Author Archives: asanok

「中国におけるビジネス成功の秘訣」

北海道フード特区特別講演

─北海道フード特区と中国への海外展開─

修涞贵 中華全国工商業聨合会医薬業商会 会長

 

 中国ビジネスにおきましてご活躍されております中国大手の民営製薬企業「修正薬業集団」修涞贵様より、貴重なご講演を賜ります。関係各位にとり重要な情報、人的ネットワークが得られ、かつ、北海道フード特区の今後の事業展開にとっても大いに役立つことを期待しております。
ご多忙の折りとは存じますが、多数の皆様のご参加をお待ちしております。

※日時:平成24年4月26日(木) 15:00~17:00

※場所:京王プラザホテル札幌 3階 雅の間
   (札幌市中央区北5条西7丁目2-1 TEL 011-271-0111)

※主催:北海道経済連合会・一般社団法人北海道バイオ工業会・
NPO法人遺伝子栄養学研究所・食と健康ビジネス連携研究会

※後援:北海道経済産業局・北海道・フード特区振興機構・ノーステック財団・
北海道華僑華人連合会・HOFIA・HOBIA

※参加料:無料
お申込は4月23日(月)までにFAXまたはE-mailにてお願いいたします。
    お申込先   一般社団法人 北海道バイオ工業会
                              FAX : 011-747-1911
                        E-mail :jimu@hokkaido-bio.jp
 

 

 

アグリバイオ最新情報 2012 年 2 月 28 日

世界
農業の新たなビジョンの報告書が出た ISAAAは、遺伝子組換え作物2011グローバルデータをフィリピンで発表 「ニューグリーンバイオ」に関する国連報告書(BATS) 名古屋議定書に92カ国の署名達成

南北アメリカ
農業生産ブームのブラジル
TwinLink®社のワタの技術が米国での全権利を取得 Bayer CropScience社とTEXAS AGRILIFE社は小麦の品種改良に取り組む 西部大平原の農業生産者は、モンサントのDROUGHTGARDTMを植える準備を進めている

アフリカ
農業大臣がタンザニアは、遺伝子組換え栽培の準備ができていると言った
タンザニアは、遺伝子組換え作物の利用計画をバックアップ

アジア太平洋
オーストラリアの遺伝子組換え大麦試験は、期待の持てる結果だった
日本の科学者はイネの代謝に関する遺伝学に光をあてた
中国の農業副大臣は、遺伝子組換え技術の必要性をみている
インドは、Btワタの新品種を承認
オーストラリア遺伝子技術の規制局は、遺伝子組換え小麦と大麦の試験にOKを出した
遺伝子組換え作物に関するEUの承認の遅延
フィリピン地方公務員がバイオテクノロジーセミナーに参加

ヨーロッパ
ヨーロッパにおける遺伝子組換え作物の実地試験の規制:その概論
ヨーロッパの指導者は、遺伝子組換え技術はヨーロッパに必要と言っている
EUは、遺伝子組換えダイズ、MON 87701 x MON89788の輸入及び加工しても安全とした

世界
農業の新たなビジョンの報告書が出た
世界経済フォーラム(WEF)(独立した国際組織)は、行動指針を「農業の新たなビジョンを行動に移す:変換の始まり」と題する報告書をまとめた。「変換の始まり」は、国家の指導者たちが、世界レベルでまた各国レベルの両方での協力を加速し、拡大するのに役に立つ。報告書は、McKinsey and Companyと共同でWEFが農業イニシアティブのための新しいビジョンを打ち出すために作成したものである。
特に報告書の焦点は、「世界および地域の利害関係者が新たなビジョンの目標を達成するために取るべき具体的な行動が求められていることに呼応したもので、世界の経済成長、世界の食料安全保障と環境の持続可能性を市場原理に基づいて開発すること」にある。
農業の新たなビジョンは、次の3つの目標を10年間で20%改善する目標を設定している。:経済成長と機会、食糧安全保障と栄養、及び地環境の持続可能性。このイニシアティブは、26の世界中のパートナー企業によって先導されている。
この報告書は、以下のサイトからダウンロードできる。http://www3.weforum.org/docs/WEF_FB_NewVisionAgriculture_HappeningTransformation_Report_2012.pdf
ISAAAは、遺伝子組換え作物2011グローバルデータをフィリピンで発表

 遺伝子組換え作物の栽培は、2011年には1996年の170万ヘクタールから94倍の増加の1億6000万ヘクタールとなり、最近の歴史の中で最も速く導入された作物技術である。これまでの記録となる1670万農業生産者が栽培し、その90%以上が発展途上国の農業生産者であった。これらのデータは2012年2月7日に国際的ウエブサイトにハイライトを公表した国際アグリバイオ事業団(ISAAA)報告書43号(世界の遺伝子組換え作物の商業栽培に関する状況:2011年)にある。 アジア、アフリカ、ラテンアメリカの一連の発表の内、第一弾はハイアットホテル、マニラ、フィリピンで開催された。 ISAAAの創設者および会長Dr. Clive Jamesは、ISAAA報告書43号の著者でもあり、遺伝子組換え作物で成功体験を上げているブラジルなど発展途上国について述べた。フィリピンは、2011年に遺伝子組換え作物を60万ヘクタール以上の栽培をしたバイオメガ国にある。地元の科学界、地方自治体、非政府組織、民間企業、農業生産者、規制当局、メディア専門家のメンバーが公表に出席し、遺伝子組換え作物の導入の継続的な増加の喜びを表明した。 フィリピンでの遺伝子組換え作物からの大きな利益の確証をイサベラ州地方農業オフィサーのDanilo Tumamao氏が同州での2003年以来のトウモロコシ産業の発展をもって示した。Danilo Tumamao氏は、また州が旱魃耐性イネおよびトウモロコシ、冠水耐性イネ、耐病害虫性のBtナスなどの気候変動に特対応力のある他の遺伝子組換え作物の栽培に期待を寄せていると述べた。 政策計画担当農業次官Segfredo Serrano氏はまた、フィリピンの遺伝子組換え作物の商業化を10年の経験を共にしている。また農業次官Segfredo Serrano氏は、農務省の現代のバイオテクノロジーに関する非常に大きな関心は、フィリピン農業の特徴である島国で広大な土地はなく、様々な自然環境に対応するには技術の開発依存する必要があると述べた。更に彼は、「知的資源を利用」、即ちその成果である技術が必要であり、農業生産者や技術の恩恵を受ける利害関係者の能力向上の必要性強調した。 Emil Q. Javier博士、(国立科学技術アカデミーNAST)の長官は、歓迎の辞の中で政府の努力を通じてバイオテクノロジーの重要な進展があったことを繰り返し述べた。 「だから我々は、現代のバイオテクノロジーを応用して農業の近代化を行うことで継続した発展を期待している……そして最後にゴールデンライスが食卓に載ること; また遺伝子組換えBtナスが、そしてもちろんリングスポットウイルス耐性パパイヤパパイヤも食卓に載ることを期待している。」とも述べた。さらにフィリピンの農業バイオテクノロジーの発展には、第一に、植物産業局の規制ユニットを作り、恒久的に人材を配置し、適切な実験施設をも設け、あらゆる支援ができるようにすることだとJavier博士は、追加した。 閉会の辞で、Gil Saguiguit, Jr.博士(Southeast Asian Regional Center for Graduate Study and Research in Agriculture (SEARCA)の理事長)は、食品の生産性を向上させ、持続可能な農業を促進する技術と実践を支援するセンターの意向を表明した。彼はまた、広報の重要性と「バイオテクノロジーに関する真の姿を一般に広めることの重要性。」を強調した。 このセミナーは、 ISAAA 、NAST、Biotech for Life Media and Advocacy Resource Center (BMARC) 、 SEARCA. の共催で行った。

