帯農ビネガー「製品開発」について

3月2日(日)帯広農業高校にて、帯広農業高校食品科学科菊池教諭の下、6名の生徒による帯農ビネガー開発にあたり、効果的な情報発信ツールを事例に学ぶ交流ミーティングが開催されました。
「トマト」「ハスカップ」「ブルーベリー」ビネガーの開発に成功、大量生産を可能としビネガーを全国に普及させる足がかりが出来たのですが、ビネガーを使った新しい加工品の開発・ビネガー販売経路の開拓・ビネガーを地域から大きく普及させるといった課題について話し合いしました。その開発についての概要、また別海のNPO法人協働のまちづくりサービスの2名により作成していただいた、各種ラベル、ポスター、工夫された折り込みA6版チラシをご紹介いたします。
~チラシについて~
A4サイズ両面印刷を、まず真ん中折りにし、右ページを谷折り、縦半分に山折りにして左側を山折りにしたら、真ん中折りの状態に戻す。右側の真ん中の線に沿って切り込みを入れる。つまり、A4を横に広げると縦に入った4つの折り目中、中央2つが切り込みが入った状態。その後、さきほどとおなじように折ると、切り込みの入ったA6サイズの見やすいチラシの完成になるのです。
 (参加者)帯広農業高校、NPO法人協働のまちづくりサービス、パイオニアエコサイエンス㈱、
      (有)多田農園
【開発について】
①原料のトマト、ハスカップ、ブルーベリーは北海道帯広農業高校「食品科学科」、「農業科学科」の生徒が栽培、管理したものです。
②原料の肥料は、帯広農業高校の「酪農科学科」の生徒が飼育している「牛」「鶏」から出たものを発酵させた「堆肥」を中心に施肥しています。その他は「ノウサンイチバン」という有機質肥料を用い、化学肥料は一切使用していません。
③農薬については年4回「殺虫剤」「殺菌剤」を与えています。トマトについては「種子消毒」は行っていません。北海道農政部の資料では「ハウス栽培のトマト」は年21回位が目安になっていますので本校の農薬の散布がいかに少ないか理解いただけると思います。
④色を鮮やかにするために用いている酵素は充填する前に75℃で殺菌しているため死活しています。
⑤トマトビネガーに用いている「増粘多糖類」「キサンタンガム」は健康面に害がないことが報告されています。
⑥トマトビネガーには精神安定剤等に効果があると言われているギャバ「rアミノ酪酸」が646
ppm含まれており、普通の米酢よりかなり高い値です。
⑦トマトビネガーでは「リコピン」、ハスカップ、ブルーベリービネガーでは「アントシアニン」という
栄養素が原料よりは少なくなっていますが含まれており、一般的に使用されている「米酢」にはない貴重な栄養素です。
⑧ビネガーの調理方法は「サラダ」「ドレッシング」「酢のもの」全般に使用できます。
トマトは「酢豚」「巻き寿司」の料理に非常に合います。その他では、約5倍位の水で薄めてお好みで砂糖を加えると美味しく飲むことが出来ます。
 帯農ビネガー1.jpg

帯農ビネガー2.jpg


トマトのラベル.jpg

ハスカップのラベル.jpg

 
ブルーベリーのラベル.jpg

帯農ビネガーチラシ.pdf
URL:北海道立帯広農業高校 http://www.obino.hokkaido-c.ed.jp/
パイオニアエコサイエンス(株) http://sicilian-rouge.com/index.html
(有)多田農園           http://ninjin-koubou.com/
NPO法人協働のまちづくりサービス 
http://cb-space.seesaa.net/category/1256289-1.html