● 「健康食品に係る北海道独自の表示基準の創設」の提案について
● お知らせ
■ 新年例会のご案内
■ スーパーマーケットトレードショー(2/8~10)に出展
● イベント情報
● 編集後記
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● 「健康食品に係る北海道独自の表示基準の創設」の提案について
北海道経済部商工局産業振興課 主査 黒須成弘
1 健康食品開発の状況
豊富で多様な農水産物があることなどから、北海道内各地で、健康食品やその素材の開発が活発に行われています。道経産局がまとめたバイオレポートでも、平成20年の道内バイオ産業出荷額約395億円のうち、133億円を食品・化粧品が占めるなどバイオ産業の柱のひとつとなっています。
2 健康食品の表示について
こうしたなか、健康食品の販売に関して、現行制度では、特定保健用食品(トクホ)以外は、食品の機能性などの効能、効果を表示できません。トクホの許可を得るためには、億単位の研究費が必要といわれており、中小企業が利用しやすい制度となっていないのが実態です。
これに関しては、北海道バイオ工業会などから北海道に対して、現行表示制度の見直しについての国への働きかけや、道独自の表示制度の制定などの要望があったところです。また、道が行った道内健康食品製造業者に対するアンケート調査においても、約1/4の企業が、表示制度が販路拡大の課題だと回答していますが、トクホ許可取得を考えている企業は、取得費用の負担が大きいことなどから、ほとんどありませんでした。
3 道州制特区制度による提案
この件に関して道では、道州制特区制度の活用を検討し、平成21年7月に他の4つの案件と共に「健康食品に関する北海道独自の表示基準の創設」について、国へ提案いたしました。提案の趣旨は、「食品の有用性情報の店頭表示」のための関係法の改正です。この「有用性情報」は、「北海道が主産地となっている農水産物やそれらを原料とした道内製造製品について、公的医療機関等における臨床試験において科学的根拠が認められた情報」としています。提案された内容は、現在、国がその扱いを検討中であると聞いており、経過に関する情報については、適宜、みなさんにお知らせしたいと考えております。
(提案の概要)
4 食品の表示制度について
担当者としては、提案した案件についての実現をまずは目指すものですが、この検討を進めてきた過程で、食品の表示制度は、食品に関する情報を製造者、消費者がどのように共有するかという課題が根本にあるととらえているところであり、まだまだ道は半ばであると考えています。今後とも、どのような表示、情報共有が期待されているのか、あるいは適切であるのかを、関係するみなさんからのご意見もうかがいながら、検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
【参考:道州制特区制度】
国から北海道に対しての権限移譲や地域の特性にあった制度への変更等を先行的、モデル的に行い、地域のことは地域で決めることができる仕組みに近づけることで、住民サービスの向上や地域の活性化につなげていくことを目的とするものです。手続きとしては、道が設置している道州制特区提案検討委員会の議論や、道民へのパブリックコメント(意見公募)、道議会の議決などを経て、国へ提案することとなっています。
平成20年度までに、21件の提案がなされ、13件が実現しています。
● お知らせ
■ 新年例会を下記の通り開催します。
日 時:2010年1月26日(火)13:30~18:00
場 所:JSTイノベーションプラザ北海道 (札幌市北区北19条西11丁目)
プログラム
① 開場
② 会長挨拶
③ 講演会
● 生命の根源物質5-アミノレブリン酸の醗酵生産と用途開発
SBIアラプロモ株式会社 取締役CTO 田中 徹
● 株式会社アレフの環境への取り組みについて
株式会社アレフ 環境事業部システム開発ティーム 渡邊 大介
● 健康食品の表示制度に係る国、道の取組状況について
北海道経済部商工局産業振興課 主査 黒須 成弘
④ 閉会挨拶
⑤ 交流会開場
⑥ 来賓ご挨拶(予定)
北海道経済産業局地域経済部長殿、
北海道経済部商工局長殿、札幌市経済部長殿
財団法人北海道科学技術総合振興センター事務局長殿
⑦ 閉会
■ フーズ&アグリ事業としてスーパーマーケットトレードショーにハイスクールビネガーのプロモーションを行うことになりました。
支援をしている3校(士幌高校、帯広農業高校、美唄高校)の全てを展示。
日時:2010年月日(月) ~10日(水) 10:00 ~17:00
会場:東京ビックサイト(東ホール)
URL: http://www.smts.jp
イベント情報
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◆◇◆ フードインフォマティクス・フォーラム
~ 食品開発研究の新しい展開 ~(1月27日) ◆◇◆>
食品加工研究センターでは、道内食品関連企業を支援し、食品工業における技
術革新を目指すため「フードインフォマティクス・フォーラム」を開催いたしま
す。
「フードインフォマティクス」とは、遺伝子解析技術や機能性評価技術などの
食関連技術の著しい進歩を背景に、味や栄養といった食の基本的な情報や食が生
体に与える生理機能情報など「食に関する科学的情報」を網羅的に解析すること
により「数値化(可視化)する」という食品開発アプローチの新しい概念です。
このアプローチを活用することにより、新しい食市場に迅速に対応する食品技
術の最適化や将来的には個人の体質に合わせた画期的な機能性食品が開発可能と
なり、北海道の食資源のより一層の高付加価値化とワールドワイドな食品開発が
図られます。
奮って、ご参加ください。>
日 時 平成22年1月27日(木)13:30~17:00(会場 13:00) 会 場 KKRホテル札幌 5階「丹頂」
札幌市中央区北4条西5丁目
講 演
① 講演 「ニュートリゲノミクス研究の現状と展望」
講師/北海道大学大学院水産科学研究科
教授 宮下 和夫 氏 >
② 講演 「遺伝子情報を基盤にした健康管理システムの設計は可能か」
講師/北海道情報大学経営情報学部医療情報学科
教授 西平 順 氏 >
③ 講演 「仮題 マイクロアレイ、次世代シーケンサー活用による
機能性食品ビジネスの現状と未来」
講師/(未定) >
パネルディスカッション 「フードインフォマティクスが起こす食品イノベーション」
○パネリスト(4名)
宮下 和夫 氏(北海道大学大学院 教授)
西平 順 氏(北海道情報大学 教授)
(未定)
太田 智樹 (北海道立食品加工研究センター
食品開発部農産食品科 科長)>
○コーディネーター 長島 浩二 (北海道立食品加工研究センター
食品バイオ部 部長)
定 員 150名(参加無料)
詳細及び参加申込書はこちらをクリックしてください。
>>>> http://www.foodhokkaido.gr.jp/events/h21foodinfo.pdf:gt;
◇ 北海道立食品加工研究センター 研究企画係 担当:樽井
TEL 011-387-4113 / FAX 011-387-4664
● 編集後記
時のたつのは早いものです。あっという間に年末になってしまいました。今年の雪は、遅い始まりとなりましたが、結果的には例年と同じ降雪量になるのでしょうか。
スキーを楽しみにしている私は、毎日、天気予報と空を見上げては、雪をまっていました。周りからは雪が降って喜んでいるのは、子供と犬と黒田さんだけですよって言われますけど。
生涯スポーツといわれているスキー。もし冬に部屋に閉じこもっているなら、もう一度始めてみませんか。きっとビールとご飯がもっと美味しくなるとおもいますよ。
編集担当 HOBIA企画委員 黒田一寛
HOBIAのホームページ http://www.hobia.jp
NPO法人 北海道バイオ産業振興協会
札幌市北区北21条西2丁目コラボ北海道内 Tel(011)706-1331 708-1611 Fax(011)708-1611 e-mail メールお問い合わせフォーム |