「ニューグリーンバイオ」に関する国連報告書(BATS)
「回復力のある人々、回復力のある惑星:選び甲斐のある未来」と題する報告で地球の持続可能性に関する高レベルのパネルが持続可能な発展を実践し、経済政策の中で維持することために56項目の勧告を表明した。2010年8月に国連事務総長によって設立され、22人のパネルメンバーは、フィンランドのTarja Halonen大統領と南アフリカの大統領Jacob Zumaが共同で議長を務めている。
「不況にさらに滑りこむ可能性のある中で、政策立案者はこの困難な時代をどう進むかについてのアイディアを渇望している。我々の報告書は、今世界を包つむ複数の危機があり、持続可能な開発これまでになく重要である。」と大統領Zumaが述べている。
「回復力のある人々、回復力のある惑星」の中では、では、持続可能性の問題について意思決定するのに不可欠なガイドとしての科学の重要性を強調している。更に「新しいグリーンバイオテクノロジー」が、「農業生産者が気候変動への適応、害虫に対する抵抗性を改善、土壌の肥沃度を復元して農村経済の多様化に貢献することを可能にする貴重な役割」を果たすと追加している。
プレスリリースは以下のサイトにある。http://www.un.org/gsp/sites/default/files/event_attachments/Addis%20Launch-Press%20Release.pdf. ダウンロードは以下のサイトから出来る。 http://www.un.org/gsp/report
名古屋議定書に92カ国の署名達成 16カ国が最近名古屋議定書に署名した。

