栄養成分改善キャッサバ:一回の食事で一日の栄養摂取

 キャッサバは、亜サハラアフリカ、南アフリカ、南アメリカ及びアジアの一部の数百万人の貧困民の主食である。ジャガイモの根茎に良く似たキャッサバの根茎は、主に煮たり、油で揚げて食されている。根茎は炭水化物やデンプンに富むが、タンパク質とビタミンが不足している。そこで国際的な科学者のチームが十分のタンパク質とビタミンとミネラルを貧しく、栄養状態の悪い人々に一日分の栄養を一回の食事で摂取できるようにキャッサバの栄養素を強化する道を切り開いた。研究者たちは、またウイルス耐性品種や生産を生ずる可能性のある青酸化合物の少ない品種改良も開発した。
 科学者は、メタル移送タンパク質をコードする遺伝子をキャッサバに取り込みより多くの鉄と亜鉛を蓄積できる品種を開発した。カロチノイドやテルペノイド生産に関与する遺伝子も導入されて、ビタミンAやEの含量を高めた植物もできている。次の段階は、これらのバイオによる変化を農家が慣れ親しんだ品種に導入することである。
 圃場試験が、プエルトルコで既に開始されている。また研究チームは同様の圃場試験をナイジェリアケニヤでも2010年行なえることを期待している。
全文は以下のサイトにある。http://researchnews.osu.edu/archive/tropicalag.htm