目次
● HOBIA平成26年度 総会・例会 開催のご案内
● 国際交流セミナー「これからの農業を考える」(札幌、帯広)
● HOBIA平成26年度 全道会議報告
******************************************
● HOBIA平成26年度総会・例会 開催のご案内
開催日時:平成26年6月18日(水)13:00~19:10
開催場所:TKPガーデンシティアパホテル札幌 2階
(札幌市中央区南2条西7丁目10-1)
■総会 13:00~14:00
■例会 14:15~17:10
■懇親会 17:30~19:10
(参加費: 会員無料、非会員は資料代として千円)
プログラム
14:15~14:25 理事長挨拶 吉 野 次 郎
14:25~15:25 基調講演:「 本当のイノベーションを生み出すには 」
北海道大学 産学連携本部 特任教授 荒 磯 恒 久 氏
15:25~15:35 休憩
15:35~16:35 新会員紹介
講演:「アメリカ穀物協会の活動 - 米国農業と北海道農業の架け橋として」
アメリカ穀物協会 日本代表 浜 本 哲 郎 氏
16:35~17:05 新会員紹介
企業紹介プレゼンテーション
株式会社 アンビックス 小樽朝里クラッセホテル支配人 武 田 亜 也 氏
17:05~17:10 閉会挨拶 理事 半 澤 卓
17:30~19:05 懇親会 (参加費 4千円)
会 場: TKPガーデンシティ アパホテル札幌 2階
(札幌市中央区南2条西7丁目10-1)
● 国際交流セミナー「これからの農業を考える」(札幌、帯広)
7月12日(土)北海道大学農学部 N11教室 14:30 ~ 17:30
講演1.エネルギー生産の視点から 北海道大学教授 山田敏彦
講演2.世界における組換え作物の商業栽培2013
日本バイオテクノロジー情報センター(NBIC)代表 冨田房男
講演3. Success of commercial
cultivation of GM corn in Philippines: Importance of the governmental policy
and understanding among all the stakeholders.
R. Aldemita Senior Program Officer, ISAAA SEAsiaCenter, Philippines
7月14日(日)帯広畜産大学
総合実験棟Ⅲ号館、201号室 14:00 ~ 17:30
講演1. Success of commercial cultivation of GM corn in Philippines:
Importance of the governmental policy and understanding among all the
stakeholders. R. Aldemita Senior
講演2. これからの農業を考える-1:小麦を例として 山内 宏明 帯広畜産大学教授
講演3. 農業生産者が考えるこれからの農業-1:テンサイ生産からみて 小野寺靖
講演4. 農業生産者が考えるこれからの農業-2:小麦生産からみて 岡部陽助
札幌および帯広ともに参加費無料、直接ご参加ください。
● 平成26年度 全道会議報告
開催:平成26年5月16日、HiNT大通りセンターにて
全道会議は、全道のバイオ関連団体が集まって地域の情報や活動情報を交換して、次の活動に利用するために設けられた集まりです。今年も、関係者の出席の多い北海道立食品加工研究センターの年次発表会の次の日に設定して開催しました。経産局、北海道に続いて各地域の活動状況を下記にまとめました。
1)北海道経産局:
H23年より「北海道バイオイノベーション戦略」に基づいて北海道の強みを生かした医食分野の進行を進めている。新規機能性素材の発掘を進めており陸海の素材の開発に助成している。一方、出口戦略も進めておりシンガポールへの展開に力を入れている。国内では、首都圏での展示商談会やセミナーを開催し、知名度を高める活動を行っている。北海道にない素材にも触手を伸ばし沖縄県との共同開発を推進している。新規素材の展開の中で農水省の規制が問題になっている。薬草などいわゆるマイナー植物に使える農薬登録が進まず、国内での生産のハードルが高くなってしまっており他省であるが規制緩和を求めて動いている。道内バイオ産業が2020年には売上高1500億円を目標として活動している。
2)北海道:
北海道の独自認定であるヘルシーDoを始めることができた。2回目の認定も終えて、認定商品は5機能性素材11社18商品となった。道予算としては、商品開発人材育成に最も力を入れ、ヒト介入試験の推進にも大きな予算を配分した。北海道で活発にヒト試験が行われるようにしてゆきたい。ヘルシーDo制度そのものの整備や推進の予算、そしてHOBIAへも地域バイオ育成講座事業として予算配分した。