議定書は、遺伝資源取得と生物多様性条約にその利用により生ずる利益の公正かつ衡平な配分へのアクセスに関するもので、これで合計92カ国となった。議定書に署名した最新の国は、カンボジア、チャド、コートジボワール、エジプト、エル
サルバドル、ギニアビサウ、ホンジュラス、アイルランド、ケニア、レバノン、モンゴル、ナイジェリア、モルドバ共和国、セネガル、タイ、ウクライナである。 議定書は、署名のために1年前に開いていたが、2012年2月1日署名のために閉鎖された。これは、50回目の寄託90日後に発効する。 「これらの91カ国と欧州連合(EU)の署名によって、持続可能な開発に関するユニークな法的手段が発効することになる。まだ署名をしていないすべての国に「地球上の生命の保全」を署名のために開いてからを20年目の記念すべき2012年までに署名することを要請する。」とAhmed Djoghlaf氏、生物多様性条約事務局長、が要請した。
プレスリリースは、以下のサイトにある。http://www.cbd.int/doc/press/2012/pr-2012-02-03-abs-en.pdf
南北アメリカ
農業生産ブームのブラジル
ブラジル政府の予測作物の面積は2010/11の6200万ヘクタールから2020/21には6800万ヘクタールになるとされている。最高の成長率は大豆とサトウキビと期待されている。生産ブームの契機の一部は遺伝子組換え品種の急速な導入による。
Celeresコンサルティング社によると遺伝子組換えトウモロコシは現在総面積作付面積の83%を占めると予想され、現在の65%を上回る。ブラジルは、米国よりもより多くの主要穀物生産国になると予想されるのは、米国が現在8%の成長率にあるのに、ブラジルは、ほぼ27パーセントの平均成長率だからである。2010年の世界の農産物の輸出におけるブラジルのシェアは9%と推定されているが、 これは過去最大で、10年前の5%だった。対照的に、これまでの輸出国である米国、カナダ、EU、オーストラリアなどはそのシェアは過去10年間停滞している。
詳しい情報は以下のサイトにある。http://www.fas.usda.gov/info/IATR/012412_Brazil/
TwinLink®社のワタの技術が米国での全権利を取得
Bayer CropScience社は、ワタへのTwinLink技術利用に関する米国環境保護庁(EPA)の登録を受けた。この新技術は、鱗翅目害虫への抵抗性とグルホシネートアンモニウム除草剤耐性の両方を複合させている。実用化時に当たりTwinLinkはGlyTolと、Bayer社のグリホサート耐性のスタック(重ね合わせ)をとして利用できるようになる。
Bayer社はTwinLinkとGlyTolをスタックした最初のワタの品種は、2013年までに米国で実用化され、一方、主要輸入国の規制当局の承認は、申請中である。現時点では、TwinLinkは、オーストラリア/ニュージーランド、ブラジル、カナダ、米国で承認されている。追加の承認は、世界各地で規制当局に申請中である。
詳しくは以下のサイトにある。 http://www.bayer.com/en/news-detail.aspx?newsid=15650
Bayer CropScience社とTEXAS AGRILIFE社は小麦の品種改良に取り組む Bayer CropScience社とTEXAS AGRILIFE社(テキサスA&M大学システム、College Station、テキサス州の一部)が、小麦品種改良と商業化に関する契約を締結しました。目標は、現在小麦生産に不利な地域で生産できるようにすることである。 研究チームは、収量増加とともに、旱魃耐性、病害抵抗性と品質向上に品種改良の焦点を当てる。小麦の急速な遺伝的改良を促進するための分子育種ツールの開発は、従来法と現代育種法の両方の組み合わせで行われる。
プレスリリースは、以下のサイトにあります。 http://www.press.bayer.com/baynews/baynews.nsf/id/EDB866CA86DF6E0CC12579A7003BCE80?open&ccm=000
西部大平原の農業生産者は、モンサントのDROUGHTGARDTMを植える準備を進めている モンサント社のDroughtGard™ハイブリッドの農場試験が米国の西部大平原で、この春開始される。この試験の承認は、旱魃耐性形質品種が2011年12月米国農務省の規制緩和後にモンサント社に出された。 DroughtGardハイブリッドは、農学的推薦特性に加えて旱魃耐性の特性を持っているGenuity®コーンに属している。 2012年春の試験では、モンサントはGenuity®VT Triple PRO®, Genuity® VT Double PRO® 及び Roundup Ready® Corn 2をDroughtGardハイブリッド用農業形質品種の品揃えとして計画している。 「DroughtGardハイブリッドは、試験において強力な性能を示し、競合製品を上回る利点を実証している。」また「我々のこの時期の農場試験は、農業生産者がこれらのハイブリッドの性能を見るために、そして、我々が商業的意思決定をできるような情報のフィードバックを得られることに焦点を当てている。」とDroughtGardハイブリッドマーケティングのリーダーのMark Edge氏が述べている。
原報告は、以下のサイトにあります。 http://monsanto.mediaroom.com/index.php?s=43&item=1020
アフリカ
農業大臣がタンザニアは、遺伝子組換え栽培の準備ができていると言った
農業、食料安全保障と協同組合担当大臣、Jumanne Maghembe教授は、タンザニアは、遺伝子組換え作物を導入する準備ができていると2012年2月6日Dar es Salaamでの国際会議で参加者に語った。
「我々は岐路に立っており、科学への扉を閉じないようにすることが重要だとしている。また、我々が何かに自分自身を閉じるべきではないことがますます明らかになりつつある。」とも述べ、更に「気象パターンが変化して突然、すべての雨が、一週間に降ってしまうことが起こることに対応して、新しい作物を開発する必要がある。」とも彼は言った。
東部·南部アフリカにおける穀物農業システムの持続的強化に関する会議が、国際熱帯農業研究所(IITA)の主催で開催された。それには18の国際研究機関からの参加者が出席した。
タンザニアは現在、バイオセーフティ規制の枠組みに焦点を当てて、遺伝子組換え作物を許可するかどうかを議論している最中である。
詳しい情報は以下のサイトにある。 http://allafrica.com/stories/201202070750.html
タンザニアは、遺伝子組換え作物の利用計画をバックアップ
タンザニアは、遺伝子組換え作物の研究を開始するための初期措置を講じている。これらの初期手順では、農業省と遺伝子組み換え作物が国内で承認されるにあたって、農業生産者と消費者を保護する安全法に関する担当副大統領との議論が含まれている。
農業大臣Jumanne Maghembe氏によると、このアクションの目的は、農村コミュニティのために農業を近代化し、経済成長を促進することである。彼はまた、「特に不確実な気象パターンに直面しているこの時には、遺伝子組換え作物の使用に厳格であった時代は終りだ。」と述べた。
詳細は以下のサイトにある。 http://allafrica.com/stories/201202140152.html
アジア太平洋
オーストラリアの遺伝子組換え大麦試験は、期待の持てる結果だった
オーストラリア植物ゲノム機能解析センター(ACPFG)の研究者は遺伝子組換え大麦の圃場試験ではよい結果があったといっている。 Corrigin、西オーストラリア州での最初の年の試験では、耐塩性品種の可能性を試験している。
ACPFG研究者Stuart Roy氏によると低塩濃度の地域では、遺伝子組換え大麦が非組換え大麦よりも20から30%高い収量が得られ、より高い塩濃度地域では、収量が50から70%植物個体あたりの穀粒収量が向上した。とのことである。
原報告は、以下のサイトにある。http://sl.farmonline.com.au/news/nationalrural/grains-and-cropping/barley/gm-barley-trial-success/2430826.aspx
ACPFGの中央拠点はアデレード大学のウェイトキャンパスにあり、研究拠点は、南オーストラリア州、クイーンズランド州、メルボルン大学にある。
日本の科学者はイネの代謝に関する遺伝学に光をあてた
日本の独立行政法人理化学研究所植物科学研究センターの科学者たちは、彼らが開発した高度な質量分析パイプラインを使用して米粒の代謝化合物を分析するために大規模な研究を行った。チームは、アミノ酸、脂質、フラボノイドを含む131米代謝物を同定することができた。彼らはまた、代謝物のレベルは主に環境要因によって影響されることが分かった。その結果は、選択的に
特定の代謝産物の生産を増加させた品種を育種するために利用出来るので、作物の栄養価を高めるために使用することができる。
詳細は以下のサイトにある。 http://www.riken.jp/engn/r-world/info/release/press/2012/120208_2/index.html
中国の農業副大臣は、遺伝子組換え技術の必要性を認識している
発展途上国では、食料安全保障を強化、農業生産者の収入増加、貧困根絶が重要である。農業における遺伝子組換え技術の応用で高収量と病害虫耐性のある新品種の育種を加速することができる。Li Jiayang博士(農業副大臣、中国農業科学アカデミー(CAAS)の理事長)は、クライブ·ジェームズ博士( 国際アグリバイオ事業団、ISAAAの創始者、会長)とRandy Hautea,博士(ISAAA、ISAAAグローバル·コーディネーター)との2012年2月9日の北京での会合で同じ考え方であることを認めた。
ジェームズ氏は、遺伝子組換え技術が発展途上国における食糧安全保障を確保するために極めて重要な方法であると述べた。ブラジル、アルゼンチン、インドは農業バイオテクノロジーにより多くの投資を行っている。これらの地域では、遺伝子組換え作物の品種と栽培面積数は毎年増加している。スペインなどEU諸国はまた、農薬の使用を削減し、食糧生産を増加させる組換えトウモロコシとジャガイモ栽培を推進している。ジェームズ氏は、疫病耐性ジャガイモとゴールデンライスなどの遺伝子組換え作物は、世界からより大きな注目を集めると述べた。
双方はまた、G20会議とバイオセーフティが共通の関心分野であるとして、これらについて意見交換を行った。この会議にはまた、Wang Ren 教授( Vice President of CAAS, Lin Min教授( Director-General of Biotechnology Research Institute of CAAS )及び Huang Dafang 教授( Director of China Biotechnology Information Center.)が出席した。
このニュースは、以下のサイトにある。 http://www.moa.gov.cn/zwllm/zwdt/201202/t20120210_2479195.htm
インドは、Btワタの新品種を承認
インドの遺伝子工学承認委員会(GEAC)は、公共および民間機関の協力により開発されたBtワタの新品種の商業栽培を承認した。新品種は、以前に実用化されたBtワタの収量に比べて30%の収率を増加すると期待される。開発者は、地元のワタ品種Sankar6 とSankar8にBacillus thuringiensisから害虫抵抗性遺伝子を挿入することにより、新品種を作成した。
「Sankarに導入したBt遺伝子は、より環境に優しく、しかも我々の気候に適している。我々は、これが他のBtワタ品種に比べてより害虫抵抗性であることを期待している。この品種はより大きなワタのサイズを与えるとともにその数も増えると期待される。」とRaghavendrasinh Jadeja氏(インドにおけるBtワタの進歩的な農業生産者)は言った。
詳細は、以下のサイトにある。http://article.wn.com/view/2012/02/16/Centres_panel_approves_new_Bt_Cotton_seed/
オーストラリア遺伝子技術の規制局は、遺伝子組換え小麦と大麦の試験にOKを出した
遺伝子技術規制局(オーストラリア)は、穀物の栄養素、成分組成、病害耐性、ストレス耐性を遺伝的に変更した遺伝子組換え小麦と大麦の系統に限られた、管理された開放試験承認を連邦科学産業研究機構(CSIRO)に出した。
試験は2012年5月と2017年6月からオーストラリア首都特別地域の1つのサイトで行われる。そこで圃場条件下で栽培した組換え小麦と大麦系統の農業生産力と穀粒の質を評価する。組換え小麦と大麦は、市販のヒトの食品や動物飼料に使用されない。
決定の詳細は以下のサイトにある。http://www.ogtr.gov.au/internet/ogtr/publishing.nsf/Content/dir111
遺伝子組換え作物に関するEUの承認の遅延
EuropaBioは、「安全な遺伝子組換え作物に関する承認の不当な遅延」に関する文書を公表した。この中には、EUの承認プロセスの意思決定段階にある申請中の製品のリストが含まれている。結果は、法的に定められたスケジュールと管理実践の間に矛盾があることを示している。
文書は、2005年にEFSAの承認を得ており、委員会は最大2ヶ月間の制限処理時間にもかかわらず、上訴委員会で投票を何時するか決まっていない1507のトウモロコシの例を挙げている。以前に委員会レベル(最大裁定日数は3ヶ月で設定)で投票をするのに1452日間要した先に例がある。
文書を以下のサイトからダウンロードできる。
http://www.europabio.org/sites/default/files/position/gm_approvals_status_february_2012.pdf
フィリピン地方公務員がバイオテクノロジーセミナーに参加
フィリピン、パンガシナン州政府から200名以上職員が、パラワン島プエルトプリンセサで2012年2月17日の「気候変動時機における食料安全保障と持続可能な農業に向けた農業バイオテクノロジーに関するセミナー・ワークショップ」でバイオテクノロジーとBtナスについて学んだ。
科学者や規制当局は、以下について議論を重ね、紹介をした。即ち、フィリピン及び世界の遺伝子組換え技術シナリオ;遺伝子組換え技術の科学的基礎及び応用、フィリピンでの規制の枠組み、公共部門の取り組み、遺伝子組換え作物の世界的な可能性とそのインパクト。また、農業生産者側の話題提供者から遺伝子組換えトウモロコシの栽培の経験とパートナーシップについての話もあった。
参加者は自州の農業生産者へのBtナスの導入に関心を表明した。ワークショップでは、パンガシナン州当局は、主要な利害関係者の間でバイオテクノロジーの利点とポテンシャルの認識と理解を高めるために地域の人々に情報を提供するアウトリーチ活動の必要性があると結論した。同様に、地域の政策立案者は、遺伝子組換え技術の進歩のための要件として、遺伝子組換え技術に
関する適切な政策を決めることである。フィリピンの農業発展のツールとしての遺伝子組換え技術を認識し、冠水や乾燥耐性また病害虫耐性のある作物の商業化に期待をかけていた。
ヨーロッパ
ヨーロッパにおける遺伝子組換え作物の実地試験の規制:その概論 ヨーロッパの実地試験の規制についての概論がSonia Gomez-Galera氏らによってPlant Biotechnologyに掲載された。報告書によると、EUの実地試験規制は、最も厳しいものである。しかしながら、EUで行われ、どの組換え作物の試験報告からは負の環境影響なかった。 したがって、著者らは、以下のように勧告している。即ちEUは、遺伝子組換え作物に関連するリスクは、「これまで各国及び地方政府によって提示され、強制されてきた狭い制限に閉じ込めていた許容レベルは減少すべきである。即ち、同等の従来種の作物を栽培することのリスク以上のものはない。」とした。著者らは、国及び地方の意思決定プロセスへの関与が官僚の複数の層を追加することでプロセスをより複雑にしている。」と強調している。
概論は以下のサイトからえられる。 http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1467-7652.2012.00681.x/full
ヨーロッパの指導者は、遺伝子組換え技術はヨーロッパに必要と言っている
ヨーロッパは食糧生産の問題に対応するために新しい技術を必要としている。「ヨーロッパで新技術の可能性の錠前を解除しなければ、農業生産者は、これから直面する食糧生産の課題においてその役割を果たすことができなくなる。」とJulian Little,博士(農業バイオテクノロジー評議会の議長)は、述べている。
全国農業者組合(NFU)のAndrea Graham博士はこれに加えて以下のように述べた。「残念なことに、英国の農業生産者は、今ではヨーロッパ以外では当たり前のことになっているある種のバイオテクノロジー(遺伝子組換え技術)に手をつけることを拒否し続けている。これは、世界市場での競争力へのインパクトまた一方、この新技術による潜在的な環境上の利点および他の肯定的な特性を失っている。我々は、ヨーロッパでの遺伝子組換え作物関する科学的根拠に基づく意思決定プロセスを早急にもち、英国の農業生産者が、現在および将来の課題を解決するためのツールボックスの一つとして、この技術を取り込めることを許容すべきである。」
この報告は、以下のサイトにある。http://www.abcinformation.org/index.php?page=news#114
EUは、遺伝子組換えダイズ、MON 87701 x MON89788の輸入及び加工しても安全とした
遺伝子組換え生物に関するEFSAパネルは、「遺伝子組換えダイズMON 87701 x MON89788について加盟国が提起した科学的なコメントに対処し、これから利用者となる関係からみて、人間と動物の健康と環境への影響は、対応する従来種と同等の安全性を示す情報がある。」という判決を下した。
この遺伝子組換えダイズ品種は、食品や飼料としての使用、輸入および加工処理に関するリスク評価を行った。この品種は、害虫抵抗性及び除草剤(グリホサート)耐性を二つの品種、MON 87701 x MON89788の従来の交差法で育種したものである。この第一代種(F1)は、遺伝子を1コピーあるか新しく導入された形質に関して、半接合体(二倍体中に対をなさない染色体がある状態)である。
リスク評価の詳細は以下のサイトにある。http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2560.pdf

