目次
- HOBIA新年例会 ご案内
- BioJapan2013参加報告
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- HOBIA第117回 新年例会2014開催
恒例のHOBIA新年例会を下記のプログラムで開催致します。
活発な情報交換の場としてご活用頂きますようお願い致します。HOBIA新年例会プログラム
開催日時:1月27日(月)13:30~17:00(懇親会17:15~18:45)
開催場所:TKPガーデンシティ札幌きょうさいサロン 7F 竹の間
(札幌市中央区北4条西1丁目 共済ビル ℡011-252-3165)
参加費:講演会 会員無料、非会員 1,000円
年頭挨拶:
13:30~13:40 北海道バイオ産業振興協会 理事長 吉野次郎
13:40~13:50 北海道経済産業局、北海道庁
講演:
13:50~15:20 「大学発ベンチャー成功の裏側と意外と多い身近なチャンスの見つけ方」
ヒューマン・キャピタル・マネジメント(株)代表取締役社長 土 井 尚 人 氏
15:20~15:30 休憩
15:30~16:00 「お薬を作る組換えイチゴの開発」
ホクサン(株)取締役 農業科学研究所長 半 澤 卓 氏
16:00~16:15 「北海道食品機能性表示制度(ヘルシーDo)の概要」
北海道経済部 食関連産業室研究集積グループ
主査 菅 野 則 彦 氏
16:15~16:30 「ヘルシーDo認定製品の紹介~製品概要と科学的根拠」
(株)アミノアップ化学 学術部 学術開発室長 三 浦 健 人 氏
16:30~16:50 「食品加工研究センターのバイオ研究の展開について」
道総研 北海道食品加工研究センター 主任研究員 富 永 一 哉 氏
16:50~17:00 閉会の挨拶
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17:15~18:45 懇親会 飛鳥の間(懇親会参加費:3,500円)
- BioJapan2013参加報告、全国バイオ関係者会議2013 参加報告
パシフィコ横浜 2013年10月9日(水)
昨年の同会議は国内だけの参加であったが、国際的なマッチングを強く打ち出した今年のBioJapanらしく、英語ベースで発表は行われた。国内のクラスターも英語でプレゼンするところが多く、直接的な訴えかけとなって効果を上げていた。
全国バイオ関係者会議は、実行委員会として具嶋弘氏(福岡バイオバレー)、坂田恒昭氏(近畿バイオ)、冨田房男氏、塚本芳昭氏(JBA専務理事)で進行された。
基調講演として、増永明氏(経産省地域経済産業グループ)および木村直人氏(文科省科学技術・学術政策局)からそれぞれの省の地域対策の発表があった。続いて、各地バイオクラスターの活動状況、および国際連携の状況についての各発表は興味深いものであった。
国内外クラスターからの発表は、北海道:ノーステック工藤氏、神奈川は、木原財団(小田氏)を中心に活動を展開しておりバイオ企業304社、バイオ研究者143名が集積している。大病院、大企業も集積しており地の利を生かして活動している。新興の小企業にビジネスノウハウを伝えられるように直接の接触の機会を増やしている。地元の千代田化工とともにインドネシアのクラスター造りのサポートも手がけている。
大阪は、老舗を含めて44社の薬品企業が集積しており医薬中心の展開を行っている。久留米は、医薬が主であるが、「おいしいJapan」を進めている。わさびの葉の利用を進め、さらにシンガポール、中国、バンコックへBto Bの展開を進めているが、バイヤーの参加が少ない。現在の集積は、製造企業がほとんどである。
スエーデン(滝沢ピーター氏)は、デンマークも入れてMedicon-Valleyとしてクラスターを進めており、地域産業の好循環を目指したい。既にアメリカ西・東海岸、日本は千葉県のクラスターと連携を深めている。
ドイツは、BioMとして薬医療400社集積し、パーソナルヘルスケアを焦点に連携を深めており、これらとコラボ先は、欧州内はむろんアメリカで、日本では特に大阪バイオクラスターである。
アルザス(フランス)バイオバレー(Denis Zeyer 博士)は、ヨーロッパの中で医薬会社がフランス、ドイツ、スイスに集中している。万人がライフサイエンスで働いている。バイオジャパンを機に在日フランス大使館でもシンポジウムを行う。R&Dプロジェクト、ファンドに力を入れている。
