開催日時:2008年5月29日(木)10:30~17:00
会 場 :女子栄養大学 香川綾記念館(東京都豊島区駒込3-24-3)
主催 :NPO野菜と文化のフォーラム、日本農園芸資材研究会
参加者 :行政組織、各地試験研究機関、食品加工メーカー、種苗・資材メーカー、
流通業者、ベジタブル&フルーツマイスター、消費者など
~プログラム~
第一部 基調講演(10:30~12:45)
1 「今後の野菜制作とアスパラガスの需要の動向」
菱沼 義久(農林水産省生産局 園芸課流通加工対策室長)
2「アスパラガスの品種動向と栄養価・機能性について」
酒井 浩晃(永能研野菜花き試験場 野菜部研究員)
3「遮光栽培によるホワイトアスパラ栽培法」
植野 耕造(東罐興産株式会社 開発部)
( 休 憩 )
第二部
4 出展種苗会社プレゼンテーション(13:45~14:45)
(サカタのタネ・カネコ種苗・パイオニアエコサイエンス・渡辺農事・シンジン
エンターシード・北海道ホワイトアスパラガスクラスター協議会)
5 アスパラガスを使った料理の紹介(15:00~15:40)
料理研究家 上原悠子 宮本千華子 村岡奈弥
6 アスパラ料理の試食(グリーン、ホワイト、紫)(15:40~16:40)
7 アスパラ料理の講評(16:40~17:00)
荒井慶子
報告書
①近年の残留農薬など野菜に対する消費者の不信感の増大から、生産者と消費者の
情報共有の重要性が喚起されています。このフォーラムは低迷する野菜消費の中で
高い栄養価や機能性から堅調に消費されているアスパラガスについて、「消費者と
生産者の情報共有」を中心に据え、更なる消費拡大に向けてのヒントを見いだすべく、
各方面から専門家を招いて開催された。
②フォーラムでは「北海道ホワイトアスパラガスクラスター協議会」を代表として、北大の
前田研究員が参加し、北海道のホワイトアスパラガスのプレゼンテーションを行った。
③第一部の基調講演では、農水省園芸課の菱沼氏によるアスパラガスをはじめとする
野菜の需給動向と今後の野菜政策に関する講演、本州を代表する大産地である長野県
野菜花き試験場の酒井研究員によるアスパラガスの品種動向と栄養価・ 機能性につ
いての講演、栽培に関わる企業から遮光栽培によるホワイトアスパラ栽培、黄色蛍光灯
によるヨトウガ除去法の報告があった。
(黄色蛍光灯によるヨトウガ防除について 松下電工 岡村氏)
④第二部のプレゼンでは、各種苗会社からイチオシ品種のプレゼンがあり、最後に北海道
ホワイトアスパラガスクラスター協議会のプレゼンとなった。
前発表者による作型や遮光栽培、培土栽培などの栽培法、栄養成分に報告があったため、
主に産地ごとの作型や流通時期の紹介、遮光栽培と培土栽培との味や成分に関する違い
の解説をした。
⑤プレゼン後の試食会では、各種苗会社や北海道からはパイオニアエコサイエンス(株)が、
安平町アスケンの培土ホワイトアスパラを、ホワイトアスパラガスクラスター協議会では、
士別のJA北ひびきの遮光ホワイトアスパラを持ち込んだ。
生やシンプルな塩ゆでの比較も行い、遮光と培土の味の違いを大いにPR出来た。
(試食会風景)
(上:生ホワイトアスパラ 下:塩ゆでホワイトアスパラ)
⑥また、渡辺農事(株)が、美唄産の紫アスパラを持参、調理により紫色が退色する点について対策はないか話題になった。
(料理研究家による講評)