8月31日(木)、遠軽町白滝において、西オホーツク地域(遠軽、紋別、興部、雄武)の8企業11人が参加して、第2回懇談会が開催されました。
懇談会は、会場となった宿泊研修施設「悠遊塾」の塾長奥山壽雄氏の司会で進められ、商談・紹介・相談できるアグリネットワークづくり、フードフェアでのオホーツク・プレゼンについて活発な討論がありました。その模様をお知らせいたします。
① 生産物を素材そのままで売る農業はダメになった。1頭の乳牛から自分で売れるモノを少しでも作り出し、販路を求めていくことが、将来、10頭分のビジネス、バイオ活用の仕掛けづくりにつながる。
② 白滝の素材を使って「缶詰」食品を製造・販売している。缶詰は貯蔵食品で2~3年が一番美味しいが、昨今は数ヵ月を賞味期限とせざるを得ず、割り切れない。
保存性がよい、保存料の添加がないなどの缶詰の利点を活かし、遠軽の大きい寒暖の差からうまれた高糖度、甘味に富んだトマト、ブドウ、カボチャが生産者か
ら持ち込まれ、今はジュース、ジャムにしているが、この関係を広げ、海産物をも取り込んだ「缶詰ネット」になればと思っている。
③ 10月、札幌で開催される北海道フードフェアには、1社では弱いので、共同して西オホーツクとして出展したい。ただ出展するのではなく、準備過程、イベント当日のことが、財産として繋がっていくような取り組みとしたい。
④ 生産者の顔がみえるような出展としたい。遠軽にはクリーン農業に認定された枝豆がある。いまは札幌の学校給食用に出荷しているが、枝豆をブランド商品化するアイデアが欲しい。
⑤ イタヤからメイプルシロップを作っている。白樺より美味しいので、何とかしたい。
⑥ 65℃30分殺菌のノンホモ牛乳の製造をはじめた。5℃で輸送できれば賞味期限が1週間になり販路が広がるが、通常の7℃~10℃輸送がネックになる。
⑦ フェア出展を契機に、いいとこを集めた新商品開発とか、一つの商品から年齢層に合わせた商品群開発が生まれれば素晴らしい。
⑧ オホーツクブランド、十勝ブランドと言われ、新しい取り組みと思われがちだ。本当のところは、こだわりの生産、自慢の製品について、いまある認証制度で、良質性を科学的に立証していくことである。
⑨ 確かにブランドとは買う人が判断し、自然につくものである。フェアでは、「オホーツクブランド商品です」ではなく、「オホーツクのモノです」でいく。
⑩ 生産者の顔を見せるには、こだわり栽培を見せる映像が有効である。美味しさを数値(糖度)のほか、どう表現するかを工夫したい。
⑪ 高い栽培技術に勝るものはないが、西オホーツクの「寒暖の差」は、農作物にとって貴重な自然の恵みであり、宣伝材料である。
⑫ 遠軽には寒暖の差で甘くホコホコのカボチャ(虹ロマン)があり、興部には新鮮な牛乳があり、フードフェアやFOODEXに向けて、若者向けにソフトクリームをコラボ開発していけないものか。
⑬ 西オホーツ専用のWebサイトを開設してフードフェアの取組を情報発信し、Web物産館として残していく。
次の会議は、北海道フードフェア終了後の11月に開催し、フェア出展総括を中心として商談・紹介相談し販路を広げるネットワークを話題にします。
(アグリ事業クラスターマネージャー・高橋達夫 記)