ホワイトアスパラガス産地紹介(2)

- 士別市 JA北ひびき蔬菜特別栽培部会 -

 士別市は旭川の北にある緑が豊かなまちで、稲作から野菜栽培まで農業が盛んなところです。JA北ひびき蔬菜特別栽培部会では、道内でもいち早く遮光フィルム栽培によるホワイトアスパラ生産に取り組んできて、今年で5年めのシーズンを迎えています。部会全体でハウス50a以上の収穫面積となっております。栽培方法は、ハウス立茎長期どり栽培の春芽(4月中旬~6月上旬)をフィルム被覆する方法をとっており、品質・収量ともに高いレベルを達成しています。

 また、大きな特徴として、減農薬、減化学肥料の「特別栽培」に部会をあげて取り組んでおり、農薬、化学肥料ともに慣行栽培の1/2以下を達成しています。北ひびき青果課の高橋さんの話では、この特別栽培への取り組みや高い品質が評価され、価格面で有利に販売できているそうです。

 今回紹介する溝渕さんのお宅では、ハウスアスパラ4棟のうち2棟(合計16a)でホワイト栽培を行っています。フィルム被覆してホワイトで取ると、グリーンよりもたくさん取れるそうで、反収は春芽だけで1.5tを超えそうです。

 HOBIAによるFOODEX JAPAN2008へのホワイトアスパラの出展後で知ったという問い合わせが多数あり、新規の顧客開拓も実現できたそうです。今後も士別ではホワイトアスパラの生産は増加する見込みで、消費拡大や販路の確保などでHOBIAが取り組んでいるホワイトアスパラクラスター事業に大きな期待を寄せているとのことです。

JA北ひびき 高橋さん(左)溝渕さん親子.jpg

収穫されたホワイトアスパラ.jpg

ハウス内の様子.jpg