ライデン(オランダ、Fred Elgersma<博士)は、バイオメディカルに特化するオランダ最大のライフサイエンスクラスター。医薬医療を専門とする企業や研究機関は85社に上り、日本からアステラス製薬が進出している。サンディエゴ(米国)には600社のバイオ企業が集積している。VC投資がとても盛んな地域であり、急速に発展しつつある。横浜市との姉妹都市協定もあり日本のバイオベンチャーへの投資に興味のあるエンゼルもいる。
台湾(台中)台北や新竹には既にバイオ企業の集積があるが、台中も集積を進めている。研究者数も増加している。台湾はもともと中小企業の多い国だが、バイオ関連の中小企業の集積が台中でも進んでいる。
総括として、日経BPの宮田満氏がコメントされた。日本の各クラスターは、地域性などを特徴として発表されているが、海外は研究者数や会社数の集積情報を特徴として発表しており、集積のステージの違いを感じるとともに、日本のクラスターは「お金の臭いがしない」と評して技術の実用化の進展度合いの違いを指摘した。
バイオジャパンの催し全体としては、生物産業におけるアジア最大のパートナリングイベントで、1986年の初開催から今年は16回目となり参加者は、12,487名27カ国で出展企業数は607社となった。
基調としては、再生医療を巡る生物学の発展、そしてそれを個別の医療へと応用するための周辺技術への展開、すなわち実験室レベルで達成された細胞や機能の再生を医療レベルへと実用化するために必要な、検査薬企業、機械を開発する企業、特殊な吸着素材や樹脂製品など、周辺技術の産業化を狙っている企業の出展も多かった。
インドネシア技術評価応用庁(BPPT Listyani Wijayanti副議長)は、千代田化工と産総研とジャカルタ首都圏でのバイオ・ライフサイエンス産業振興事業を開始した。バンドン工科大学やボゴール農業大学も入り両国の産官学連携を構築する。NEDOは、再生医療に注力しており産業化のシナリオを踏まえながら、プロジェクトを進めて行く考えである。医療機器市場への電機産業、機器産業など参入が相次いでいるが、国産機器の実用化のために規制改革が必要が要求されていた。
今年もHOBIAはBio Japan参加し、ポスター展示とパンフレットの配布を行った。同じように参加をしているバイオ産業促進をめざした団体との交流と情報交換を行った。近畿バイオインダストリー振興会議とは、来年のバイオビジネスマッチングに向けた準備の状況の把握や、マッチング件数を増やしてほしいという要望を入れることができた。(社)沖縄綜合科学研究所とも話をして、研究開発の動向や企業の移転などの情報を得た。北海道と沖縄で微生物の遺伝子解析を使った食品工場の汚染源トレースの企画などの推進も話した。機能性食品サミットでは、企画運営委員の三浦健人さんも「北海道における健康食品開発の歩みと今後」としてアミノアップの経験を発表された。
食品開発展が同時期に開催されていたが、パートナリング商談件数は昨年より多くなったと聞いている。ミニセミナーが会場のあちらこちらで開催され、海外からの参加者の比率が高い感じで、会場の雰囲気も昨年と異なり国際化していた。こうした変化は、情報提供・収集、商談と言ったある面より実質的な利益を参加者が求めるようになったためと推察される。HOBIAもこの様な意識の変化を意識して、来年はより有益な情報提供をできる展示を企画したいと思います。
英語を基調とした運営は懇親会でも進められ、JBA会長の大石道夫先生(東京大学名誉教授)始め来賓は英語での挨拶で、国際マッチングを強く意識した運営であった。マッチングで重要な雰囲気作りも斬新でジャズの生演奏、日目のマッチングは、横浜美術館のメインロビーを貸し切っての視覚的にも素敵な会で、多くの海外からの参加者を得て情報交換が行われた。各地域からの企画の食品も振る舞われて和やかな中にも宣伝合戦が繰り広げられた。
- 編集後記
会員の皆様には、デスクカレンダーを送付させて頂きました。毎月のイラストは、第2回組換え作物イラストコンテストの入選作品です。バイオ技術の進展と利用をイラストを使って表現してみようという試みです。ご利用頂ければ幸いです。良いお年をお迎え下さい。
HOBIAのホームページ http://www.hobia.jp/
NPO法人 北海道バイオ産業振興協会
札幌市北区北21条西12丁目コラボ北海道内
Tel&Fax(011)706-1331
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