組換え作物への除虫剤使用状況

国際純正化学連合(IUPAC)は害虫制御の環境下でのインパクトの変化の推定を過去年についての結果を報告した。1996年以来の数年にわたるバイテク作物の概況とバイテク作物のその導入の増加の影響をまとめた。報告作成にあたって米国農務省(USDA)や食糧及び農業に関する政策の国立研究センターからデーターを集めた。
報告によると米国の除草剤耐性ダイズの急速な導入によって除草剤使用量の減少と使用除草剤の種類の減少、低価格の除草剤使用の増加をもたらしたとしている。除草剤使用の減少で環境への影響の低減が環境改善を果たした。その他の除草剤耐性作物の導入もまた雑草の制御を通して予想通りの環境への良い効果をあたえた。
詳しくは以下のサイトの報告をご覧下さい。http://www.isb.vt.edu/news/2008/aug08.pdf

組換え作物の圃場での抵抗性の獲得

アリゾナ大学及びアイオア州立大学のBruce E. Tabashnik と共同研究者は、Informations Systems for Biotechnology に組換えBt作物の害虫抵抗性の出現について報告を出した。この報告では、どの程度の速さでBt作物に対して抵抗性のある害虫が出現するか、またこの出現を抑えるための感受性の品種を植えることの有効性をのべている。彼らは、オーストラリア、中国、スペイン、米国でのBt作物に抵抗性のある害虫はこのところの10年間にはHelicoverpa zea以外には出現していないと報告している。
綿のBt毒素(Cry1Ac)にたいするH. zeaの抵抗性について、抵抗性が優性遺伝子で起されるため組換えでも通常のBt毒素の散布によっても同じように出現すると報告している。また抵抗性お出現は、感受性品種の量によっている。即ち少ない方がより早く現れる。また、Bt毒素の生産品種が面積が減少するに従って抵抗性出現の悪い影響も大きくなる。更に害虫からの保護作用をあげた第二世代の品種は、毒素の多様性とより安定な害虫抵抗性を示す。
詳しくは以下のサイトの全報告をご覧下さい。http://www.isb.vt.edu/news/2008/aug08.pdf

米国でのベニバナで作ったインスリンのヒト臨床試験が近く実施予定

SemBioSys Genetics Inc.は、最近米国FDAにベニバナで作った組換えインスリンの新薬の申請(IND)を行なったことを発表した。INDは、初期前臨床試験のために必須のものである。SemBioSys Genetics Inc.の社長のAndrew Baum氏によると「我々のベニバナで作ったインスリンは医薬品としてのヒトインスリンと全く同じであることをかくにんしている。我々の内部スケジュールによるIND申請に合致し、予定通り2008年の第四4半期にヒト臨床試験を開始する。」と述べている。
まだ同社は、臨床試験申請(CTA)を今年の四半期にEUの関係機関に申請するとしている。SemBioSysは、英国で第I/III相試験を行なえるようにCTA承認が得られるものと想定している。
詳しくは、以下のサイトを参照して下さい。
http://micro.newswire.ca/release.cgi?rkey=1607298075&view=36078-0&Start=0.

GM種子は、農業者に役に立つか

トマト、キャベツ、庭の卵(アフリカのナス)は、ガーナの小規模農家、地方や都市周辺への移住者にとって重要な作物である。国際食糧政策研究機構(IFPRI)のDaniela Horna及びその共同研究者によるガーナにおける「野菜に対する除虫剤 GM種子は、農業者に役に立つか?」という研究によるとGM品種の導入がもたらす有益な可能性、農家の収益に対するインパクトなどについて3種の作物についてその経済効果を明らかにした。
3種すべてについて農家が使う除虫剤への出費は、経済適正値以下であった。除草剤の使用量と収量との関係があるのはキャベツのみであった。しかしながら病虫害による収量減少は、農薬の使用に影響を与えている。農薬を使わない農家は、使用者よりも少しだけ利益が高い。その他の経済指標を比べるとこれらの野菜におけるGM技術の利用のプラスの効果は大きいとみなしている。更に詳しい情報は、以下のサイトから http://www.ifpri.org/pubs/dp/ifpridp00785.asp また、IFPRIについてはもChristina Lakatosにメールすると情報を得られる。c.lakatos@cgiar.org.

食糧危機への対応に対してCGIRセンターが600万米ドルを受ける

アイルランド助成制度を通じてアイルランド政府は、440万ユーロ(647万米ドル)を国際農業研究機構(CGIAR)に途上国の食糧確保と貧困層の減少に渇する活動に提供した。
国際熱帯農業研究機構(IITA)は、€640,000 (US $940,800)の基金をサブサハラ地域の飢饉をなくする為の事業推敲に受け取った。この他に選ばれた研究機関としてBioversity International, 世界ジャガイモセンター (CIP)と国際家畜研究機構 (ILRI)が入っている。
海外発展省のPeter Power氏によると援助が食糧価格の高騰に応じて支援されるものである。同氏は「最高レベルの農業研究が農業の状況とこれからの農業の持続性に大きな役割を演ずることになる。」といっている。また更に最貧の人々で、気候変動に最も影響を受けやすい人々を助ける研究に注目している。より詳細は以下のサイトにある。http://www.iita.org/cms/details/news_details.aspx?articleid=1766&zoneid=81