『農業商業栽培の現状と将来』 世界そして北海道

アグリ&フーズ研究部会 講演会
『農業商業栽培の現状と将来』 世界そして北海道
2012年3月20日 14時~18時
北海道大学 学術交流会館 第1会議室

プログラム
14:00  開会 挨拶  吉野次郎理事長

14:10~15:10
1)  遺伝子組換え作物栽培は、29カ国の農業生産者1,670万人と1億6,000万ヘクタールとなった。     冨田房男 名誉理事長
15:10~15:40
2)フィリピンでの遺伝子組換え作物栽培をみて
 その1 フィリピンの農業生産者との懇談から  西南農場(有) 代表  宮井能雅

休憩 15:40~15:50
15:50~16:50
2)  北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区の指定と北海道農業の現在と将来
道経連の描く北海道の農業の現在と将来
北海道経済連合会 常務理事 浜田剛一

16:50~17:20 (各15分)

4)フィリピンでの遺伝子組換え作物栽培をみて
 その2 ゴールデンライスの状況        大舘農場 代表 大舘国昭
 その3 遺伝子トウモロコシの栽培       (株)丸葱馬場農場 馬場広之

17:20~17:40   総合討論
17:40~17:50  閉会の辞  
 

アグリバイオ最新情報 2011年12月

 世界
作物収量の緩慢な増加が世界レベルでの食糧安全保障に影響を与えるGM作物の健康影響評価によると、GM作物は、健康に有害作用を示さない発展途上国で農家の農産物収量を改善するアグリバイオテク
 

南北アメリカ
アルゼンチンでの遺伝子組換作物の15年後の経済的影響
バイオ燃料に関する日米遺伝学・化学研究
エコノミスト誌: バイオテクノロジーは、農作物産出高向上に関与できた
University of California, Riversideの科学者達は旱魃耐性作物造成の青写真を見出した
アルゼンチンは、GMトウモロコシ品種DP-098 140の栽培を承認した
栄養価の高いGMダイズは、USDAで規制撤廃された
 

アジア太平洋
BIOTECHTOONS;バイオテクノロジーの有用性と可能性を表現した論説カートゥーン
科学者は、アジアで茶色ウンカに共同で戦う
GMOスクリーニングのための新しい分析法
フィリピンは、ジェノミクスを利用した開発挑戦にステップアップする
中国がGMOについてのコンセンサス文書を公開
オーストラリアの科学者は、GM小麦研究を強化
カッサバの大規模なゲノム配列決定のための協同研究
イネの品種改良を早めるために栽培種と野生種の50の塩基配列をやり直した
中国のGM小麦の展開
 

ヨーロッパ
上級裁判所は、フランスの遺伝子組換え禁止は、不法であると公表
GM作物の導入に対するヨーロッパの農家の対応
 

研究
GMトウモロコシが離乳したての動物ブタにある食事の影響
科学者は、BT毒素の働きバチに対する影響を評価した
大麦遺伝子群を発現している遺伝子組換え桑は、ストレス耐性を強化した
科学者は、ジャガイモ・ウイルスY抵抗性の源として、野生のジャガイモを使った
多重抵抗性遺伝子は、ジャガイモの葉枯れ病に幅広い抵抗スペクトルを与える
 
組換え作物範囲外の話題
ダイズの成分がガン放射線療法の効果を強化
 

世界
作物収量の緩慢な増加が世界レベルでの食糧安全保障に影響を与える作物収量の増加がより緩慢になっており、これが世界レベルでの食糧生産の未来に深刻な影響を与える。 特に、デンマーク、フランス、フィンランドやスイスのようなヨーロッパ諸国での収量増加の潜在力があるにも拘わらず収量が減少していることが目立ってきた。スイスのチューリッヒのETHの Robert Finger氏が食糧安全保障について俯瞰した論文「作物収量のギャップをなくそう」をNature誌に発表した。
 


Finger氏は、市場を機材、肥料とこれらに関連した投資の意欲減少による寄与因子と考えた。 また、環境破壊を減少することを狙った農業政策もまた収量の成長を減らすように働くとした。 十分な世界レベルでの十分な食糧生産を確実にする収量ギャップを埋めるために、Finger氏は特に低い収入国におけるより大きなインセンティヴを提案している。

原報告は以下のサイトにある。http://www.nature.com/nature/journal/v480/n7375/full/
 

GM作物の健康影響評価によると、GM作物は、健康に有害作用を示さない長期及び数世代にわたる動物へのGM飼料が与える健康への影響評価試験:journal Food and Chemical Toxicologyに発
表された総説によるとGM作物は、栄養学的にその非GM親作物と同じであり、食品としても飼料としても同等に安全であると発表された。

