さまざまな防除対策がとられているが、シロアリによる米国の被害は、年間10億ドルに及んでいる。今般フロリダ大学の研究者がシロアリの木質を食する遺伝子を標的とsる方法を発見した。
昆虫制御策の現在の方向は、問題の昆虫以外には全く影響を与えない方法論に向かっているとこの研究の主導者であるMichael Scharfが述べている。つまり、標的昆虫の遺伝子ほど特異的なものはないと述べている。
シロアリの増殖に必須の遺伝子に相当する短いRNAを挿入することで遺伝子の働きを止める、いわゆるRNA障壁法を用いることで研究チームは「遺伝子殺虫剤」を開発した。「遺伝子殺虫剤」は、標的昆虫に取り込まれると脱皮後の形態形成に異常を起こす。
この方法は広く殺虫剤として使われている神経毒に類似の化合物よりも極めて安全である。しかもこの神経毒素に対しては、昆虫が抵抗性を獲得する傾向があることが知られている。
詳細は、以下のサイトをご覧下さい。http://news.ufl.edu/2008/05/28/genetic-bug/
Category Archives: ISAAA(国際アグリバイオ事業団)
ARSは、線虫、ウイルス抵抗性ピーナッツの開放利用を始めた
米国農務省農業研究サービスは新品種のピーナッツを開発提供をはじめた。これはピーナッツが抱える二つの重要な問題の解決を目指したものである。新しいハイブリッド品種(Tiguard)は、ピーナッツの根こぶ線虫とトマト斑点ウイルス(TSWW)の両者に抵抗性を示す最初の品種である。これらの病害は米国におけるピーナッツの収量に甚大な影響を与え、その被害は百万トンをゆうに超えるものである。
Tiguardは、路地試験でTSWWに高い抵抗性を示したのみならず線虫の被害も在来種に比べてほとんどなく、収容も高かった。Tiguardの種子は、2009年度には一般農家が使えるようになる。
詳細は以下のサイトにある。http://www.ars.usda.gov/News/docs.htm?docid=1261
霜耐性小麦遺伝子が同定された 南北アメリカ
カルフォルニア大学デービス校の研究者がかなり広域の凍結温度に耐性を示す遺伝子を同定した。この遺伝子は様々の小麦品種の凍結耐性に有効である。酔う鵜校である。journal Plant Molecular Biologyの最新号での報告では、この成果で小麦生産における大きな計座的損失をおこす冬季の傷害についての理解が得られた。
今回の発見によると霜害耐性遺伝子は、やや緩和な温度域(11-15℃)で霜害耐性のない小麦よりも耐性の小麦より強く活性化される。これらの遺伝子の同定によって育種家は、より強く且つ収量の高い品種が開発できることになり、現在の世界的小麦増産への要望が高いなかで極めて重要なものと言える。
プレスリリースは以下のサイトにある。 http://www-pubcomm.ucdavis.edu/search/news_detail.lasso?id=8626
世界的食糧確保に関するFAOのより高度のコンファレンス
政府の代表及び国連の首脳が集まって6月3日から日にわたってローマでハイレベル代表による世界食糧確保に関する会議が行なわれる。世界の指導者がローマにあつまり食糧の生産量に最も影響を受けやすい国々で必要とされている農業生産の向上に必要な緊急施策の同意に至るように望まれており、同時に貧者を食糧の高騰から守ることも必要であるとFAOの部長であるJacques Diouf氏が報道している。
サミットで準備している重要な政策は、食糧が高価格であることは、公的或は私的な両面か ら農業への投資を増やす絶好の弘毅であるとしている。この会議では、貧しい農家を助けるための農業研究を支援することを呼びかけている。
政策の詳細は、以下のサイトから得ることが出来る。
http://www.fao.org/fileadmin/user_upload/foodclimate/HLCdocs/HLC08-inf-1-E.pdf or
FAOの見解のプレスリリースは、以下のサイトにある。http://www.fao.org/newsroom/en/news/2008/1000847/index.html
油椰ゲノムの第一次報告が出た
Synthetic Genomics Inc. と Asiatic Centre for Genome Technology (ACGT)は、油椰ゲノムのドラフト配列データー及びアノテーションを完了したと発表。また、ジャトロファの塩基は入れる解析結果も発表した。
両社は、ゲノム、生理学、生化学の立場からジャトロファの研究を深めており、よりクリーンなしかも再生可能な油糧作物として好適なものとしている。ジャトロファは、魅力的なバイオ燃料源であり、耕作不適地に栽培可能であり、しかも食用ではない利点がある。
詳細なプレスリリースが以下のサイトにある。http://www.syntheticgenomics.com/press/2008-05-21.htm