北海道・フードフェア2006 へのブース出展報告

 フーズ&アグリバイオネットワーク活性化事業では、拠点企業の製品開発、販路拡大、情報発信を支援するため、第5回北海道・フードフェア2006に、HOBIAブース「バイオアイランド北海道」を出展しましたので、その成果を報告いたします。
  フードフェアは、過日10月13日(金)~14日(土)札幌メディアパーク・スピカにおいて、社団法人
北海道食品産業協議会主催で開催され、本事業からは、西オホーツク、上川、十勝・根室の3地域から、拠点企業12社が出展しました。来場者は2日間で概ね
1,250名に達しました。
 
ブースは、4小間(間口8m×奥行2m)を確保し、地域毎にコーナーを設けました。

1.出展するにあたっては、来場する加工食品製造者、流通バイヤーへの訴求を次の2点としました。

①HOBIAのアグリ事業は、地域におけるバイオ活用の仕組み作りを進め、農業生産(アグリ)をフォーカスし、関連する食品産業(フード)までをフォローし、バイオ技術で商品の付加価値(安心、安全、健康)を支援していることを伝える。
②生産者や地域の農業へのこだわりや、食材の良質性(安心、安全、健康)を伝え、メニューづくり、売り場づくりの提案をコンセプトとした。

2.出展のあらまし
1)西オホーツク地区

「こだわり食材で、オホーツクの食卓を演出する」ことをねらいとし、農業生産者、食品加工業者が開発した新商品の販路開拓や商品ブランドの確立について出展8社が協力して、西オホーツクネットワークとしての参加となりました。

①フードフェア開催前から、Web上でネットワーク専用掲示板を作り、情報発信、意見交換の場を設け、共同して準備が進められました。

②8社の商品情報をまとめたQRコードパンフレットが用意され、来場者には好評で、「オホーツクを一つにするブランドづくり」というネットワークの目的に一歩近づいたと言えます。

③出展企業(製品)
(有)大地の香(だったんさらりん茶)/(有)白楊舎(たきこみ御飯の素)/上出ファーム・(株)清月(はまなすジャム)/(有)冨田ファーム(新乳製品)/中屋洋菓子店(天然酵母パン)/前島農園(クリーン農業枝豆)

2)上川地区

①旭川市と旭川食品加工協議会から、ご当地食品開発、農産物ブランド化とを合わせ進め、旭川産の加工食品の全国発信を目指す「地域ブランド品開発事業」が紹介されました。

②地元食材「枝豆品種(サッポロミドリ)大豆」を活用した豆乳加工食品(試作品)が紹介され、道産大豆製品ということが本州企業の注目を引いておりました。

③出展企業(製品)
(株)大金(つまみ大豆)/(株)一力屋(豆乳カステラ)/(株)樋口食品工業(豆乳)/(株)藤六食品(豆乳茶碗蒸し)

3)十勝・根室地区

①出展コンセプト
・ フードのアイディア・販売チャネルの活用、バイオ技術を利用した高付加価値化の取り組みを事例紹介。
・ 加工製品をアピールするだけではなく、背景にある生産者のポリシーや、自然環境を含めたロケーションや、無骨なまでに経営理念を押し通すプロフェッショナルな生産者の紹介。

②今回、十勝・根室コーナーでは、生産者のモノづくりへのこだわりがA3パネル3枚組で紹介され、来場者の注目を引いておりました。
(パネル紹介:自然との調和 (有)中薮農園)
 
自然を相手に仕事をするというのは本当に難しいことです。高品質で安心出来る農作物をつくりたいと努力しても、天候や気温をコントロールすることはできま
せん。人間は大自然の前では無力です。自然に対する奢りが今日の食に対する不安を招いたのではないかと思います。
 
そのためには、まず自然環境を大切にすることから始めました。化学肥料や農薬を使うだけでは良い土や美味しい農作物はつくれません。一方で広大な農地を有機農業だけで経営するにも無理があります。
 
ですから堆肥などの有機物をたっぷりと使い、それに、最低限の農薬や化学肥料を上手に取り入れバランスの良い土作りを心がけています。
 
これから長く農業を続けていくためにも、環境負荷を少なくし、自然と調和できる農業経営を目指していきます。

③出展企業(製品)
  現在、十勝アグリネット拠点企業と、別海町にあるNPO法人協働のまちづくりスペースCollabo
‘B’Spaceとの間でコラボレーションが進み、「根釧アグリネットミーティング」が生まれ、「乳製品の新規開拓」が取り組まれております。 
 
11月から本州市場へ出荷開始となる「新製品プリン」を展示・試食として出品されました。
(有)十勝しんむら牧場(ミルクジャム)/(有)中薮農園(十勝こがねのコロッケ)
 
今後、アグリとバイオの双方向のネットワークを構築し、有用な出展情報を事前に発信し、顧客に案内し、商談できるブースづくりを目指して参ります。
(アグリ事業スタッフ・西陰華代 記)