HOBIA NEWS 275号

目次
●  全国バイオ団体交流会の報告 2010年1月14日JBA会議室にて
●  お知らせ
  「お応えします分析のコツセミナー in 札幌」のご案内
●  編集後記
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●  全国バイオ団体交流会の報告 2010年1月14日JBA会議室にて

北海道大学大学院農学研究院 浅野 行蔵

 JBAの全国バイオ団体交流会は、毎年新年に開催され、全国各地のバイオ団体が参加して情報交換を行うとともに、JBA、経済産業省生物化学産業課、そしてJETROの活動も情報交換して、バイオ産業の各地域そして世界への発展を図ろうというものです。議長は、地域のバイオ団体として最も古い、北海道バイオ産業振興協会の冨田先生がずっと議長を務めておられました。以下に各参加者からの報告をコンパクトにまとめました。当日は、各地域からの成果等報告の書類を頂き、厚い資料としてHOBIA事務局で保管しています。より詳しくお知りになりたい方は、ご遠慮なくHOBIAへメールでお問い合わせください。
 
1)  経産省 生物化学産業課 竹廣課長補佐
新成長戦略は、連携によって新しい経済価値を生み出してゆく、というのが新しいコンセプト。バイオイノベーション研究会は医療分野における創薬に焦点を絞った。グリーンバイオなどを無視したのではないので誤解がないように。まずは創薬に焦点を当てた研究会を立ち上げた。創薬そのものと、それに連なる裾野産業の育成を目指している。
2)沖縄県  琉球大学、(株)沖縄TLO
ゲノムプロジェクトを推進している。健康と食品のプロジェクトも盛り上がっている。沖縄の独特の食材には、今までわかっていなかった健康機能性が明らかになってきている。
3)  福岡県 (株)久留米リサーチパーク
財団では、バイオ関連中小企業に29社に助成を行った。自慢できるのは、60%の実用化率である。知的クラスターは、事業仕分けで問題になったが、ガンワクチンの仕事が展開中で、地元の強い意志が反映されて推進へ。
4)  四国 (財)四国産業・技術振興センター
地域的には、狭いが、山が真ん中にあり「四国としての一体感」は少ない。香川県は岡山に近いし、徳島は、近畿の影響が強く、一体感は強くはない。食と健康のプロジェクトが進行している。
5)  NPO近畿バイオインダストリー振興会議

最も活発な活動をしている地域団体である。近畿のバイオベンチャーの成功事例集を本としてまとまったものを作った。バイオベンチャーの企業一覧も作り、webにも載せた。作るにあたっては、どこも忙しいベンチャー企業から原稿を集めるだけでも大変であった。バイオジャパンなどでは、海外の企業から英語版も作ってほしいと要望も受けている。JETROからの発言で、サポートできる施策があるかもしれないとのこと。
6)  神奈川県 木原記念横浜生命科学振興財団
「横浜バイオ産業センター」を作った。以前は横浜国大の中にあったが、独法化されたため当財団はこれを機会に独立した建物を作って独立した。ここには、ベンチャー向けの部屋も用意した。インキュベーターではなく期限を限らず入居できる。
7)  東北 東北バイオインダストリー振興会議
会長は、西野先生から東北大の五味教授へと受け継がれた。昨年は、講演会、フォーラムを中心にバイオの啓蒙活動をした。人的パワーも少なく活動はなかなかたいへんである。
8)  HOBIA  年間事業を浅野が報告しました(省略します)。

9)  JBA バイオインダストリー協会 塚本理事

JBAは、BioJapanなど国際的な大きな事業を利用して、新政権の中枢人物を引っ張り出して、バイオ産業の世界の現状を知ってもらうと共に、新政権としての姿勢を表明してもらう様にしている。BioJapan2009では、鈴木文科副大臣、高橋経産副大臣に参加を願った。今年のBioJapanは、9月末横浜で開催。バイオベンチャーの国際的なネットワークがベンチャーを育てているように見える。

 注目してもらいたいデータがある。製薬企業の新規開発品目の欧米日本比較のデータである。品目の4割は、社外のベンチャーからの導入となっている。この比率は日本も米国も欧州も期せずして一致している。品目の絶対数としては、地域によって異なっているが比率から見るとどこも4割である。
 全国の皆様にお計りしたいことがあります。H22年度は、全国会議の予算をJBAとしてとれなかった。予算が無くともこの会議を来年も続けるか? (問いかけに対し各地域から、有意義だから続けたいとの意見がでた。)
10) ジェトロ – 日本貿易振興機構
海外と日本のそれぞれの地域同士での交流を支援する「地域間交流支援(RIT)事業」の紹介。すでにニュージーランドと北海道、香川や岡山もスタートしている。バイオベンチャーの海外展開をサポートします。
 

●  お知らせ
  お応えします分析のコツセミナー in 札幌
この度、北海道大学大学院農学研究院 浅野行蔵先生と日立ハイテクノロジーズの共催セミナーを
開催いたします。
浅野行蔵先生による講演、日立ハイテクの技術者による分析装置について、各テーマを講演します。是非、ご参加下さいますようお願い申し上げます。
日 時:2010年2月24日(火)13:0~17:00
場 所:北海道大学 学術交流会館(札幌駅北口より徒歩10分)
参加費:無料
プログラム
①開催挨拶
②北海道大学大学院 農学研究院 応用菌学 浅野行蔵 先生 講演
 (使用目的を吟味して分析方法の使い分けについて食品分野を中心に紹介します。)
③HPLCを上手に使いこなすコツ
④分光光度計を上手に使いこなすコツ
⑤無機分析装置の選び方と上手に使いこなすコツ
⑥質疑応答/相談対応
  
  ホームページでお申し込みが出来ます。
URL:http://www.hitachi-hitec.com/science/index_exhib_se.html
お問合せ先:(株)日立ハイテクノロジーズ 北海道支店 科学システム課
          大籠佳子
      電話 011-707-3343
 
●  編集後記
最近、twitter(ツイッター)がブログの次にネットで流行ってきているようです。ツイッターは、直訳すると「小鳥のさえずり」ですが日本では、「つぶやき」と訳されています。誰かが、ネットで2~3行つぶやくと他の人がコメントを付ける。こんなやり取りが頻繁に行われて情報が伝播しいくようです。以前のホームページやブログより手軽に携帯電話で書き込みが出来るのも魅力です。
オバマ大統領の世論への情報発信や、芸能人、企業広告など様々な分野で使われだしています。
北海道からもつぶやいて見ましょうか。「早く春になれ~」なんてね。

編集担当 HOBIA企画委員 黒田一寛

 

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