クイーンズランド技術大学(QUT)は、オーストラリア遺伝子技術規制室(OGTR)から病害耐性バナナ17品種の規制の下での開放栽培の承認を得た。開放系栽培は、クイーズランド州Cassowary Coast地域で2008年月から2010年4月の間に毎年最大1.4 haの試験が行なわれる。GM品種は、線虫(C. elegans)から得た病害微生物に抵抗性を示すと奇異対されるcwd-9遺伝子を組換えてある。この遺伝子は、感染によって植物のプログラム死のプロセス(アポトーシス)を阻止するタンパク質をコードしている。また、組換えバナナは、選択マーカーである抗生物質耐性のnotII遺伝子も持っている。
承認を決定するに当たって、リスク評価と管理について十分な相談・議論を、一般市民、州、自治体の長、地域の各種機関と十分に話し合いを行なった。GMバナナは飼料にも食糧にも許可されたものではなく、病害に対する耐性のみを試験するものである。
更なる情報は、下記のサイトにある。
http://www.ogtr.gov.au/internet/ogtr/publishing.nsf/Content/dir079-2007