タイにおける共同カッサバ生産

 熱帯農業国際センター(CIAT)は、タイ国タピオカ開発研究所(TTDI)と共同でタイの小規模農家がより多くの収入を上げられるカッサバの品種を開発する。東南アジアでは米、トウモロコシに次ぐ第3の主要作物がカッサバである。しかしながらカッサバは、科学界からはほとんど注目されていなかった。CIATとTTDIは、この研究のギャップを埋めてタイに好適な高収量・高デンプン含量のカッサバ品種の開発を目的とした。また更に、カッサバ新品種の導入と農業地域における新農業技術の導入を目指して研究を進める。
 CIATはタイとの共同研究を開始し、1994年から2006年にかけて平均のカッサバ収量を53%(ヘクタールあたり14トンから21トン)増加させた。現在は、タイで栽培されている品種の98%は、CIATで開発されたものである。カッサバの役に立つ特性を同定する能力をあげるためにバンコックのカセサート大の教官及び学生を含むタイの科学者のトレーニングを提供することになっている。詳細は、以下のサイトにあります。http://www.ciat.cgiar.org/newsroom/release_29.htm