英国のNottingham大学のSnell Chelsea氏と共同研究者は、GMのトウモロコシ、ジャガイモ、大豆、米またはライ小麦を含んでいる飼料投与の動物の健康に与える効果に関する24の研究データを集めて総合的に検討した。一般的に、統計的に有意な違いがある因子はなかった。少しの違いはあったが、通常の変動の範囲内で、生物学的であるか毒物学的に意味のある違いはなかった。

90日間のOECD 試験指針適切であり、GM飼料の健康への影響をみるのに適切で、十分と判断できた。基礎研究での実験指針を調和させることが評価研究の質を上げると勧めた。
原報告は以下のサイトにある。http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0278691511006399
発展途上国で農家の農産物収量を改善するアグリバイオテク
スイスの持続的農業のためのSyngenta財団のVivienne M Anthonyと Marco Ferroniの両氏が、発展途上国の農家の農産物収量を改善するのにアグリバイオテクが重要な役割を果たすと報告した。アグリバイオテクが、発展途上国、特に中国、インドと他のアジア、アフリカ中・南部で急速に導入されている。分子育種が研究進展を支援したがその後の新しい品種の導入は遅かった。そこで著者らは助けました、しかし、新しい種類の発散は同時に遅かったです。 このように、著者は作物遺伝学の成果である種子が農家に行き渡るシステムの改善が必須であると勧めている。
詳細は以下のサイトでご覧ください。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0958166911007312.
 
南北アメリカ
アルゼンチンでの遺伝子組換作物の15年後の経済的影響
鉄工所財団の上級独立研究者Eduardo Trigo博士とCEOグループは、最近「アルゼンチンでの遺伝子組換作物の15年後の経済的影響」と題する報告を行った。研究によると、GM作物の導入によって生じた1996~2010年の間の総利益は、723億6300万米ドルになる。生み出された利益は以下のようにまとめられる。
グリホサート耐性ダイズ、利益は651億5300万米ドルであり、生産コスト(主により少ない耕起と従来より少ない選択的な除草剤使用による)の引き下げに起因するものが32億3100万米ドルと栽培面積の拡大によるものが619億1700万米ドルである。 増加した利益は、農家へ72.3%、輸出税と他の税としての政府へ21.3% ? そして、技術の提供者(種子と除草剤)へ6.5%の分配率となる。

トウモロコシ、害虫抵抗性と除草剤抵抗性技術は53億7500万米ドルの総利益に対して、農家へ68.2%、政府への11.4%と技術の提供者(主に種子)への20.4%の分配率だった。
害虫抵抗性と除草剤耐性ワタでは、全利益18億3400万米ドルに対し、農家へ96%、技術の提供者(種子と除草剤)へ4%の分配率だった。

「アルゼンチンの組換え技術の導入は、疑いなく非常に成功だった」と、ArgenBioの専務取締役、Gabriela Levitus氏が述べている。は)は言いました。 「弊社製品が勝ち残り、しかも国際的な価格がよかったが、アルゼンチンがまさにそれを受け入れる準備ができていたからである。世界クラスの育種家がおり、訓練されて革新的な農家、そして、そこには先駆的な管理システムを作り出す政治的意思がはたらき、これらが当初からアルゼンチンにGM作物を安全に導入することを保証したからである。」とも述べた。
原報告は、以下のサイトで読めます。
http://www.argenbio.org/adc/uploads/15_anos_Estudio_de_cultivos_GM_en_Argentina.pdf
 
 バイオ燃料に関する日米遺伝学・化学研究
米国(アイオワ州立大学、カリフォルニア大学デイビス校とロサンゼルス校、とニューヨークにあるBoyce Thompson植物研究所)の大学と日本(東京大学、大阪大学と京都大学)がSamuel Roberts財団と協力のもとで低炭素社会に向かう技術開発することを始めた。科学者達は、澱粉より強いエネルギーを効率よく作れるよりそして良質な脂質を生産するように植物を改変する事を含むさまざまの研究を実施する。このように、より効果的なしかも良質なバイオ燃料、バイ
オ燃料よりも費用対効果がよいバイオ化学製品を生産するために、これらの植物が利用される。
「我々は、よりよく生物学(植物の)を理解して、それをポジティブな特質を予測する観点からのより実現性の高い科学としようとしている。」と、生化学、生物物理学と分子生物学のBasil Nikolau教授が述べた。また更に「それらの得られた知見を利用して、我々が望むように植物を変えられる。」と述べた。
この詳しい情報は、以下のサイトで得られる。 http://www.news.iastate.edu/news/2011/dec/nikolau
エコノミスト誌: バイオテクノロジーは、農作物産出高傾向に関与できた
オハイオ州立大学農業経済学Carl Zulauf教授は、直線型形収量傾向にある統計証拠が示すところはバイオテクノロジーが生産を飛躍的に増加させるのに一役担っていることを示しているという報告を発表した。 彼はトウモロコシ、ダイズ、ワタ(米国で最も広く植えられている三種の組換え作物)の収量を調査して、まだ組換え品種のない11種の従来作物のそれとを比較した。収穫量について比較した彼の結果では、米国ですでに組換え作物が商業化された1996-2011の14種の作物の収量データーは、従来育種技術だけが使われた1940-1995年と比較して高い値を示した。

Zulauf教授によると「1996年以後の三種の組換え作物の収量は、増加傾向を示している二に対して組換え品種が限られているものはその半分よりも少なかったことがこの分析でわかる。」としている。 「バイオテクノロジーがトウモロコシ、ダイズ、ワタの高い収量傾向の理由であるとこの調査から言えないが、直線型形収量傾向が関係があるという結論に矛盾しないことを、示している。」述べている。
原報告は以下のサイトにある。 http://cornandsoybeandigest.com/seed/biotechnology-could-contribute-field
crop-yield-trends. 全報告文は以下のサイトから取れる。 http://aede.osu.edu/biotechnology-and-us-crop-yield
trends.
 
University of California, Riversideの科学者達は旱魃耐性作物造成の青写真を見出した
Sean Cutler氏を代表とするUniversity of California, Riversideのチームは、旱魃耐性作物造成のための青写真を見出した。
植物が旱魃にさらされると、レセプターと呼ばれている一連のタンパク質を活性化することによってストレスと戦って、生き残りを図る。 レセプターは、アブシジン酸というストレスホルモンで活性化される。そして植物が生き残るためのさまざまの有益な変化にもたらす。 その中には、脱水を避けるために、成長を一時的に停止して、水の消費を減少させるために葉面のガード細胞を閉じるなどがある。
「レセプターは細胞の指揮者で、アブシジン酸受容体はストレス寛容性を引き出す特定の交響曲を演奏することになる。」と、Cutler氏(University of California, Riverside のゲノムバイオロジーに関する研究所のメンバー)が言った。また 「どのように自由にオーケストラを動かすかがわかってきた。」と言った。
Cutler氏とその共同研究者のカトラーとアブシジン酸受容体の機能の発見は、その旱魃ストレス耐性植物開発に重要なものであるところから「2009年度の重要進展事項」選ばれた。この発見によって旱魃耐性作物の開発が現実味を帯びてきた。
プレスリリースは以下のサイトにある。 http://newsroom.ucr.edu/2807.
 

