Author Archives: asanok

食糧危機はより多くのアフリカの人々を貧困へと追い込む

 世界銀行のコモロ、エリアトリア、ケニヤ、ルワンダ、セイシェル、ソマリア担当部長代行であるSanjivi Rajasingham氏は、世界的な食糧及びエネルギー危機が多くの国々の貧困・平等に関する再建・発展計画に大きな後退をもたらした。リベリアでは、この1月の25%の食糧価格上昇によって20万人が貧困層に押しやられた。世界銀行は、世界食糧危機対応プログラムを立ち上げ、115百万ドルを最も厳しい影響を受けたアフリカ諸国に支援することとした。同氏は、世界銀行、世界食糧プログラム、国際家畜研究所の共催による円卓会議で東及び中央アフリカにおける世界的食糧危機について語った。
 この会合から様々の指標が提案された。例えば、農業における投資の増加、危機回避の支援、貧農の肥料や高収量作物の種子の入手支援、伝統的根茎作物、穀物及び野菜の生産増強を挙げると共に、食糧流通連鎖、家畜肥育の改良、市場構造及び運営の改良灌漑面積の増加などを挙げた。
 東及び中央アフリカ地域への戦略解析や知識発展のコーディネーターであるJoseph Karugia博士は適切な政策及び様々の支援によって食糧の高価格が、農家にとって食糧増産を目指すインセティブになると語った。
詳しい情報については、国際アグリ事業団(ISAAA)AfriCenterのDaniel Otunge (d.otunge@cgiar.org)に問い合わせてください。

マラウイがバイテク国策を承認

 マラウイでバイテクプログラムとその活動を効率よく開始するための枠組みを仕組んだ国のバイテク政策をBingu Wa Mutharika大統領が率いる内閣が承認した。大統領は同時に教育、科学技術大臣でもある。政策を進めることで、大統領は、その政府がバイテクが経済成長と貧困の減少をさせる上で極めて重要な役割を果たすことを認めたことになる。バイオテクノロジーがマラウイの食糧確保、富の創造力をスピーディに上げること,そしてマラウイの成長と発展戦略(MGDS)とヴィジョン2020に基づく社会―経済発展を早急に達成するものあると述べた。この政策は、国の発展を促進し、必要なバイオテクノロジー産物の確保と発展を確実にする骨格を作り上げようとするものである。そして、マラウイが輸入と消費の経済にあることから製造と輸出の経済にかえようとするものである。つまりバイオテクノロジー事業が繁栄して成長することを狙ったものである。バイオの安全確保策は既に2002年以来実施されており、この政策の承認がマラウイのBtトウモロコシ、Bt綿の商業栽培を促進する国策を急速に推進するものと期待される。
詳細な情報はISAAA AfriCenterのDaniel Otunge (d.otunge@cgiar.org)又は、マラウイ研究機構(nrcm@sdnp.org.mw)をご覧下さい。

ブルキナ フソ(Burkina Fuso)がバイテク国となった

 数年にわたる規制の下での及び開放系での試験の後で、ついにブルキナ フソがBt綿の商業化を行なった。これは南アフリカ、エジプトに次ぎアフリカで3番目のバイオ作物栽培となった。エジプトは、最近Btトウモロコシ(MON810)の商業栽培を始めた、また南アフリカは、バイオ作物(Btトウモロコシ、Bt綿、GMダイズ)を商業栽培を開始して約10年になる。
 ブルキナ国立農業研究所(INERA)とモンサント社は、Bt綿の導入に当たっての種子増殖への道を切り開く商業契約に署名した。モンサントアフリカのKinyua Mbijjewe氏は、15,000 ha に必要な種子は既に導入され、既にブルキナベ農家が植えつけたと確認していると述べた。INERAは、次年度には400.000 haに相当する種子生産を予定している。
 ブルキナベ農業者が、南アフリカ、中国、インドの小規模農業者が長年にわたり良い思いをしてきているようについに経済的・農業的組換え綿による利益を得るようになると言えよう。ブルキナ フソ(西アフリカ)とエジプト(北アフリカ)がバイテク国のランク入りしたことで東及び中央アフリカでこのテクノロジーに対して引っ込みがちであったことを止めて新しい試みに挑戦することになる。
より詳しい情報は、ISAAA AfriCenter.のDaniel Otunge (d.otunge@cgiar.org )に連絡を取って下さい。

アフリカ小規模農業者でのGMの利用

 日用品価格の上昇と広がる飢饉の中で、アフリカは、経済支援と食糧援助が必要である。ハーバード大学の国際関係のWeatherhead センターの共同研究者であるRobert Paarlberg氏によるとアフリカは、彼ら自身で組換え作物への投資を図るべきであるとしている。Robert Paarlberg氏との面談によると、アフリカは、農業バイオ利用の面で遅れている。アグリバイオに加えてアフリカは野行に関するほかの面でも考える必要がある。例えば、肥料の使い方、電力や他の動力による機械化、潅漑システムを挙げることができる。
 GM作物は、南アフリカを除きその受容性は行きわたっていない。南アフリカが予防原則に基づいたGMOを取り込んでいる。これは、アフリカ諸国への消費材の主なるマーケットはヨーロッパにあることと経済支援の大部分がEUから来ていることで、ヨーロッパがGMOについて実施していることを行なっていることの後を受けてのものである。アンチGMOを吹き込まれていることを変えるには、アフリカの研究機関で働いているアフリカの科学者がアフリカでGM作物を開発するべきである。特にアフリカの小規模農業者や慈善団体で支援されている農業者が必要としているものを作製すべきである。
 現在の世界的な物価上昇が引き金となってアフリカの農業開発のための経済支援が始まっている。このようなことが続くなら、アフリカが生産性向上を見ないとはありえないことである。
全文は以下のサイトにある。 http://www.harvardir.org/articles/1723/.

G8サミットで世界レベルでの農業バイテクへの利用増加を提言

 G8諸国の指導者が年次サミットを北海道(日本)で開催し、バイオ技術によって農業者を助け、作物の生産性を向上し、世界中により健康によい食糧を供給できるようになると合意した。世界の食糧確保施策についてこれらの指導者は、新しい農業技術を導入することでこれらの研究開発が加速され、またバイオ技術を通しての種子の開発には科学に基本をおいたリスク分析を加速度的に進展させることができると述べている。
 これらの指導者は、CGIARを通して、農業に関する研究開発及び発展途上国の科学者や専門家をより改善された地域に馴染んだ持続的農業技術に焦点を合わせてトレーニングを促進することで同意した。それに加えて、世界的な農業及び食糧に関する相互協力を打ち立てた。この相互協力は、国際連合の調整による発展途上国政府、私企業、市民連合、寄付者、国際機関が関与している。この相互協力の一部として、食品や農業に関わる高官や高いレベルの専門家の世界的ネットが、科学に基本をおいた分析法を提供し、高い必要性、考え得るこれらのリスクが提供すべきと同意した。
 G8諸国とは、カナダ、フランス。ドイツ、イタリア、日本、ロシア、米国、英国を指すものでる。
 G8の正式な文書は、下記のサイトにあります。
http://www.mofa.go.jp/u_news/2/20080708_182602.html.
 また,詳しい情報は、以下のサイトにあります。http://www.bio.org/news/newsitem.asp?id=2008_0708_01