米国と中国の研究所間の共同によるパパイヤ遺伝子の最初の報告が出された。パパイヤは、また遺伝子修飾のなされた最初の作物でもある。研究者は、パパイヤのリングスポットウイルスに抵抗性のある組換え体である‘Sun-up’ を作出した。パパイヤは今遺伝子解析のされたサアビドプシス、稲、ポプラ、ブドウに続く番目の作物となった。Nature誌にその詳細が報告されている。
その遺伝子解析は、花をつける植物の進化に光を当てるものと期待されている。この発見は、パパイヤが7200万年前にアラビドプシスから分化して異なる進化を遂げたことを示している。パパイヤの遺伝子はアラビドプシスの3倍の大きさであるが、病気抵抗性の遺伝子は少ない数しかない。パパイヤはポプラと共通するところが多く細胞の大きさ、デンプンやリグニンの生産の遺伝子が増加しており、木本と良く似た進化を遂げていると言える。
植物体の遺伝子修飾の正確な位置付けがあることは日本のようにウイルス抵抗性のパパイヤの輸入を禁止している国の規制を下げる一助になると期待できる。
その要旨は、以下のサイトに ある。http://www.nature.com/nature/journal/v452/n7190/abs/nature06856.html.また詳しい内容は以下のサイトにある。 http://www.news.uiuc.edu/news/08/0423papaya.html