「FOODEXJAPAN2008」 への出展について

フーズ&アグリバイオネットワーク活性化事業では、この度、FOODEXJAPAN2008「全国食品博」に専用ブース(HOBIAブース)を開設し、事業参加企業の流通・販路開拓を支援して参ります。また、HOBIAと出展企業のパイオニアエコサイエンス(株)は、FOODEXJAPAN 2008の新たな展示企画MoreVege+」(モアベジ)の「VegeKitchen」(ベジキッチン)において、北海道産の野菜や周辺食材の需要喚起・消費拡大を目指し、スーパーマーケット販促やレストランメニュー開発に使える実践的なレシピ提案を行います。
最終日には、出展者セミナーにも参加し、事業の取組み等を発表します。
開催日時:平成20年3月11日(火)~14日(金)
開催場所:幕張メッセ
開 催 者:社団法人 日本能率協会 他社合同主催
出展製品:北海道の生産者・食品企業が新たに開発した北海道らしさをアピールした食品
出展小間番号:7C50
<VegeKitchen出展日時>
3月13日(木)14:00~14:30 MoreVege+コーナー
<出展セミナー開催日時>
3月14日(金)13:00~13:40 セミナールームE 
出展企業:オホーツク圏地域食品加工技術センター、KITAMIブランドの会、農業法人 有限会社 香遊生活、銀河の里 ベリー園、(有)植物育種研究所、(株)はるにれバイオ研究所、(有)多田農園、パイオニアエコサイエンス(株)、HOBIA

HOBIA平成20年度総会および第106回例会 等の開催予告

平成20年度総会、第106回例会および交流会の日程と場所が決まりました。タイムスケジュール等の詳細は本ニュース次号に掲載しますので、多数の皆様のご出席をお願いいたします。

先に、HOBIA会員の皆様には、「HOBIAニュース255号(紙媒体)」で、4月24日(木)とお知らせしましたが、誤りがありましたので下記のとおり訂正してお詫び申し上げます。 

開催日: 平成20年4月23日(水)
場 所: ホテル札幌ガーデンパレス

会長 年頭ご挨拶  ~科学に立脚したバイオ産業発展を目指して~

冨田写真(名前入り)
会員の皆様におかれましては、2008年の始まりをすがすがしい気持ちで迎えられたことと存じます。今年も健康で、活力ある年になるように願っております。

今年の干支は、「子(ね)」です。十二支の第1番目ということで、特に新たなる出発の年という気が致します。また、北の方角を指す言葉でもありますし、一日の始まりである深夜の0時も「子の刻」です。今年は、われら北海道の年の始まりであり、今年こそ北海道そしてHOBIAが躍進できる年と思っております。また、「漢書」によると「子」は、「ふえる」の意味で、新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態を表しているとされております。この点を、私の都合の良いように解釈すると、会員が増えて、活力が上がる年になってくるものと期待しております。
 
さて、EUもいよいよ特定保健用食品(特保)を2007年7月に制度化しました。私も招聘されて日本の状況を報告しました。ここでは、EUの多くの国々が知恵を出し合っています。しかもフィンランドがイニシアティブを取っていることに注目したい。北海道と人口、地理的条件がほぼ同じでありながら、ノキアを伸ばし、関連企業を含めて世界を席巻しています。次は、食品の機能性に集中しています。真に良く考えた国策の見本と言えましょう。日本が言い出した概念でありますが、さっぱりその後の進展がないどころか、医学サイドからの横槍とも言えることが行なわれていることは、残念でなりません。食品と医薬との区別を付けられなければ、また、ヒト介入試験が行なわれやすくならなくては、簡単にEUに追い越されます。北海道だけでも何とか策を練らなくてはならないと思っております。

これらに関連して、HOBIAは、北海道経済産業局の支援を受けてフーズ&アグリ・バイオ・ネットワーク活性化事業を進めています。この根幹は、エビデンスに基づく製品開発販売に向けての一貫したシステムの構築であるEBF(Evidence-Based Foods)の推進であります。つまり食による健康寿命のアップです。

