除虫性タンパク質を発現する組換え作物の利用に当たっての大きな関心の一つは標的生物への効果である。ドイツのAachen Universityと University of Göttingenの科学者がBtトウモロコシ(Mon88017)の植物害虫、特に非標的生物であるイネホソミドリカスミカメ(Trigonotylus caelestialium)に田する効果を検討した。Cry3Bb1を発現しているBtトウモロコシ品種は、西洋のハムシモドキ(ヨーロッパで最も害の大きな害虫)に抵抗性がある。
ELISAテストの結果によると西洋のハムシモドキはBtトウモロコシの畑でそのライフサイクルの全世代でCry3Bb1を食していた。幼虫は平均8 ngのCry3Bb1を含んでいた。一方、成虫は数ngから60ngの範囲にあった。このようなBtトウモロコシへの暴露条件あっても全くネガティブな効果はなくCry3Bb1の影響がなかったと言える。西洋のハムシモドキのMon88017の栽培地、近似同品種や従来種の栽培地とでその存在頻度は変化がなかった。Transgenic Research に発表された報告を購読者は以下のサイトで見ることができる。
http://www.springerlink.com/content/836p55v111835448/fulltext.pdf
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