多くの機会を与えることが期待される。シンジェンタは2011年にはこれらの新しいブロッコリーの雑種を商業販売できることを予定している。
ニュースリリースは、以下のサイトにあります。http://www.syngenta.com/en/index.html
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USDAは組換えパパイヤの規制緩和についてのパブリックコメントを求めている
アメリカ農務省の総植物管理部(APHIS)は、フロリダ大学が提出したパパイヤのリングスポットウイルスに抵抗性のある組換えパパイヤの規制を緩和する申請に対するパブリックコメントを求めている。APHISは1999年来その周知過程を通してパパイヤを規制してきている。
APHISは、環境評価案に対する精査とコメントを準備した。科学的証拠によるとこの果物による環境及びヒトの健康さらには食品としての安全性に問題のないことが示された。コメントの提出期限は、2008年11月3日である。
詳しい情報は以下のサイトにある。http://www.aphis.usda.gov/newsroom/content/2008/08/flpapaya.shtml
南アフリカは、組換えソルガムの試験を承認した
南アフリカ政府は、必須アミノ酸特にリジンとビタミンAとE、それと鉄と亜鉛の利用度を高めた組換えソルガムの温室内での試験を承認した。
試験の承認は、南アフリカ科学と工業研究会議(CSIR)に対して与えられたものである。この機関は、アフリカの生物的強化ソルガム(ABS)プロジェクトの主要研究機関の一つである。プロジェクトはつのアフリカの機構と2つの米国の機構とを集めたものである。その機構とはアフリカハーベスト、国際熱帯準耕地穀物研究所(ICRISAT),アフリカ農業技術基盤(AATF), プレトリア大学、カルフォルニア大学バークレイ校、デュポン社を含むものである。ABSはビルとミリンダゲーツ財団からの資金を受けて、大陸の乾燥による不毛及び半不毛熱帯地域に適性のある栄養価の高いソルガムの開発に関わっている。
報道機関への発表ではCSIRのバイオサイエンスの専務部長Gatsha Mazithulela氏は、「この承認は、科学的に最も興味を引く設問であり、この大陸で最も必要としている人々に違いを示す基本となるものを提供することになる。栄養不良が開発途上国特にアフリカのその国々での病因の大きな部分を占めるものである。」と述べた。そのプレスリリースは以下のサイトにある。http://ntww1.csir.co.za/plsql/ptl0002/PTL0002_PGE157_MEDIA_REL?MEDIA_RELEASE_NO=7522063
価格上昇が世界の飢餓を増やしている。
新たに千百万人が推定9億千3百人の世界中の栄養不良の人々に加えて、飢餓線上のほんの少し下にきている。これは、食糧の高騰によるもので2015年までに飢餓状態にある人々を半減しようとする世紀の開発目標の達成を危うくするものである。FAOは、飢餓と貧困の罠を断ち切るには、食糧入手が必須であり、且つ小規模農業者の生産向上と収入増を助けることが必須である。
FAOの経済・社会開発担当の副部長であるHafez Ghanem氏は、「食糧の高騰がもうすでに多くの飢餓に苦しむ人々に長期にわたる不安感を生み出しており、世界が前世紀において豊かで過去になかった食糧生産を行ったことで更に飢餓に苦しむ人々を増やしてきた」と述べた。
FAOのプレスリリースは、以下のサイトにあります。
http://www.fao.org/newsroom/en/news/2008/1000923/index.html
「世界における食糧と栄養の確保についての評価」に関する報告はローマで2,008年10月14日ー17日に開催された世界食糧確保に関する第34回委員会で作成されたもので、以下のサイトからダウンロードできる。ftp://ftp.fao.org/docrep/fao/meeting/014/k3175e.pdf
IRRI BOTは農業に対する前面的再投資を提言
もしも「農業の全体への再投資」がなければ長期にわたる危機が続く。このことは、農業に関わる科学者と教師への技術、基盤整備、訓練、教育を含むものである。来ような警告がフィリピン・ロスバニョスにあるIRRI本部での評議会(BOT)メンバーから低減された。
BOTの議長である。Elizabeth Woods氏は、世界中の人々は次の点を心に止めてほしいと述べた。まず、農業生産性の向上が唯一人類が十分な食糧を確保できる道であること。第二に、先のことを達成するには長期にわたる努力が必要であり、農業研究への1乃至年の投資ではとても達成できない。改良された農業技術が研究から開発への流れを確実にするには、持続的投資が必須である。との点である。
さらに詳しい情報はIRRIのAdam Barclay 氏にメールして得てください。a.barclay@cgiar.org