–北京にグローバルバイテク研究センター設立 2008年5月

アグリビジネス会社であるSyngentaは、中国北京のZhongguancun生命科学パークにニュウーバイテク研究・技術センターを開設する予定。この施設は、大豆やトウモロコシのGM作物の初期評価、野生種に関する研究を行なう。作物の特性については、収量改善、旱魃耐性、病害制御、バイオ燃料への利用に関するものを含む。施設の完成は2010に予定されているが、初期の試験はこの夏から開始する。
 Syngentaは、Hebei省にある種子会社 Sanbei Seed Co. Ltdと共同事業を既に終わっている。これらは北京の遺伝学及び進化生物学研究所との年間の共同研究を行なう。ここではトウモロコシ、大豆、小麦、甜菜、サトウキビなどの主要作物について、新たな農業特性を開発する研究を行なう。
Syngenta社のプレスリリースは、以下のサイトにある。http://www.syngenta.com/en/media/press/2008/04-17.htm

-世界的食糧確保に関するFAOコンファレンス 2008年5月

世界の食糧確保、気候変動、バイオ燃料の課題に対する挑戦についての高い見地からの会議がこの6月にFAOの支援で開催の予定。各国の首脳がこれらの現在の問題について各国への支援策や国際社会での策を論じ、持続的な解決策を見出すように議論する予定である。その主なる課題を以下に示す。

  • 世界の食糧確保について、供給と消費の両面から、また政策と市場構造についての新しい方策の策定
  • 食糧確保、気候変動、バイオ燃料間の関係についてよりよい理解を図る
  • 食糧確保のための気候変動と持続的バイオ燃料に関する国際的了解 を得るため方策を策定
  • 世界の食糧確保、特に食糧の価格に関する政策、戦略、方策についての討論とその取り込み
  • 世界食糧確保とそれに必要な行動指針に関する宣言を出す。

会議に関する更なる情報は下のサイトにある。http://www.fao.org/newsroom/en/focus/2008/1000829/index.html

作物バイオ最新情報 2008年5月 トピック目次

2008年5月

ニュース
世界
-世界的食糧確保に関するFAOコンファレンス
–北京にグローバルバイテク研究センター設立
-油椰ゲノムの第一次報告が出た
-世界的食糧確保に関するFAOのより高度のコンファレンス
 
南北アメリカ
-霜耐性小麦遺伝子が同定された
-Btコーンが標的でない節足に影響があるか:メタ分析
-GEが窒素利用効率の改良に関わってきた
-シロアリに対抗する遺伝的殺虫剤の開発が進んだ
 
アジア・太平洋
-組換えワタの規制のある開放利用
-作物を使ってのプラスチック生産工場
-GMバナナの規制及び制御下での開放利用
-タイにおける共同カッサバ生産
-バイエル社は耐病性イネを開発した
-ICRISAT:スイートソルガムは、ミラクルバイオ燃料作物かもしれない
-インドのGEACは、公共体がBtワタ品種を開放利用することを許可
-パキスタンは、インドからのBtワタの種の利用を承認

ヨーロッパ
-スペインでのBtトウモロコシの状況

研究
-第二世代のバイオ作物のための転写制御因子の制御について
-イネの収量向上に関与する遺伝子が同定された
-GMジャガイモからのデンプン分解酵素
-子宮がんワクチンがGMタバコで発現された
-GMスイッチグラスからの生分解性のプラスチックポリマーについて

日立ハイテク協賛セミナーの案内

日立ハイテク協賛セミナーの案内状兼申込書添付いたします。
今回は、サーモ社との提携により販売するICP、ICP-MS、GC-MS、LC-MSの
講演を行います。どなたかに紹介いただき、お越し頂けたら幸いです。

             記
日時:7月4日(金)13:00~17:10
場所:ホテル札幌サンプラザ 2F高砂の間(札幌市北区北24条西5丁目 )

協賛:株式会社日立ハイテクノロジーズ 北海道支店

*詳細はこちらの案内状にございます。

日立ハイテク協賛セミナー案内状_.pdf

近畿バイオインダストリー振興会議 交流会のご案内

 HOBIAと交流協定締結しているNPO近畿バイオインダストリー振興会議
との交流会を本年も下記の日程で行います。多くの方のご参加をお待ちしてい
ます。巻末の参加申込書にてお申し込みください。

●「未利用資源からのファインケミカル」
・日時:平成20年7月3日(木) 14:00~17:30

・場所:ホテルオークラ (札幌市中央区南1西5)
※交流パーティーを17:30から行います
(会費4,000円は当日、申し受けます)
14:00~14:05 開会挨拶
 北海道バイオ産業振興協会会長 冨田 房男
14:05~14:50 
「遺伝子組換え植物の総合受託事業~P1P実験室で
の栽培から隔離ほ場での生物多様性影響評価試験まで~」
グリーンゴールドバイオシステム株式会社
     取締役 開発部長 松田 吉家 氏
14:50~15:35 
「創薬基盤技術型バイオベンチャーの事業内容」
カルナバイオサイエンス株式会社
取締役 事業開発担当 石黒 啓司 氏
15:35~15:50 ~~~ 休 憩 ~~~
15:50~16:35 
「植物性乳酸    菌、キノコ類の機能性食品への応用」
日生バイオ株式会社
執行役員 北海道研究所所長 杉 正人 氏
16:35~17:20
「研究開発から事業開発へ~鮭皮コラーゲンの挑戦~」
井原水産株式会社
  執行役員 開発事業本部コラーゲン事業部長
盛川 智彦 氏
17:20~17:30 閉会挨拶   
近畿バイオインダストリー   振興会議副理事長  新名 惇彦 氏