3)十勝兼地域食品加工技術センター:
企業に出向いての技術指導、商品および製造技術開発、大学との共同研究など幅広く活動している。
依頼分析数は、昨年より減少したが、センターの機器使用は増加している。これは、企業が
単に分析を依頼するのでなく、それぞれの企業の技術者がセンターに来て、自分で機器を使用して分析結果を出すことが増えている。これは企業自身が、生データを獲れる技術レベルの向上したことを物語っている。加工機械も含めてだが分析機器の利用は201件に上った。生データを企業技術者自信で得られることによってデータの意味や重要性の理解が進み、地域の技術の底上げが進んでいるといえる。一方、分析項目の高度化の要望が有り、たとえば種々の微量ビタミンとか抗酸化活性などすぐには対応が困難だが、食品の機能性に着目されている今日では、当然の方向性として受け取り対応を考慮中である。
チコリの生産と利用には、ミッシングリングがある。生産者は需要がないと言って量産は控えている、一方、需要者は供給量が少ないとベルギーからの輸入を行っている。この現状が解消されると良い発展へとつながるのだが。
オリジナルを目指す動きは、ますます盛んになっており、十勝ワインの50周年を記念して、今までなかった製品のワインビネガーの開発製造に協力した。十勝ワインの中から発見された酢酸菌を使用して、すべて池田町産でワインビネガーを製造し、記念品として使用された。アスパラガスの偽葉は、ルチン含量が高く食品機能性が期待されており、最近は、偽葉だけを求めてアスパラガスの栽培を行うところも出てきたほどである。雑穀にも興味を持つ企業があり、中でも亜麻の生産利用、水牛のミルクを原料としたチーズ、およびそのほかナチュラルチーズの生産技術向上およびブランド化をサポートしている。
微生物検査などを中心に技術研修会は6回開催し、企業への現地指導は115件に上った。地域の人材育成の重要性は、ひしひしと感じておりなんとか進めていきたいと考えている。具体的な育成項目や方法、指導者について提案を求めている。
4)北海道立工業技術センター(食産業分野)
函館市からの委託事業を始め企業との共同研究に力を入れている。食品安全に関わる微生物に関する実用技術開発を続けている。イカや昆布、カキ、アスパラガスなど地域の特徴ある素材の品質向上、加工法の改良、食品機能性研究など、地域素材の魅力アップを進めている。都市エリア以来、大学は地域との交流を盛んにしており同センターとの交流も量も質も向上している。沿岸環境の保全や食品の機能性など、実用化には時間がかかる基盤的共同研究もすすみ未来の道南地域の発展を狙っている。企業からの技術相談も281件と高いレベルで推移し、フーリエ変換赤外分光を用いた異物検定も活躍して、レトルト技術の解説や実地も行い、地域の食品企業に直接役立つ活動を行っている。
5)公益財団法人道央産業振興機構
道央産業振興機構は、地域の企業向けに講演会、セミナーを実施するほか、バイオ技術に係わる調査研究費用を、製品開発型、地域資源活用型、ものつくり型とメニューをそろえて助成を行っている。この助成は、高専へも提供されており、若い人材の実地教育のチャンスを増やしている。事業規模の大きい助成では、太陽光エネルギー利用の植物工場の研究など恵庭地域らしい課題を助成している。地域企業の宣伝も応援しビジネスEXPOなどへの出店を支援している。
6)NPO法人グリーンテクノバンク
北海道農産物を中心とした作物の紹介や技術改良、先端技術に関する講演会セミナーを年間10回程度開催したほか、道内外でアグリビジネス創設フェアーも開催して、北海道農業の活性化を図っている。競争的資金の獲得のためのサポートに力を入れており、セミナー、ワークショップを開き、さらに個別案件について、同法人の分厚い技術サポーターの力を活用して、申請書のブラッシュアップや採択後の技術サポートを行い、新技術の実現をサポートしている。昨年のサポート実績は18件にも及んで地域企業に貢献している。
7)岩内町地場産業サポートセンター
分析業務に力を入れており年間千件を上回る依頼をこなし地元企業をサポートしている。分析項目は、栄養、食品添加物、水質、微生物と幅広い。深層水から発足したセンターなので、深層水の種々の利用法の開発や宣伝に力を入れているほか、ニシンの加熱加工、低利用魚介類の発酵食品、ホソメ昆布育成などを目指して活動している。
NPO法人 北海道バイオ産業振興協会 札幌市北区北21条西12丁目コラボ北海道内 Tel&Fax(011)706-1331 e-mail: メールお問い合わせフォーム |