アルゼンチンは、GMトウモロコシ品種DP-098 140の栽培を承認した
GAT4621(グリフォセート・アセチルトランスフェラーゼ)とZM-HRA(改変トウモロコシ由来アセト乳酸塩シンターゼ)を含むGMトウモロコシ品種DP-098は、アルゼンチンでの商業化が承認された。 トウモロコシは、グリフォセートとアセト乳酸塩シンターゼ除草剤(例えばスルホニル尿素とイミダゾリノン)に対して耐性を示す。
承認書は、以下のサイトにある。
http://www.minagri.gob.ar/site/agricultura/biotecnologia/55OGM_COMERCIALES/index.php
 

 

栄養価の高いGMダイズは、USDAで規制撤廃された
モンサントのVistive(r)Gold soybeansとして登録されていた MON 87705、が米国農務省(USDA)の規制撤廃承認を受けた。この遺伝子組換えダイズは、 飽和脂肪をかなり少なくし、モノ不飽和脂肪を増加したダイズ油を生産できる。
「Vistive(r)Goldダイズの入手については、農家が栄養的に改善されたダイズ油の経済的で持続可能な源を消費者と食品会社に届ける体制がすぐできるようになる。」とし、また、モンサントの世界的なテクノロジーが食品規格の形質をリードするともJoe Cornelius氏が言った。
このこのUSDA規制撤廃は、米国における規制プロセスを完了させるものであり、モンサントが重要なダイズの輸出の必要な規制管理を得るまで厳しい指針のもとで圃場試験と種子の生産を米国内で行えるものとするものになる。食品医薬品局は、2011年1月に協議プロセスを完了した。 この品種は、また、カナダでも使用することが承認された。
ニュースリリースは以下のサイトにある。 http://monsanto.mediaroom.com/vistive-gold-usda-deregulation 規制に関しては、以下のサイトでみれる。 http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/FR-2011-12-16/pdf/2011-32323.pdf
 

アジア太平洋
BIOTECHTOONS;バイオテクノロジーの有用性と可能性を表現した論説カートゥーン遺伝子組換え作物の有用性と可能性が、「BiotechTOONS」で芸術的な、二次元の論説カートゥーン(漫画)で表された: バイオテクノロジーに関する漫画家のためスト」は、フィリピンで2011年11月の第7回ナショナルバイオテクノロジーウイークの一部として開催された。コンテストは国際アグリ事業団(ISAAA)、農業の大学院学習及び研究のための東南アジアバイオテクノロジー情報センター(SEARCA BIC)とフィリピンの国際カートゥーン、コミックス、aとアニメーション社(PICCA)との共同主催として行われた。 BiotechTOONSは、遺伝子組換え作物の有用性と可能性にたいするフィリピンの漫画家の展望をとらえた。
コミックからシュールなものまですべての分野にわたったが、遺伝子組換え作物が農業への顕著な貢献をして、また将来への可能性を持つというメッセージをすべての作品に表されていた。BiotechTOONSエントリは、持続可能な農業、より安全な食用作物、食糧不安との戦い、気候変動の影響と戦って、農家の収入の増加、遺伝子組換え作物の利用を通してのより楽しい将来を次世代に提供するとの話題をカバーした。
現在フィリピンで栽培が許可されている遺伝子組換え作物であるGMトウモロコシがBiotech TOONSで繰り返されている主題です。今後有望な Btナス、ゴールデン・ライス、Btワタと熟成遅延性ウイルス耐性パパイアなどのGM作物が賢いキャラクターとして姿を現した。 一部の漫画家も旱魃や洪水に耐性作物をユーモラスな芸術表現を通して気候変動に強力な遺伝子組換え作物を開発する際の現代のバイオテクノロジーの力を強調して表現していた。

科学者は、アジアで茶色ウンカに共同で戦う
茶色ウンカ(BPH)とBPHによって伝搬するウイルス病に対する抵抗を強化するさまざまの戦略に取り組むために、いろいろの国からの研究者がIRRI(International Rice Research Institute)に集まった。 BPHは、過去5年南及び東南アジア諸国で流行を引き起こした。 会議に参加した研究者は、中国、インド、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムと日本出会った。
参加者は、さまざまのBPH懸念に対処するために異なるBPH問題提起と個々の活動を提示した後に、the Global Rice Science for Partnership(GRiSP)に計画を提案をすることとなった。提案した計画には、マーカー利用戻し交配育種の利用や他のゲノム・ツールの使用を含めてある。農家に配布できる育種材料を開発するための知識ベースによる速い育種プラットホームを確立しようとするものである。

IRRI所長代理Achim Doberman氏は、農家と消費者の要望に応える生産物指向型のアプローチを出すよう研究者に要望した。
原報告は以下のサイトにある。http://irri.org/news-events/irri-news/partnership-to-achieve-brown-planthopper-bph-resistance-begins.
 

GMOスクリーニングのための新しい分析法
中国の科学者は、食品または食事に存在するGMOを検出する新しいスクリーニング方法を開発した。 この新しいスクリーニングアプローチは、90上の承認GMO品種に使うことができるQuadruplex PCR分析である。 それは、およそ80の目標コピーの探索ができる高い特性と感度がある。 米国穀物検疫所、Packers and Stockyards Administration(GIPSA)の実用プログラムから得た人工GM試料をについて開発された分析法が、うまく使えることがわかった。
分析方法の研究報告は以下のサイトにある。http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0308814611016803.

フィリピンは、ジェノミクスを利用した開発挑戦をステップアップする
フィリピンのローカル科学界のメンバーは、フィリピンのゲノムセンター(PGC)の記念すべき創設をするために、2011年11月28日に会合した。 PGCは、2009年フィリピン大学(UP)につくられていた。
PGC所長Dr. Carmencita Padillaによると、PGCは「持続可能な基盤を建設するために、科学者と研究者のコアグループをつくり、フィリピン及び海外の科学センターとの協力と協同研究を行ってきた」とされる。
フィリピン大学(UP )学長Alfredo Pascual氏は、歓迎挨拶の中で、PGCのホストになることに自信があり、これが大学にとっての一里塚になると言った。大学は、ゲノミックスを通して役に立つ解決法を生み出すことができるとも言った。 一方、フィリピン科学技術省長官Mario Montejo氏は、その基調演説において科学技術省、UPと科学界が一体となってPGCの活動を支えると言った。
PGCの国際顧問委員会のメンバーも、「ゲノムセンターの設立に当たっての課題と機会」について講演した。そこで 健康、農業、薬発見とバイオエネルギーのための生物多様性、法的課題と民族性とゲノミクス研究に関連した倫理、法律、社会問題は、PGCの優先順位の高い領域であるとした。
詳細は、以下のサイトにある。 http://www.pgc.up.edu.ph for more information. http://www.bic.searca.org または e-mail bic@agri.searca.org. のサイトにはフィリピンのバイオテクノロジーの新しいものが紹介されている。
 

中国がGMOについてのコンセンサス文書を公開
中国は、農業省科学との技術開発センターが編集翻訳したGMOコンセンサス文書(第1巻)を公式発行した。OECD(経済協力開発機構)によって書かれた本は3部から構成されている。: (1) 米、小麦、トウモロコシ、ワタ、ダイズとカノーラの生物学に関するコンセンサス文書、(2)これらの作物の新しいGM品種についての重要な食物/飼料栄養分と反栄養分に関するコンセンサス文書と(3)Bt-作物の安全情報に関するコンセンサス文書GMOs 管理室の中国語の報告は以下のブログサイトにある。http://aqpjcn.blog.163.com/ .
 
