インドのGEACは、公共体がBtワタ品種を開放利用することを許可

 インドのバイテク規制機関である遺伝子工学承認委員会(GSEAC)はBt Cry 1Ac タンパク質Bikaneri Narma (BN) Btを発現する固有のワタ品種のインド北部、中央、南部のワタ生産地域での開放系商業栽培を承認した。このBt品種は、Dharward, Karnatakaの農業大学とワタ中央研究所(CICR)の共同研究でインドが初めて開発したGM作物である。CICRが大規模試験(LST)をBtBN品種を用いて北部で行なうことを主導する初期の決定を検討中に、委員会は、BtBN品種の商業栽培を承認するように決めた、その理由は、LSTが認可できれば、農家が次期に栽培する種子を確保できるかである。GEACの公的に育種されたBtBN品種のLST承認の早期決定は、The Crop Biotech
Updateに掲載されているので、詳細は、下のサイトを見てください。http://www.isaaa.org/kc/cropbiotechupdate/online/default.asp?Date=4/25/2008#2428

 興味あることに、インドの農家は、2002年に始めてBtハイブリッドワタが承認されて以来、2007年には6.2は約万haを超える面積に131種もの違ったBtワタを栽培している。2008年に、GEACは、更に31種の新Btワタ品種を北部に、45新品種を中央部に、18新品種を南部に導入し、これまでに承認したBtワタと共に栽培している。
 詳細は、下記のサイトにある。
http://www.envfor.nic.in/divisions/csurv/geac/decision-may-84.pdf
 また新しいインドのバイテクの進展については、下記のサイトに問い合わせ下さい。b.choudhary@isaaa.org

ICRISAT:スイートソルガムは、ミラクルバイオ燃料作物かもしれない

 極限環境条件で生育可能なスイートソルガムは、安価な食糧、安価な飼料、バイオ燃料のためのミラクル作物となりうると言うことがインドにある熱帯耕作不適地(ICRISAT)における国際作物研究所の科学者によって提唱された。ICRISATのしょちょうであるl William Dar「我々は、スイートソルガムは、食糧及び燃料の原料になりうる。また適切な栽培管理で小規模農家ば、インドの乾燥地域での代替作物として収入を20%上げることができる。」と述べた。
 世界で5番目の作物であるソルガムは、99の国で全体で42百万ヘクタールの作付けがある。CRISATは、50%のソルガム栽培地をスイートソルガムに変換可能である。インドでは、エタノール生産を見るとコーンからはガロンあたり$2.12、サトウキビからは$2.19であるのに対して、スイートソルガムからは$1.74である。
 ICRISATは、Andhra Pareshで主に飼料として生産されているスイートソルガムを用いた世界で始めての商業的バイオエタノール生産工場の建設及び運転を支援している。ICRISATとインド国立ソルガム研究センター(NRCS)もまた安定した糖液源としてのスイートソルガム新品種開発を実施している。ICRISATとの公・私農家との共同プロジェクトがフイリピン、メキシコ、モザンビク、ケニアのように代替燃料を模索している国々でも行なわれている。詳細は、以下のサイトにある。http://www.icrisat.org/Media/2008/media6.htm

バイエル社は耐病性イネを開発した

 バイエル作物科学社は、アリゼ・ダニ(Arize Dhani)、インドにあるBLB(細菌性葉の胴枯れ病)耐性イネとのハイブリッド品種を上市した。同社は、BLBに対する広い防御作用に加えて新イネハイブリッドは在来種と比較して20-30%の増収があるとしている。同社は現在品種をインドで上市している。
 Xanthomonas oryzaeで起こされるBLBは、世界レベルで最も多く見られる病害である。熱帯でのXanthomonas strainsは、温帯のよりも病原性が高い。インドでは、BLBは推定毎年約60%の減産といわれており、6-7百万ヘクタールに影響を与えている。中国に次いで2番目の生産国であるインドは128百万トン以上の生産がなされている。
このプレスリリースは、以下のサイトにあります。http://www.bayercropscience.com/bayer/cropscience/cscms.nsf/id/20080514_EN?open&ccm=400

タイにおける共同カッサバ生産

 熱帯農業国際センター(CIAT)は、タイ国タピオカ開発研究所(TTDI)と共同でタイの小規模農家がより多くの収入を上げられるカッサバの品種を開発する。東南アジアでは米、トウモロコシに次ぐ第3の主要作物がカッサバである。しかしながらカッサバは、科学界からはほとんど注目されていなかった。CIATとTTDIは、この研究のギャップを埋めてタイに好適な高収量・高デンプン含量のカッサバ品種の開発を目的とした。また更に、カッサバ新品種の導入と農業地域における新農業技術の導入を目指して研究を進める。
 CIATはタイとの共同研究を開始し、1994年から2006年にかけて平均のカッサバ収量を53%(ヘクタールあたり14トンから21トン)増加させた。現在は、タイで栽培されている品種の98%は、CIATで開発されたものである。カッサバの役に立つ特性を同定する能力をあげるためにバンコックのカセサート大の教官及び学生を含むタイの科学者のトレーニングを提供することになっている。詳細は、以下のサイトにあります。http://www.ciat.cgiar.org/newsroom/release_29.htm

GMバナナの規制及び制御下での開放利用

 クイーンズランド工科大学はOGTRに規制管理下でのGMバナナの開放系栽培の申請をオーストラリア遺伝子技術規制部署(OGTR)に提出した。承認されるとCassowary Coast, Queenslandで2008年から2010年の間に1.4haまでの開放系栽培が行なわれる植物病原菌から植物を守ると考えられる線虫(C. elegans)のced遺伝子を入れた品種である。この遺伝子は、病原菌の進入によるプログラムされた細胞死(アポートーシス)を阻害するタンパク質をつくると考えられている。この遺伝子は、また生育や発生にも栄養を与えると考えられる。また更にさまざまの非生物学的なストレスにも抵抗性を示すと考えられている。このバナナ品種は、抗生物質選択マーカー遺伝子nptIIをもっている。OGTRは、開放経理用が人の健康や環境の安全性にリスクがないと結論できるリスク評価とリスク管理法の準備を終えている。詳細は、以下のサイトにあります。http://www.ogtr.gov.au/ir/dir079.htm