子宮がんワクチンがGMタバコで発現された

子宮頚部ガンは途上国では最も頻繁に見られるガンの一つで、女性のガンの番目に多いものである。ほとんど全てのこのガンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものである。変性ウイルスではなくウイルス様の粒子に基づくワクチンが最近手に入るようになってきたが、その値段が高いためその利用、特に途上国での利用は普及されていない。
そこでHPVワクチン生産を安価に行なうことの開発研究の中で、スペインとフランスの研究者は、GMタバコにHPVのタンパク質L1を発現させた。L1はウイルス表面(タンパク質の殻)の主要な構造タンパク質であり、凝集して非感染ウイルス様粒子(VLP)を形成できる。これが液性及び細胞性応答を誘導するところから、HVPワクチン製造の第一候補としたものである。
L1タンパク質をコード刷るウイルス遺伝子をクロロプラスト中で特異的に発現させた。クロロプラストの形質転換は、様々の特典がある。例えば、導入遺伝子を閉じ込める、他の遺伝子の不活化を伴わない、高い組換えタンパク質の生産などを挙げることができる。高いL1発現、即ち全溶解性タンパク質の24%相当がGM植物で発現した。免疫化実験では、組換えタンパク質及びそれによるVLPはともに高い免疫原性を示した。
この本文は、下記のサイトでPlant Biotechnology Journalで読むことが出来る。http://www.blackwell-synergy.com/doi/abs/10.1111/j.1467-7652.2008.00338.x

GMジャガイモからのデンプン分解酵素

ベーターアミラーゼは、完全なデンプン分解の一つのキー酵素である。この酵素は、工業的に重要なものであり、特に麦芽糖の生産、発酵食品、アルコール飲料の製造に常用である。ベーターアミラーゼの活性は、その至適温度である60°Cまでは温度上昇に連れて活性が上がる。しかしその温度を超えると構想は変性して、活性が止まり、変換率が下がる。そこでこの温度を超えたところでも活性を保持したベーターアミラーゼは、大規模応用では極めて重要なものである。
台湾の研究者たちは高温度安定性のあるベーターアミラーゼを発現するGMジャガイモを開発した。科学者たちは、高温菌のアミロパスト(デンプン貯蔵小器官)と空胞に家から単離した4個のキメラ遺伝子を発現を狙って研究を行なった。23個の組換えジャガイモの品種を得たが、いずれも高いベーターアミラーゼを蓄積した。しかし、野外試験では、塊茎の発生と形成に悪影響があった。これは恐らく代謝系の変化に問題があったと考えられる。研究者は、塊茎形成への影響を最小にする遺伝子の導入を検討している。
 本件に関しては下記のサイトのPlant Science で見ることができる。http://dx.doi.org/10.1016/j.plantsci.2008.04.001

イネの収量向上に関与する遺伝子が同定された

中国のHuazhong農業大学の研究者によるとイネの収量及び低温耐性に関与する遺伝子を同定した。Nature Geneticsにイネの生産性に関わる成果が報告されている。
イネの生産性は、数種の特性で決まる。-花のクラスター当たりの種子数、作物個体の背の高さ、開花時期などで決まる。- これまでの研究によるとこれらの特性は第番目の染色体なあることが分かっていた。Qifa Zhangとその共同研究者は、数千ものイネを調べて今回の成果を得た。
Ghd7 遺伝子の欠失は、草丈を短くし、panicle当たりの粒数が少なくなる。またこれには、種の違ったものがあることが分かった。活性の低いもの、活性のないもの、またこの遺伝子の変種が温帯地域のイネの中に見つかった。このようなことを利用して栽培期間の短いところでの品種の開発が可能になった。要旨と本文は、下記のサイトにあります。http://www.nature.com/ng/journal/vaop/ncurrent/abs/ng.143.html

スペインでのBtトウモロコシの状況

 現在、GMBtトウモロコシが唯一EU内で商業栽培されている。スペインは、GMBt トウモロコシに9年以上の経験があり、EUメンバー国の中で最も高いバイオテク作物の利用実績がある。Nature Biotechnologyによるとスペインの中央部の農家は、従来種に比べてGMBトウモロコシがより高い収量があることを体験している。この調査はコルドバ大学とEU研究センターとの共同研究によるものである。
 調査は、195のBtトウモロコシ栽培農家と184の従来品種を栽培した農家について行なった。収量、種子のコスト、トウモロコシの値段、農薬のコストについて2002から2004について行なった。Zaragoza州でははっきりと増収が認められた。在来種もGM種も同じ値段で取引されるので、高収量は、道収入を農家にもたらしたことになる。Zaragozaでは、年間ha当たり、122euro(189USD)の粗収入の増加があったことになる。他の地域は、収量増加はほんの僅かであった。これは地域における病虫害の発生頻度に大きく依存するものと考えれれる。
 詳細な本文は会のサイトにあります。http://www.nature.com/nbt/journal/v26/n4/full/nbt0408-384.html
 また詳細な報告が下のサイトにあります。http://www.gmo-safety.eu/en/news/630.docu.html

パキスタンは、インドからのBtワタの種の利用を承認

 パキスタンの国立バイオ安全委員会(NBC)は、インドから13種のバイオテクワタ品種の輸入をモンサント社に承認を下した。それぞれ200gのBt品種が今年のワタの栽培次期に様々のワタ生産地で試験されることになる。規制の下での開放系試験は、パキスタンバイオ安全規定及び国のバイオ安全ガイドラインのもとでGM栽培に当たっての「防御緩衝帯」の考え方に沿って行なわれる。NBCは、種子の輸入から圃場試験までの全ての過程を管理・モニターする。
 これに先立って、食糧・農業・畜産省(MinFAL)とモンサント社は実施契約(Letter of Intent (LOL)に署名してモンサント社の虫害防止技術を導入してワタの生産を増やすことにした。詳細は下記のサイトのIjaz Ahmad Raoに連絡下さい。luckystarpk@yahoo.com