オーストラリアの科学者は、GM小麦研究を強化
オーストラリアの連邦科学工業研究機構(CSIRO)は、遺伝子管理室に232のGM小麦品種と41の大麦品種を申込んだ。首都地域での最初のGM作物実地試で「雨水依存」、旱魃の起こりやすい、真菌類による病気の起こりやすい環境でどれくらいうまくいくかを証明することになった。
そのうえ、CSIROは、小規模のヒトと動物への食用試験をGM小麦から小麦粉を作ってテストする許可を求めている。 その提案は、以下のようになる: 「CSIROの管理下で慎重に制御された、小規模の動物と人間の栄養的な食用試験を数種のGM小麦と大麦品種に由来する粉で実施するものである。」
CSIROは、ヒトでGM作物を試験する具体的な計画がないと強調した。 「研究プロジェクトがそのステージに至れば、我々はヒト試験を行う許可を申込んだ、しかし、我々にはヒト試験を今行う案はない。」と、報道官のOwen Craig氏が述べた。
全文は、以下のサイトにある。 http://www.allaboutfeed.net/news/australian-scientists-push-for-gm-wheat12472.html?cmpid=NLC|AllAboutFeed.net|25-nov-2011|Australian%20scientists%20push%20for%20GM%20wheat
 
カッサバの大規模なゲノム配列決定のための協同研究
2009年の熱帯農業研究センター(CIAT)からの最初のカッサバゲノムのドラフト配列の発表に続いて、CIATとShenzhenにある北京ゲノム研究所(BGI)の間の新しい大規模共同のプロジェクトで地域固有種、改善した品種、実験的な品種、野生種を含む5,000カッサバ遺伝子型の塩基配列を決定した。
CIATの作物研究部門Joe Tohme博士は、エコ効果的な農業の研究を通して熱帯地方の飢えと貧困を軽減するセンターの使命にむけての協力の重要性を強調した。 「この協同研究は、カッサバ研究を押し上げて、何百万もの小自作農農民のために作物改善を速める先例のない機会を意味する。」と、彼は言った。 「この作業はカッサバの重要性を確立するのも助け、この研究の正しい認知と研究支持が正しいとの評価を与えることになる。」とも言った。
この新しいイニシアティブで、科学者はアフリカとアジアへの米州にその起源があることと価値ある情報からこの作物の進化とアメリカ起源からアフリカやアジアへの分布についてより良い理解を得るとともに育種家が新しい生産システム、新しい市場、そして、気候変動への適合のために新しい特性を探したり、変更するために役に立つ必要な情報をもつようになる。
しい情報は、以下のサイトにある。 http://en.genomics.cn/navigation/show_news.action?newsContent.id=8957

イネの品種改良を早めるために栽培種と野生種の50の塩基配列をやり直した北京ゲノム研究所(BGI)は、によってresequencedされました栽培種と野生種の50の塩基配列をやり直した。 Nature Biotechnologyにも出版される研究は、イネゲノム全体の変化パターンを調査して、650万の高品質シングルヌクレオチド多形性(SNP)を得た。
「高品質の変化データは、機能バリエーションの識別を容易にして、マーカーを使った育種と遺伝子マッピングに役立。」と、報告の筆頭著者であるXun Xu、BGIの副所長が言った。
この研究で得たデーターは、イネの作物化の歴史とイネの品質と収量を改善するための農学的に重要な遺伝子の速い同定のために重要な情報を提供することになる。昆明動物学研究所、中国科学院、中国科学院の大学院大学、植物学研究所、中国科学院の生命科学大学、ローザンヌにあるEcole Polytechnique Federale de Lausanne (EPFL)、その他とBGIは共同している。
より詳細は、以下のサイトにある。 http://en.genomics.cn/navigation/show_news.action?newsContent.id=8959

 

中国のGM小麦の展開
中国農業科学院の科学者であるLanqin Xiaと共同研究者は、Journal of Experimental Botanyに中国でのGM小麦の現状を報告した。 彼らの報告によると、相当豊富な財源が中国政府から遺伝子組換え作物の研究開発にされた。 プロジェクトのゴールは、商業化にふさわしい安全で、正確で、効果的小麦遺伝子変換システムを使用して作物の改善する方法を生み出すことにある。研究開発計画の主要な面の1つは、小麦の遺伝的改善である。 遺伝子組換え作物の作付ヘクタール数の増加とGM作物の容認が中国で勢いがついている要因と思えると著者らは述べている。このようにして、中国及び世界の他の地域は、幅広くて安定した基盤をGM小麦の将来の成長に提供している。

報告は、以下のサイトにあります。
http://jxb.oxfordjournals.org/content/early/2011/12/14/jxb.err342.abstract.
 

ヨーロッパ
上級裁判所は、フランスの遺伝子組換え禁止は、不法であると公表最高裁判所(The Conseil d’Etat)は、2008年のフランスの遺伝子組換え作物(GM)の栽培禁止を違法であると最近決めた。EuropaBioプレス・リリースで、Carel du Marchie Sarvaas氏(ヨーロッパ緑のバイオテクノロジーの会長)は、以下のコメントを発表した。「ヨーロッパの最も高い裁判所とフランスの最も高い裁判所からのこれらの判断は、はっきりと1つのメッセージ出している。を送ります: 遺伝子組み替え作物の禁止は、政治的ドグマに基づくことができません。 両方の判断が述べるように、しっかりした科学的な証拠(フランスと他のヨーロッパ諸国が提示しなかった)なしで、遺伝子組換え作物を禁止することはできない。」
Sarvaas氏は、更にフランスの農家が収入の増加、害虫からの被害と減農薬を含むバイオテクノロジーによって得らる事ができた利益を4年の間逃したと付け加えました。 EU JRCリサーチセンター報告によると、この4年間に農家は、「得られたと想定される収入の4000万ユーロを失い、飢餓にある世界の必要を助けることができた370,000トンのトウモロコシの生産ができなかった。」とのべた。
プレスリリースの原文は、以下のサイトにある。http://www.europabio.org/agricultural/press/highest-courtsfrance-and-eu-confirm-france-s-ban-gm-crops-illegal

GM作物の導入に対するヨーロッパの農家の対応
ECジョイント研究センターのFrancisco J. Arealとそのチームは、EU農家のGM作物の導入に対する対応を調査分析した。 彼らは、農家を2つの集団に分類した ? 除草剤耐性GM作物挿入容認派と拒否派。その結果によると、経済的問題即ちより良い収入の保証と農業経費の引き下げが想定容認派と拒否派とも最も励みになる理由であることが示された。
研究者は、共存政策の実施が導入容認派の対応にネガティヴに働き、実際EUでの除草剤耐性GM作物導入の邪魔になるかもしれないことがわかった。
plant biotechnology journal に発表された研究報告は以下のサイトにある。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1467-7652.2011.00651.x/abstract.
 

研究
GMトウモロコシが離乳したての動物ブタにある食事の影響
動物飼料へのGM作物の利用は、世界中で遺伝子組換え作物の導入が増加するにつれて、増加している。 しかし、肉用と搾乳動物の飼料としての遺伝子組換え作物の使用の増加は、人間の健康へのあるかもしれない危険のために一般の懸念にもつながっている。 そこでアイルランドの動物及び草地研究開発センターのMaria Walsh氏と共同研究者が免疫反応と離乳したてのブタの成長に関してGMトウモロコシ(MON810)を与えた影響を評価した。 彼らはまたブタのさまざまの臓器でのトランスジェニックDNAとタンパク質の行き先も辿った。
ブタの1つの群れはGMトウモロコシを含む飼育し、対照として相当する非GMトウモロコシを飼料として与えた。 どんなにこれらが重要であるとわからなかったとしても、研究者はブタの免疫反応に少しの変化を認めが有意差がなかった。
ブタの成長は、GMトウモロコシを飼料としても影響を受けなかった。 科学者は、離乳ブタにcry1Abまたは遺伝子移動を臓器や血で証拠を見つけられなかった。
これに関する公開論文は以下のサイトにある。http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0027177.
 

科学者は、BT毒素の働きバチに対する影響を評価した
Bt作物の商業栽培の前にBt殺虫タンパク質の対象外昆虫に対する影響を評価することは、必要である。 ミツバチが天然界と農業システムの非常に有益な昆虫であるので、Bt作物の潜在的影響をみるための重要な種の1つである。 そこで中国農業科学院のPing-Li Dai とその共同研究者は、砂糖シロップにCry1Ah毒素の異なる濃度を加えて、働きバチに食べさせる実験を行った。 彼らの狙いは、毒素が働きバチの生残、花粉の消費、低咽頭腺の大きさに影響を与えるかを致死あるいは亜致死効果で見ようとした。
Cry1Ah毒素の異なる濃度との砂糖混合を与えられるミツバチ(Apis melifera ligustica and Apis cerana cerana)の生存には、有意差がなかった。また、毒素を食べるミツバチと通常の砂糖シロップで育てたものの寿命にも有意差も見つからなかった。花粉消費量は、Apis melifera ligustica and Apis cerana ceranaの両者で有意差がなかった。 Cr1Ah毒素を食べるミツバチには低咽頭腺(ミツバチの自分のテリトリー決定に重要な役割を果たす。)の重さに有意差がなかった。
研究報告は以下のサイトにある。thttp://www.springerlink.com/content/th7667372162l505/.
 

