作物をプラスチック生産工場に

 オーストラリアのCrop Biofactories Initiative (CBI)の研究者は、30%まで不飽和脂肪酸(UFA)を蓄積できるシロイヌナズナ(Arabidopsis)を作成した。不飽和脂肪酸は、プラスチックス、塗料、化粧品に用いられる石油化学品の原料である。
 UFAを植物でたくさん生産できれば、“greener”オイルの植物からの生産でプラスチックスの石油化学品からの合成を代替できる。CSIROの植物開発チーム長のAllan Green博士によると作物をバイオ工場とする作物の利用は、バイオに基盤を置いた生産物により大きな可能性を開くものであると述べている。また、更に加えて、我々は、適切な遺伝子、生合成経路の理解、油糧作物の育種技術を持っているので近い将来商業的に有用なUFAレベルの作物を作れる自信があると述べている。CBIはCSIROと穀物研究開発会社(Grains Research and Development Corporation =GRDC)の両者によって支援された12年間のプロジェクトでGM油糧作物から新規工業製品を生産することを目標としている。
 詳細は、下記のサイトにあります。
http://www.csiro.au/news/GreenPlasticsFromPlants.html

組換えワタの規制のある開放利用  アジア太平洋地域 

 オーストラリアの遺伝子技術規制部署(OGTR)は、自然環境(開放)系でのGMワタの規制内での利用に関する許可申請書を受け付けた。OGTRは、オーストラリアの英連邦共同体科学研究期間(CSIRO)からの申請を受け付けた。承認されると2008年10月から2009年6月の間にNarrabri,, New South Walesにおいて最大2haの開放系試験が実施される。組換え品種(MonoCott)は、綿実油を食用に改良したものである。この品種は、3種のワタの遺伝子の部分配列を持っている。この配列の発現は母体の相当する遺伝子の発現を抑え、綿実の脂肪酸組成を変化させると期待される。この品種は、抗生物質マーカー遺伝子であるnpyIIを含んでいる。OGTRは、開放経理用が人の健康や環境の安全性にリスクがないと結論できるリスク評価とリスク管理法の準備を終えている。
 詳細は、以下のサイトにあります。http://www.ogtr.gov.au/ir/dir085.htm

シロアリに対抗する遺伝的殺虫剤の開発が進んだ 南北アメリカ

 さまざまな防除対策がとられているが、シロアリによる米国の被害は、年間10億ドルに及んでいる。今般フロリダ大学の研究者がシロアリの木質を食する遺伝子を標的とsる方法を発見した。
 昆虫制御策の現在の方向は、問題の昆虫以外には全く影響を与えない方法論に向かっているとこの研究の主導者であるMichael Scharfが述べている。つまり、標的昆虫の遺伝子ほど特異的なものはないと述べている。
 シロアリの増殖に必須の遺伝子に相当する短いRNAを挿入することで遺伝子の働きを止める、いわゆるRNA障壁法を用いることで研究チームは「遺伝子殺虫剤」を開発した。「遺伝子殺虫剤」は、標的昆虫に取り込まれると脱皮後の形態形成に異常を起こす。
この方法は広く殺虫剤として使われている神経毒に類似の化合物よりも極めて安全である。しかもこの神経毒素に対しては、昆虫が抵抗性を獲得する傾向があることが知られている。
詳細は、以下のサイトをご覧下さい。http://news.ufl.edu/2008/05/28/genetic-bug/

ARSは、線虫、ウイルス抵抗性ピーナッツの開放利用を始めた

 米国農務省農業研究サービスは新品種のピーナッツを開発提供をはじめた。これはピーナッツが抱える二つの重要な問題の解決を目指したものである。新しいハイブリッド品種(Tiguard)は、ピーナッツの根こぶ線虫とトマト斑点ウイルス(TSWW)の両者に抵抗性を示す最初の品種である。これらの病害は米国におけるピーナッツの収量に甚大な影響を与え、その被害は百万トンをゆうに超えるものである。
 Tiguardは、路地試験でTSWWに高い抵抗性を示したのみならず線虫の被害も在来種に比べてほとんどなく、収容も高かった。Tiguardの種子は、2009年度には一般農家が使えるようになる。
詳細は以下のサイトにある。http://www.ars.usda.gov/News/docs.htm?docid=1261

霜耐性小麦遺伝子が同定された 南北アメリカ

 カルフォルニア大学デービス校の研究者がかなり広域の凍結温度に耐性を示す遺伝子を同定した。この遺伝子は様々の小麦品種の凍結耐性に有効である。酔う鵜校である。journal Plant Molecular Biologyの最新号での報告では、この成果で小麦生産における大きな計座的損失をおこす冬季の傷害についての理解が得られた。
 今回の発見によると霜害耐性遺伝子は、やや緩和な温度域(11-15℃)で霜害耐性のない小麦よりも耐性の小麦より強く活性化される。これらの遺伝子の同定によって育種家は、より強く且つ収量の高い品種が開発できることになり、現在の世界的小麦増産への要望が高いなかで極めて重要なものと言える。
 プレスリリースは以下のサイトにある。 http://www-pubcomm.ucdavis.edu/search/news_detail.lasso?id=8626