このような中で「偽」というのが2007年の言葉として選ばれ、中には北海道の会社が含まれていたことは残念なことであります。私は、以前よりEBFの重要性とイメージ先行の製品開発や事業推進の危うさに警鐘をならしてきたつもりです。確かに現在は飽食の時代とも言われるように、十分豊かな食品がある。イメージで差別化することにばかり心を奪われていると、食糧自給率が 30%台になったことやダイズ自給率に至っては3%台になっていることを認識していない消費者にばかり対応することになってしまいます。北海道は、食糧自給率が約190%であること、しかも質の良い食糧を作れることを考えると、フィンランドの施策と北海道の施策を対比せざるを得ません。

HOBIA の2008年の第一のミッションは、このようなところにあるように思います。是非ともフーズ&アグリ・バイオ・ネットワーク活性化事業で築き上げた成果を実際に動かして、少しでも北海道の食と健康科学のレベルアップとEBFを出すことに貢献することにあると思っています。

今年は、7月7日~9日(3日間)に日本が議長国を務め、「地球温暖化」を主要テーマとして、G8サミットが洞爺湖畔で開催されます。ここでは「環境重視の日本を世界にアピール」することを狙いとしており、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、カナダ、ロシア連邦およびEU委員長の参加で開催されることは極めて喜ばしいことであります。私が改めて言うまでもなく、地球温暖化現象は、人類に起因するところが大きい。つまり、化石燃料に依存した今の我々の社会を如何にしてリサイクル可能な社会に向けられるかにかかっていると思います。「リサイクル可能な」とは、太陽エネルギー依存(生物生産依存)の社会に変えるということとも言えます。北海道はバイオアイランドと言われています。ここでこそ新たなる社会構築に向けてのさまざまの試みをたとえ少しでも努力することが大切だと言えます。

HOBIAは、G8サミットに先駆けて、6月30日にバイオサミットを開催するように準備しています。ここでは当然ながらバイオの促進であり、「バイオマスエネルギー」、「組換え作物を含む負荷の少ない生物生産」が主題となります。

ここで、会員の皆様には真に申し訳ないことに、研究部会の活動は活発でなく、皆様への貢献ができていないことをお詫び申し上げます。

今年は、「環境とバイオ」、特に「食と健康」は、我々の主要課題であり、まさに良いタイミングでサミットがあることになります。地球環境問題は、極めて複雑で科学だけでは解決のできない問題であることは、承知していますが、人間個々人のエゴと対峙することも大切と思っています。これまででも人間がはびこる(人間の活動)が地球に負荷をかけていることは間違いのないところです。

今年は、「このかけがえのない地球、我が愛する北海道の持続的発展」を目標に、未来には、「希望と生きがい」があることを次世代に示せるHOBIA活動を実行したいと思っております。会員皆様の2008年のご健勝、ご発展を祈念申し上げるとともにHOBIAの活動への参加、ご支援をよろしくお願いいたします。また、周りの方々へのお誘いもよろしくお願い申し上げ、年頭のご挨拶といたします

「第105回例会」および「新年交礼会」開催ご案内

前号でもご案内しておりましたが、当協会主催の第105回例会を下記により開催します。演題・時間帯等が確定しましたので、再度ご案内します。
なお、開始時刻が変更になっておりますので、ご注意願います。また、講演会終了後、新年交礼会を行いますので、多数の皆様のご参加をお願いします。
日 時:平成20年1月24日(木)14:30~17:10
場 所:ホテル札幌ガーデンパレス
テーマ: 「北海道発のバイオものづくりを国際レベルにするために」
14:40~15:40
講演1.「経済産業省のバイオインダストリー政策について」

経済産業省製造産業局 生物化学産業課
課長 倉田 健児 氏

16:00~17:00
講演2.「食品(健康食品を含む)の機能表示および安全性確保に関する国際的動き」

NNFAジャパン(日本栄養・食品協会)
専務理事 末木 一夫 氏