 

大麦遺伝子群を発現している遺伝子組換え桑は、ストレス耐性を強化した
持続可能な農業で最も重要な面の1つは、さまざまの生物学的及び非生物的なストレスに耐える作物の能力である。従来育種技術とマーカーによる選抜が桑の品種改良に用いられてきたが、これでは長い期間がかかりすぎる。そこで絹農業のために桑のストレス耐性を改善するために遺伝子組換え技術を使った。デリー(インド)大学南CampusのVibha Checker博士と共同研究者は、アグロバクテリウム属による形質変換法で大麦遺伝子(Hva1)を導入した。
遺伝子組換え桑は、旱魃と塩分により良い耐性を示した。 大麦Hva1の過剰発現は、耐冷性も付与した。 遺伝子組換え品種は、同質遺伝子系統と相似形態をもっていたが、成長が早く、旱魃、塩と冷温に耐性が強化された。遺伝子組換え作物は、圃場試験で非作物よりも全体的なパフォーマンスでよい結果を示した。
要旨は以下のサイトにある。http://www.springerlink.com/content/y4147111h5316617/.
科学者は、ジャガイモ・ウイルスY抵抗性の源として、野生のジャガイモを使ったジャガイモ・ウイルスY(PVY)は、塊茎品質と収量全体にわたりひどい損害与えるジャガイモの悪名高い病原体である。 PVYに対する抵抗がある数種の野生のジャガイモが確認されているが、栽培品種には抵抗性のあるものがなかった。
ホスト因子eIF4E-1の特定の領域のアミノ酸置換がさまざまの作物に抵抗性をもたらすとわかったので、JR Simplot社のHui Duan氏と共同研究者は野生のジャガイモ発現される関連遺伝子の塩基配列決定した。
研究者によるEva1とされるeIF4E-1の新しい型が3つの野生の種(すなわち、Solanum coense、S. demissumとS. etuberosum)で見つかった。栽培種ジャガイモ(S. tuberosum)と相同性を比較するとアミノ酸置換がタンパク質の異なる場所で見つかった。 Eva1も、感染に必要とされるウイルスタンパク質VPgと結合することができなかった。 これらの結果からEva1が栽培品種の遺伝子内変化でPVYに対する抵抗性を発現すると考えられる。
研究論文は以下のサイトにある。 http://www.springerlink.com/content/nw271tu6j8361r48/.
 

 

多重抵抗性遺伝子は、ジャガイモの葉枯れ病に幅広い抵抗スペクトルを与える
葉枯れ病は、真菌Phytophthora infestansに起因するジャガイモの悪名高い病気の1つである。これまでの研究から、 メキシコのジャガイモ種Solanum demissumが葉枯れ病に対する抵抗性遺伝子の良い源であることが、明らかになった。
Wageningen大学のHyoun-Joung Kimとオランダの研究センターは、他の研究者と共に、研究室及びフィールドで幅広い抵抗スペクトルを示す抵抗性遺伝子R8とR9に関する詳細な情報を得る研究を行った。彼らはMastenbroek(Ma)R8とR9クローンを感受性のある植物と交差し、両親とその子孫について病原体認知特性、落ちた葉の分析と遺伝子特有マーカーの検討を行った。
4つの抵抗性遺伝子が、MaR8で見つかった。一方、7つがMaR9で見つかった。彼らは、多くのR遺伝子を積み重ねることで葉枯れ病症の発症を遅らせることを見つけた。 抵抗性遺伝子としてのR8だけで複数の抵抗性遺伝子を含んでいる植物と類似した遅れを与えたことは、目覚ましいことであった。
「非スタッキング(異種積み重ねをしない)」アプローチが新しい葉枯れ病耐性の開発に抵抗性遺伝子の組合せを生み出すことに役立つと、科学者は結論しました。
要旨は以下のサイトにある。 http://www.springerlink.com/content/52x881847733m058/.
 

組換え作物範囲外の話題
ダイズの成分がガン放射線療法の効果を強化ダイズの自然の無毒の構成要素イソフラボンが、がん患者の治療に役立つことがわかった。Wayne State University、医学部のGilda Hillman博士をリーダーとし、Barbara Ann Karmanos Cancer Instituteとの研究がNutrition and Cancer(2010)に最初の研究報告が掲載された。それは、放射線療法とダイズ錠剤で治療した前立腺ガン患者の臨床試験でガンの周りにある通常の非ガン組織の細胞・組織への放射線に起因する損害を減らしたというものである。
さらに研究するために、国立癌研究所からの347,000ドルの2年の補助金のもとでこのグループは、マウスで非小細胞肺がんについて、イソフラボンによる影響を研究した。 journal adiotherapy and Oncologyに発表された論文によると、イソフラボンが電離放射線により感受性にすることができた。正常細胞にはないガン細胞にある放射線で活性化された生き残り経路の抑制を通したものである。
放射線療法の間、腫瘍組織の-殺害を最大化し、且つ正常細胞を保護ずる方法論がとられると臨床医はヒトに対する放射線療法とダイズイソフラボンを複合してすることで治療の面でも経済的にも利益をもたらすことができる。
詳しくは、以下のサイトにあるニュースをご覧ください。
http://www.sciencenewsline.com/medicine/2011121914100003.html

 

アグリ&バイオ専門部会発表会

自由貿易の拡大と北海道農業の将来

2011年6月27日(月)13:30~
北海道大学 農学部 S21教室(定員87名)
札幌市北区北9条西9丁目
参加費無料、申し込み不要
 

司会 宮井能雅氏

13:30 開会の挨拶   冨田房男氏 アグリ&バイオ専門部会世話役

13:35 ~ 14:50 「大豆とTPP、オバマとムバラク」 
日本農業の自給率は低いのか?
演者:浅川芳裕氏、月刊誌『農業経営者』副編集長、(株)農業技術通信社専務取締役。ヒットセラー『日本は世界5位の農業大国』の著者

 14:50~15:40 「TPPと北海道農業」 

TPPに参加すると北海道農業は壊滅するのか?
演者:冨田房男氏 北海道大学名誉教授
TPPの概念は、世界の流れで、止めることはできない。確かに短期的には苦しくなることは分かる。しかしその原因は、農業政策の間違いにあったと言えるのだから、これを機会に早急に対応策を開始することが重要と考える。北海道がこれまでとってきた農業は、産業ではないとしてきた点を問題にしたい。TTP問題は、農業の産業化を図るよい機会で、産業化することが北海道農業を壊滅させないことになると考える。
 
休憩 15:40~15:55
 
15:55~16:40 「北海道農業の問題とは?」  TPPの次にやってくるものは

演者:宮井能雅氏、(有)西南農場 代表取締役社長
政権がかわるたびに、めまぐるしく変わる農業政策。そして迫りくるTPPに対応する生産者が考える北海道農業とは。自給率が200%と言える北海道農業、農産物は本当に国内農業に貢献しているのかどうか生産現場から報告をしたい。
 
16:40~16:55  「ウクライナの農業情勢と独立後の自由貿易」

ロシアからの独立による現在そして未来
演者:Andriy M. PLISHKA氏 ウクライナ農業コンサルタント
ロシアから独立して20年、その後のウクライナ農業は、より発展をしたのか、そして産業としての農業の問題点
 
17:00  閉会