GMスイッチグラスからの生分解性のプラスチックポリマーについて

アメリカのMetabolix Inc.の科学者は、高濃度のポリハイドロキシブチレート(PHB)を蓄積できる組換えスイッチグラスを開発した。PHBは、通常ストレス条件下で微生物が生産するもので熱可塑性のプラスチックスのポリプロピレンに特性が似ていることで注目をあつめているものである。ポリプロピレンと異なりPHBは生分解性である。
生分解性プラスチックスは、石油化学品の消費を大きく減少し、環境にやさしいことが示されている。しかし、PHBの生産コストが石油化学品から作るよりも高いためその商業利用は限られている。
400種以上の組換えスイッチグラスを実験室及び温室で試験して、PHBの生産を調べた。そのGMスイッチグラスには乾物量ベースで葉の3.75%そして全植物体乾燥重の1.23%までもPHBを蓄積するものがあることが分かった。この研究は、スイッチクラスにおける多重生合成系遺伝子発現の最初の成功例である。
要旨及びPlant Biotechnology Journal にある本文は、以下のサイトにある。http://www.blackwell-synergy.com/doi/abs/10.1111/j.1467-7652.2008.00350.x