Category Archives: ISAAA(国際アグリバイオ事業団)

– CSIROは小麦の黒さび病菌防止への研究を支援することにした

オーストラリアのCSIROはBill & Melinda Gates Foundation Global Development Programから資金援助を受けているコーネル大学から再委託を受けて小麦のさび病菌抵抗性に関する研究開始した。CSIROは、小麦の黒さび病菌Ug99について研究することになる。
アジアの小麦栽培地域の大部分はUg99の被害をうけている。そこでこれらの地域にこの菌が入ると食料不足と飢饉が起こることになる。Ug99はオーストラリアにとってバイオ安全性上大きな脅威である。この菌Ug99に対する様々の抵抗性遺伝子に関する研究またはこの菌から小麦をその他の方法で守ることは大きな兆戦であるとCSIROのさび菌の専門家のDr. Evans Lagudahが言っている。
このニュースに関しては以下のサイトにあります。
http://www.csiro.au/news/WheatSupplyCrisis.html for news details.

タイは国のバイオセーフティーの枠組みを準備

米国農務省(USDA)の海外農業サービス(FAS)の報告によるとタイは、国内のバイオ安全に関わる枠組みの開発に取り掛かったということである。タイ内閣は2008年1月の国内バイオ安全性法の案を承認している。法の原案は2008年4月に法的検討に入るために国務省に提出されている。このレビユーは、2009年はじめに終わると想定されている。
タイは、2007年12月にバイテク作物の開放系利用の禁止を取り止めている。しかし、この報告では、政府及び民間の利害関係者は、新しい要件でもまだ厳しすぎるとしている。
報告書は、以下のサイトにある。http://www.fas.usda.gov/gainfiles/200807/146295161.pdf

韓国が新しい食品安全基準を策定

韓国政府は国内の食品のモニタリングにより高い安全基準を設けると公表した。2012年までに全ての食品の95%についてEUと同じ試験基準を設けるとしている。政府は既に新しいシステムに移行するために120 million won (US $ 110 thousand)をとってある。
Lee Myung-bak大統領は、国会に国立健康機構を設立すると表明した。この機構は、非政府組織の代表からなるもので食の安全性をモニターする。更には、遺伝子改変を含む全ての食に絡む情報の管理・処理のために研究機構を開設すると述べた。
全文は、以下のサイトにあります。http://www.coextra.eu/news/news1228.html

ワイン用ブドウのフィンガープリント探求に科学者が乗り出した

米国農務省農業研究サービスのMallikarjuna Aradhya氏によるとARSは次年度までにワイン用ブドウのDNA塩基配列を決定するといっている。2,800の野生種、稀少種、栽培種のほとんどすべてが北カルフォルニアの遺伝子バンクにその遺伝的特性が記録されている。これらの遺伝情報はブドウ育種家がアントシアニン含量の増加やresveratrol(ファイトアレキシン)のレベルを高めるなどの特性を特定することで将来のスーパーマーケットで消費者の注目を集めることが出来ると考えられる。
Aradhya氏とその共同研究者は1,100の良く知られているブドウと300の野生種について既にフィンガープリント法での解析は終えている。彼らは遺伝子マーカーとしてマイクロサテライトと呼ばれるDNA断片を使っている。個のマーカーがワイン用、干しブドウ用、そして生食用のブドウ及び関連種には必要であることが既にに解っている。一方、余り良く知られていないものでは信頼のおける同定には倍のマーカーが必要であると知られている。Aradhya氏はこれはブドウの分類学がまだ混乱の状況にあるからと
述べている。
全報告は、以下のサイトにあります。
http://www.ars.usda.gov/is/pr/2008/080826.htm

国際的発展のツールとしてのバイオ作物:そのチャンスがある

バイオテクで余り注目されない「オーファン作物」の実栽培への戦略がExperimental Agricultureに論文として出されている。コーネル大学のPeter Gregory氏は多国籍生命科学では、利益性がない「オーファン作物」に光を当て、これらは途上国で開発製品化が可能であるとしている。必要性や産物の流通性などの優先度の高い農産品を決定することをその戦略のしょうてんとしている。このような製品開発には、(i)技術開発。(ii)知的財産権や政策に関与する課題をもつもの、(III)新製品の有益性、リスク、正しいマネージメントに関する公知の情報、(iv)市場と流通機構が存在することを設立するかその保証があることが大切としている。
 この報告でのケーススタディは、米国の国際的な資金援助のあるBtナス、ウイルス耐性パパイヤ、ウイルス耐性トマト、耐病虫害性バナナ、萎縮病耐性ジャガイモ、耐害虫性キャベツやカリフラワーをとり上げている。この南―東南アジア共同研究の存在は、国家、地域、世界レベルでの公的/私的共同の研究機関同士の共同の必要性を強調している。
 この報告は、以下のサイトからダウンロードできる。http://journals.cambridge.org/download.php?file=%2FEAG%2FEAG44_03%2FS0014479708006352a.pdf&code=d0b131300fae0987cc1b3917051f9ad5